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金崎内科医院

〒362-0812 埼玉県北足立郡伊奈町内宿台3-40

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院内報2024年6月1日号を掲載しました

早くも暑さを感じる日が多くなってきました。既に日焼けをしている人もいらっしゃいます。6月は湿気との戦いにもなります。さわやかな季節は本当に短いです。個人的には寒いよりマシだといつも言い聞かせていますが今年はそうも言っていられなくなるかもしれません。

<かぜ情報>

発熱外来で受診される方はピーク時よりは少ない状態が続いています。新型コロナウイルス感染が判明する方は少ないながらも継続してみられています。溶連菌感染症が多い状況が続いています。小児では手足口病が少しずつ増えているようです。ヘルパンギーナ同様に基本的には夏に流行するものなのですが今年は流行開始が早くなっているのかもしれません。

<療養計画書の作成と同意署名について>

6月から診療報酬改定で、糖尿病・高血圧・高脂(コレステロール)血症で定期通院されている方には療養計画書という書類を医療機関が作成、公布することが定められました。当院でもこれまで糖尿病で受診されている方には毎回検査結果の用紙をお渡ししていると同時にスタッフや医師から口頭で指導・助言をさせていただきました。高血圧、高脂血症についても血液検査の結果があればお渡しするとともに主に口頭での指導・助言という形でしたが6月からは文書化したものをお渡しすることになります。毎回の診療という訳ではないようですが(この辺りはまだ流動的です)、初回の計画書にはご本人の同意の署名をいただくことになっております。6月や7月は診療の際にこの手続きでお手間と時間をおかけしてしまうことになりますがご理解いただけますと幸いです。尚、今回の診療報酬改定では全体の診療費はやや減額(安く)となります。またインスリンや他の注射製剤を使っている糖尿病の方や、心疾患など他の一部の疾患でも治療中の方はこの計画書の対象外となります。

<伊奈町特定検診の開始について>

6月17日から毎年恒例の伊奈町の特定検診が始まります。伊奈町在住の国民健康保険証か後期高齢者証をお持ちの方が対象です(オプション検査となっている胸部レントゲンや大腸がん検診:便潜血などは社会保険に加入の方でも受けられます)。対象者には伊奈町から案内(受診券)が届きます。当院でも接種券が届いた方から予約を受け付けます。今回も11月末までです。期間が長めですので余裕をもった計画で予約できるとは思います。毎年秋以降は予約がとりにくくなる可能性もありますので早めの受診をおすすめします。

<臨時休診のお知らせ>

7月10日(水)は院長が不在のため臨時休診とさせていただきます。

<糖尿病コーナー>

今の時代は大変恵まれていて一年中おいしい果物を食べることができます。これからはスイカ、梨、ブドウ、桃などが出てくるでしょう。一方で果物を多く摂りすぎることで血糖値が上がってしまうのも事実です。果物に含まれる果糖(フルクトース)は代表的な糖であるブドウ糖(グルコース)とは代謝される経路がやや異なるのですが結局は血糖値を上げてしまうのです。以前は果物は健康にいいもの、といった捉え方がされていました。糖尿病の食品交換表にも果物は含まれています。確かにビタミンやミネラルが豊富ですし、食物繊維も含み、甘いお菓子とは違います。しかし、技術革新と生産者のたゆまぬ努力のおかげで、とても美味しくなりました。美味しさと糖分の多さ(糖度)は比例しているようで結果的に血糖値を上げやすく、さらには太りやすいものになってしまいました。贅沢を求めた代償のようです。また、かつては甘いだけではなく皮をむかずにそのまま食べることで食物繊維の貴重な供給源にもなっていたようですが、今はきれいに皮をむいて食べるのが当たり前になってしまいました。例えばある程度の年齢より上の方はかつてはリンゴを皮と一緒に食べていたのではないでしょうか。そういえばリンゴも甘くなりましたね。昔はもっと酸味のようなものも含まれていてそれはそれでおいしかったのを覚えています。ぶとうも昔は小粒のデラウエアが定番で巨峰やマスカットなどは高級品とされ、めったに食べられませんでした。笑い話ですが、病気になったときにもらうお見舞いでやっと食べられた、なんて話もありました。最近では種がないものが主流になってしまいました。おいしくて食べやすくなったのですから沢山食べたくなってしまうのも当然かもしれません。昔は食後のちょっとしたデザートくらいだったものが、いまや食べ始めたら止まらない、といったまるでスナック菓子のような食べ方ができるものになってしまいました。昔の話ばかりしてしまいましたが、とにかく果物そのものも食べ方も大きく変わったことを認識していただきたいです。

<院長の日記>

クラシック音楽に目覚めたのは中学のときです。きっかけは中学校のときに音楽室から聞こえてきたベートーヴェンの「運命」を聞いてからです。自分のクラスの音楽の時間にではなく、他のクラスが音楽の時間に鑑賞していた音が授業中に聞こえてきたのに反応してしまったのです。有名な冒頭の「ジャジャジャジャーン」ではなくその後の音楽の展開に引き込まれました(運命の演奏時間は約30分です)。もっとも、幼少の頃から両親(特に母)がクラシックのレコードを家でかけていたのを耳にすることが多かったので、ある程度素地は出来上がっていたのかもしれません。そのうち聞くだけは物足りず大学に入ってから楽器を始めることになりました。合奏することも楽しいことですがその楽しみを知ったのはもっとさかのぼって小学校6年生のときに音楽の時間にクラスのみんなでいろんな楽器で合奏したときでした。自分はリコーダーしか吹けませんでしたがいろんな楽器と合わせて演奏して感じた楽しさは覚えています。自分の音楽の原体験はこのあたりまでだと思っていたのですが、最近バッハの曲を聞いてさらにもっと幼い頃に音楽を楽しいと思ったことをふと思い出しました。バッハには名旋律も多いですが、フーガなどを駆使した技巧的な曲も多く難解なイメージももたれがちです。フーガとは一つの旋律(主題)を様々に変形したものを同時にあるいはずらして組み合わせるよう手法で、音楽の知識がある程度ないとどこを聞いたらいいのかわからなくなってしまいます。ずっと聴いていると旋律が消えてしまったような感覚になります。一方で多くのひとに親しまれる音楽の形式としては一つのメロディー(例えばメインボーカル)とその伴奏で成り立つものが挙げられます。あるいはメロディーに「ハモる」音を同時に重ねて和音を作るというものも広く親しまれていて音楽に奥行のようなものが生まれます。さて話をフーガに戻すと、フーガに発展する前の形式として挙げられるのがカノンです。カノンとは全く同じ旋律をただずらしていくつかの声部(パート)が同時に進行するものです。一般的には「よーいドン」で一斉に始まるわけではなく、各声部が遅れてスタートしていくので追っかけっこをしているように聞こえます。例えばパッヘルベルのカノンが有名でが、誰もが知っている例が「カエルの歌」です。カノンではなく「輪唱」という形式名になります。私が小学校低学年かあるいはそれよりももっと幼かったのかもしれませんが「カエルの歌」を歌って楽しいと感じたのをバッハを聞いてふと思い出したのです。ただずらして重ねただけの音楽を素晴らしいと感じることが出来るのも音楽のもつ不思議な魅力だと思います。バッハのフーガは多くの人にとっては難解です。理解するにはピアノが弾けて、和声法など音楽学を修めるといったことが求められるでしょう。いや、それでも難しいのかもしれません。フーガを理解して楽しめるという境地に今はあこがれることしかできません。そして、ここには人が音楽を楽しむ究極的な領域、人が神から与えられた至高の喜びと感じるものがあるのではないかと想像しています。