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金崎内科医院

〒362-0812 埼玉県北足立郡伊奈町内宿台3-40

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院内報2026年6月1日号を掲載しました

気温の高低や天気の変化が多くなってきました。徐々に暑くもなってきました。
もう猛暑が始まることに気が重くなる方も多いかもしれません。
個人的には現在のところは例年より暑さの始まるのが早いという実感はありません。
毎年ゴールデンウイーク明けに30度を超える日はあったような気がします。暑さよりも湿気と雨の方が今は心配です。

<かぜ情報>

かぜ症状で受診される方は多くなく落ちています。
新型コロナウイルスもほとんどみられません。インフルエンザも同様です。
やはり1歳前後の小児のかぜ症状での受診が比較的多めです。

<伊奈町特定検診の開始について>

6月15日から毎年恒例の伊奈町の特定検診が始まります。
伊奈町在住の国民健康保険証か後期高齢者証をお持ちの方が対象です(オプション検査となっている胸部レントゲンや大腸がん検診:便潜血などは社会保険に加入の方でも受けられます)。
対象者には伊奈町から案内(受診券)が届きます。
当院でも接種券が届いた方から予約を受け付けます。
今年も昨年同様、10月末までとなります。毎年9月以降は予約がとりにくくなる可能性もありますので早めの受診をお勧めします。

<臨時休診のお知らせ>

6月24日(水)は院長の所用のため臨時休診となります。(人間ドックを受けてきます)

<糖尿病コーナー>

前回に引き続き骨粗鬆症のお話しです。今回は骨粗鬆症検診についてです。

骨粗鬆症検診は全国で実施されています。伊奈町でも一昨年から開始しています。
特定健診(特定健康診査)および健康診査(75歳以上)の時期である6月中旬から10月末までに受けることができます。
対象者は40歳以降70歳までの5歳刻みの年齢の女性です。40歳、45歳、50歳、55歳・・・70歳です。
なぜ女性だけ実施するかの理由ですが、骨粗鬆症は女性に圧倒的に多く、女性ホルモンが少なくなると骨粗鬆症が急に進むからです。
男性でも骨粗鬆症はありますが全体の2割以下とされており、ゆっくり進むので発見が難しく、治療効果も得にくいという背景があります。

骨粗鬆症検診の内容は2つの方法で行います。
まず骨量の測定です。機械を使って行います。
数値は若い人の平均値比べてどの程度か、という数値で出ます。
若い人平均の80%以下なら「要精検」(さらに精密検査が必要)となります。

もう一つが問診です。骨粗鬆症になりやすい素因や背景について10の質問項目です。
閉経が早かったか、骨折をした血縁者(両親)がいるか、体型、飲酒、喫煙、ステロイド治療の経験の有無などについてです。
いずれかに該当すれば危険因子あり、となります。
この場合、骨量が80%を超えていても「要指導」となります。
要指導の場合予防的な生活習慣をお勧めします。運動をする、カルシウムをとる、といったものとなります。

対象年齢に該当する女性は骨粗鬆症検診を受けることをお勧めします。
「要精査」となった場合には当院では伊奈病院など近隣の整形外科を紹介させていただきます。
ちなみに当院での骨量検査機器は手の指をレントゲン撮影する「MD法」です。
精密検査になると腰の骨を撮影する「デキサ」法になる場合が多いです。

現在の骨粗鬆症検診では糖尿病の特性を反映したものにはなっていません。
しかし、糖尿病がある場合には骨量が80%以上あっても90%以下の軽度の低下ではやはり精密検査を受けることをお勧めしたいです。
その辺りにつきましては伊奈病院の石橋先生(整形外科・院長)とも連携体制の構築を推進する予定です。

<院長の日記>

今年のゴールデンウイークに一人で軽井沢に行ってきました。
5月4日は前夜の雨もあがり、とてもいい天気でしたので離山に登ることにしました。
軽井沢に親しんでいる人なら離山を知っている人は多いと思います。旧軽井沢と中軽井沢の間あたりにあり、登ったことがなくても必ず目にする山です。
私は幼少の頃から軽井沢には行っていましたがまだ離山に登ったことはありませんでした。今回は時間もあったのでふと思い立って行ってみました。
旧軽井沢側と中軽井沢側の2つの登り口があるのですが今回は旧軽井沢側から入ることにしました。

