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金崎内科医院

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院内報2023年5月1日号を掲載しました

気温の寒暖差が大きいですが確実に季節がすすみ、今後はもう暑さに対する警戒が必要かもしれません。
毎日の新型コロナウイルスの新規感染者数の発表が終わります。少なくとも日々の一喜一憂が一つ減るのはいいことかもしれませんが、決して新型コロナウイルスの感染拡大が終息したわけではありません。しかし、肌感覚として周囲に感染者が増えているのであれば流行が拡大していのだな、という捉え方で間違いないでしょう。これも経験してわかってきました。

<かぜ情報>

発熱や風邪症状で受診される方は少ない状況が続いています。新型コロナウイルスの抗原またはPCRとインフルエンザの抗原検査はまだ積極的に実施していますが、インフルエンザの陽性者が散発的にみられます。保育園や幼稚園に入院したばかりの小児の風邪症状での受診者が一時期増えましたがこれも例年通りのレベルです。胃腸炎症状で受診される方が持続的にみられます。

<発熱外来の場所と時間について>

引き続きのお知らせですが、1月から発熱外来の体制を大幅に変更しています。駐車場奥の仮設診療棟で検査などを実施します。また発熱外来の時間を午前は11:30~12:00、午後は16:00~16:30とさせていただき、その時間帯は他の診療は一時中断となります。発熱外来以外の通常診療希望の方はご留意ください。
これも以前から申し上げていることですが、かぜ症状での受診予約はネット予約ではなく直接の電話予約をお願いいたします。ネット予約で来院されても、発熱外来枠が空いていない場合には改めて別の時間枠へのご案内をお願いすることがあります。

<新型コロナウイルスの5類への変更について>

5月8日より新型コロナウイルスの感染症法上の取り扱いが5類に変更となります。これに伴い、医療機関からの発生届や陽性者からの登録が廃止されます。高齢者についても従来は医療機関または県の機関からの健康観察を行っていましたが、これも終了となります。感染後の療養についても自宅療養や外出制限の要請がなくなります。しかし「推奨」としては発症日翌日から5日までの引き続きの自宅療養とされています。濃厚接触者への要請もなくなります。そもそも濃厚接触者の特定自体がなくなります。しかし、ウイルスは感染後は7-10日はまだ他に感染させる可能性があることを考慮し(ウイルス排出量は5日目以降は急激に低下すると言われていますが)、その期間はマスクの着用を続け、高齢者や基礎疾患のある人との接触をなるべく控えることは引き続き「推奨」されます。

<院長の日記>

今回は音楽の話です。クラシックに詳しくなくても誰もが聞いたことあるロシアの作曲家、チャイコフスキーですが、生涯に6曲の交響曲(正確には番号がついてない他のものもあります)を書きました。交響曲はクラシック音楽の完成された究極の形式といっていいと思います。彼の6曲の交響曲のうち、後半の4,5,6番は3大交響曲と言われ、今でもオーケストラのコンサートの常連曲です。一方で他の1,2,3番はあまり知られていません。それでも、最も若いときに書かれた第1番は「冬の日の幻想」とタイトルがついており、その名にぴったりの曲想となっております。3大交響曲に次いで認知度があると言えるでしょう。私も個人的に好きです。福島に住んでいたころ、雪道を運転してアルバイト先の遠い病院から夕方帰ってくるときに聞いていたことを思い出します。さて、問題は交響曲第2番と第3番です。第2番は「ウクライナ」といタイトルがつけられています。チャイコフスキー自らつけたわけではなく、ウクライナ民謡がいくつか用いられているために後からつけられたニックネームのようなものです。「ウクライナ」ではなく「小ロシア」とも呼ばれていました。かつてはウクライナのあたりはそのようにも呼ばれていたようです。なぜこの曲は人気がないのか?ひと言で表現するなら「ダサい」からだと思います。大作曲家チャイコフスキーの曲に対しなんと傲岸不遜なものいいかもと思われるかもしれませんが。具体的に述べますと、前述のウクライナ民謡を素人くさいオーケストレーションで大音量でしつこく繰り返します。弾いている方も恥ずかしくないのかな、と思ってしまいます。特に第一楽章です。そもそもそ民謡には覚えやすい、歌いやすいという万国共通の特徴があると思います。この曲で聞こえてくるウクライナ民謡も日本語で歌詞をつけて歌えてしまいそうです。例えば、「ミミミレドー」の下降音型→「コガネムシ―」のように。ちなみにこの音型、どこかで聞いたことがあるぞ、と考えていたら思い出しました。吉幾三の「酒よ」です。そっくりです。ですから「ひとりざけー」ですね。まあ、こんな調子のメロディーを無理やり交響曲にしてしまった感が隠しきれずに伝わってくるのですからそりゃダサイと感じるに決まっています。そもそも「ダサい」とは自らダサいことにあまり気付かずに変にかっこつけてしまうときに感じられてしまうもの、と私は考えます。その点、埼玉県は本当はそれほどダサくないと思います。埼玉県はむしろ自分たちはダサいと過剰に自覚して謙虚に振舞っているからです。話がそれました。このウクライナ交響曲、第2楽章もまったくおもしろくないのですが、第3楽章はまあまあノリが良く、第4楽章は最初から「カエルの歌」と同じフレーズが繰り返し出てきます。最後はめでたしめでたしのチャイコフスキーのオハコのやり方でやれやれなんとかまとめて終わります。ちなみにこの曲、第4交響曲を書いた後に改訂されています。改訂したということはやはり自分でもマズイと思ったのでしょう。現在CDで聞けるのもほとんどこの改定版ですがそれでもダサいと感じてしまうのはいったいどういうことなのでしょうか? もうひとつちなみにウクライナ民謡由来の有名な曲に「キャロル・オブ・ザ・ベル」があります。クリスマスソングとして知られていますが、いい曲です。特にアメリカ人が大好きです。チャイコフスキーもこの旋律を交響曲に使用すればもっとマシになったかもしれないのに・・・・。
次に交響曲第3番です。「ポーランド」のタイトルもつけられています。これも作曲者自らつけたタイトルではありません。4楽章にポロネーズのリズムが引用されているために後からつけたられたものでこれもニックネームのようなものです。この曲はさすがにダサくはないです。ではなぜ人気がないのか?それは他の曲に比べると「ウスい」からだと思います。なんとういうかチャイコフスキー特有のいい意味でのしつこさがありません。金管の咆哮もなく落ち着いた曲です。むしろよくまとまっているいい曲だと思います。第2番と同様に単発で演奏されることはまずなく、CDは6曲の全集を作成するにあたって録音されている場合がほとんどのようですが、多くの演奏にも問題があるような気がします。プロの指揮者とオーケストラに対してこれまた傲岸不遜なものいいになってしまいます。チャイコフスキーだからとい言って管楽器を全面に出して大音響で圧倒するような演奏にするのではなくもっと弦楽器を纏綿と歌わせるようにして初めてこの曲の良さがでてくるように思いました。実際にいいな、と感じた演奏はそのようにしているようです。ウクライナからみれば今はロシアは侵略者、ポーランドにとってもロシアは永遠に仮想敵国のような存在ですがロシア人にとってはそんなのお構いなし、むしろ身内に近い存在くらいの地域という、今となっては勝手な思い込みがあるのかなと、これらの曲を聞きながら考えてしまうのですがこれも考えすぎでしょうか。

<紙面の都合により今回は糖尿病コーナーはお休みです>