旧軽井沢は午前中から多くの人で賑わっていました。そこから出発して雲場池というところを歩いて通り過ぎるとすぐに上り口です。
低い山なので登山というよりはハイキングに近いです。
静かな別荘地の中を通っている広くて舗装されたゆるやかな坂をしばらくいくとやがて砂利の道になります。
山道なのでカーブを繰り返します。登山口からは人がほとんどいませんでした。
多くの人が知っている山なのに、しかもゴールデンウイークということもあって旧軽井沢は賑わっていたのにこちらは人気(ひとけ)が全くないのは意外でした。
結局山頂付近に行くまでに2人しかすれ違いませんでした。

登山口のところに「クマに注意」の看板が立っていました。
軽井沢でも最近はクマが目撃されているようであちこちに同じような看板が立っていましたので特に珍しくもなくあまり気にしませんでした。

山頂近くになると砂利道もなくなり急斜面の狭い道になりました。
登山してから45分くらい経ち、案内看板ではあと300mくらいで山頂というところでふと山頂を見上げると1匹の獣が動いているのが見えました。
黒くてずんぐりした大きな獣でこちらに背を向けて山頂方面に向かって動いていました。

そもそも野生の動物すらほとんど見たことがないのでびっくりですが、ましてやこのご時世ですからクマが最初に思いつくのは自然でしょう。
それでも「まさか」との気持ちもあり、似たものとしてイノシシあたりの可能性も考えました。
立ち止まって様子を見ようかとも思いましたがやはり怖くなってそれ以上先に行くのはあきらめ、スマホで遠くから撮影しながら戻ることにしました。

来た道を500mくらい下って砂利道を歩いていたときでした。また前方に同じような獣が見えました。
道のまんなかにいて今度は周囲に木々など視界を遮るものがありません。
私にはクマにしか見えませんでした。さっきの獣は後方にいて前方にもまたクマのようなものがいる・・・。つまり前後を挟まれたことになります。
大げさではなく命の危険を感じました。心臓の鼓動が速くなり冷や汗が出てきました。

クマは物音を聞くと立ち去ると聞いたことがあるので山道のカーブするところまで後退し視界に入らないようにして何回か手を叩いてみました。
すると首はこちらに向けたのですがそこから動いてはくれませんでした。

そのとき、ここから山頂方向にまた戻ったところに山頂に至る別のルートの案内板が立っていたことをふと思い出しました。
別れ道です。脱出するにはそこしかない、と決断しまた山頂方向に引き返しました。
その別ルートに入っていきましたがまさに獣道で斜面も急でした。こっちのほうがクマに出会いそうで不安でいっぱいでした。

しばらく行くと山頂から降りてくる一人の男性に出会いました。60歳台くらいのこういった道に慣れた感じの人でした。迷わず話かけました。
「実はクマのような獣を2回も見たのですが」と言ったところ、「それはおそらくシカでしょう、角が生えていませんでしたか?」と落ち着いた声で返事をしてくれました。
とにかくほっとしました。でもシカには見えなかったような・・・。

その人はたびたび離山を散策していてシカにはよく合うけどクマは見たことがないとのことでした。
とにかく安心できましたし、その言葉を信じることにしました。

帰り道ではまたさきほどと同じ道を下ったのですが既にその獣はいなくなっていました。
後で実家に行ったときに弟にその時に撮った写真を見せたところ「カモシカに似ている」と言われました。

「カモシカ」?

ネットで調べてみると私の想像していたシカとは全然違いました。
「シカ」と言われて私は奈良公園にいるシカ(ニホンジカ)を思い浮かべました。
やはり決してクマと見間違えるようなものではありません。

一方、カモシカは黒っぽい色をしていて角も小さいです。足も短いです。
そもそもシカではなくウシ科の動物です。シカよりもヤギに近い種です。クマと間違われることもあるそうです。
ちなみに長野県の「県獣」になっています。(※埼玉には県獣はありません。県鳥=シラコバトならいます)。

名前も見た目も紛らわしくて私にとっては人騒がせなヤツですが、まあ、とにかく勉強になりましたし、ちょっと納得もしました。
でも私の撮った写真に写っているものはやはりクマにも見えます。
いやあ、あの時は死ぬかと思いました。とにかく、一人で鈴も持たずに山を登ることだけはもうしないことを心に誓いました。