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金崎内科医院

〒362-0812 埼玉県北足立郡伊奈町内宿台3-40

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院内報2022年9月1日号を掲載しました

報道やサーベイランスの数値によると8月末から状況は改善の方向に向かっているようです。しかし当院で診療しているかぎりではまだそのような実感はありません。もし改善傾向になっているとすれば昨年のデルタ波の収束のころとも時期が一致しており、その後の落ち着いた期間ができるだけ長く続いて欲しいですし、次の波が来るとしても今回よりは大きな波になって欲しくないものです。諸外国は今回の日本のような大きな波にはなっていません。それまでにもっと大きな波をすでに経験したからかもしれず、これが集団免疫なのかもしれません。日本も今回の波である程度集団免疫がすすんでいるのでしょうか。国や自治体からの規制は今回はほとんどありませんでした。いわばノーガードで打たれまくったようなことになったのですがその見返りに期待したいです。

<かぜ情報>

上述の通り8月も発熱外来は常に予約でいっぱいでした。発熱で受診される方に対しての新型コロナのPCRや抗原の陽性率も高かったです。引き続き、新型コロナの「発熱検査外来」として対応することになります。時間的空間的な隔離を確保した上で、医療者の防護措置、毎回の環境消毒をしての診察になりますのでやはりお一人の診察に要する時間がどうしても長くなってしまいます。定期受診やワクチン接種で来院された皆さまにも長時間お待たせしてしまうことが多い状況が続いています。申し訳ございません。
近隣の保育園や幼稚園でのクラスターもみられています。そのような場所ではいったん感染が広がってしまうと、かなりの高率で兄弟や両親など家族にも広がってしまうようです。小さいお子様ほど隔離が難しいのだと思われますが、なんとかあきらめず家庭内での感染予防に努めていたたきたいところです。やはり大事なのは換気です。

<伊奈町の特定検診について>

引き続き伊奈町の特定検診を実施しています。11月いっぱいまでですので未受診のかたはそろそろ予定をたてて予約されることをお勧めいたします。

<診療時間臨時変更予定について>

10月28日(金)、11月18日(金)、12月2日(金)の診療時間は18:30までとなります。

<糖尿病コーナー>

たまに、血糖やHbA1cの「正常値」について御質問をいただきます。自分の数値は正常値まで下げなければいけないでしょうか、との不安の声もきかれます。血糖やHbA1cについては診断の基準値は存在します。たとえばHbA1cが6.5%以上、空腹時血糖が126mg/dl以上であれば糖尿病(型)となります。またHbA1cが6.1%未満、空腹時血糖が110mg/dl以下が正常(型)とされており、正常型と糖尿病型の間の数値の場合は境界型となります。これとは別に検査会社や健診機関では独自の基準値のようなものを設けている場合もあります。例えばHbA1c 5.8以下でなければ「B判定」などとして受診の勧奨をされてしまうことがあります。さらに、糖尿病の治療を継続するにあたって参考にするのは「目標値」です。先ほどの診断の基準値同様に日本糖尿病学会が定めた目標値があり、治療の現場ではこの目標値を重視します。基準値と目標値になぜ違いがあるか、というのが難しいところです。そこでまず目標値の意義について述べてみたいと思います。まず、現在は目標値がHbA1cで3種類あります。これは年齢や使っているお薬の種類によって異なる数値が定められているからです。なぜ、異なるのか?ですが、ケースによっては厳格な目標値を目指すことによってかえって不利益やリスクの方が大きくなってしまうことがあるからなのです。例えば残念ながら血糖コントロールが難しく、インスリンや作用の強い内服薬を使っている場合、同じHbA1cでも実際には血糖の変動がどうしても大きくなりがちです。そのような場合でもより低いHbA1cを目指そうとすると低血糖のリスクが大きくなってしまいます。低血糖がとても危険であることはご存じかと思います。また、ご高齢の場合にもより低いHbA1c1を目指すと体重が減りすぎてしまったり、糖尿病の合併症を起こす前に先に天寿を全うする可能性の方が高く、残りの人生を楽しく過ごすことを優先するのが現実的な判断となります。逆に若い世代の場合は血糖コントロールが不十分だと高齢になる前に合併症を起こしてしまい、後でつらい思いをしてしまうのは明らかのため、より厳しい血糖コントロールが求められます。糖尿病の薬にも様々なものがあります。各人の生活様式も多様化してきました。このような時代背景も考慮し、治療目標も多様化してきている、つまりオーダーメイド治療が求められようになってきているのです。当方でも皆様の様々な背景を考慮しながらよりよい血糖の管理を目指すようにしています。ですから、正常値まで行っていなくても目標値にほぼ達していればさらにこちらから治療を強化するような介入はしません。こちらからもより現実的な目標値を提示させていただきます。もちろんより高い目標を目指したい、というお気持ちは尊重いたします。ぜひご相談ください。

<院長の日記>

新型コロナウイルスの流行が始まって3年弱、旅行などにずっと行けていません。今年の夏こそは家族と帰省でも、と思ったのですがご存じの状況であきらめました。昔の旅行を思い出してはまた行きたいな、との思いを強くするばかりです。そこで、ふと思い出したのが家族でいったある温泉旅行です。たしか息子が中学にはいった頃だったような。何を思い出したのかというと温泉旅館にあったゲームコーナーでの出来事です。これも些細なことです。コインを入れて他のコインをたくさん押し出してゲットする機械に夢中になりました。イメージできますでしょうか。すでに機械の中には沢山のコインが入っていてとこどころ穴や絶壁があり既に落ちそうになっている箇所がたくさんあります。機械の中の段になっているところが動いているのですが、コイン挿入口からうまくタイミングや場所があった時にコインをいれてちょうどいいところに落ちると段の動きで沢山のコインを落とすことができるというものです。そのタイミングがうまくあって、ジャラジャラとコインがたくさん落ちてくるときは実に気持ちよく、夢中になって次から次へとコインを入れてしまいます。でも沢山のコインが落ちてくるようにするのは実際には難しく、気づけばゲットするより多くのコインを使ってしまっています。そこでまたコイン交換機でお金を払って新たにコインをゲットしてはまた繰り返します。ゲットするコインが実際に購入したコインを上回ることは決してなく、途中でそれもわかっているのですがたまに派手にたくさんのコインが出てくる快感にやみつきになってなかなかやめられません。このゲームはパチンコに近いでしょうか。パチンコすらやったことのない私には新鮮でした。私も子供たちも夢中です。あっという間に時がたって5千円くらい使って手持ちのコインがゼロになった頃にはそろそろ夕食の時間で止めようか、と我にかえっておしまいです。私はギャンブル系の遊びはいっさいしないのですが、このとき、ああこれがギャンブルが人を惹きつける感覚なのだなと実感しました。コインがたくさん落ちてくるときは歓声をあげるくらいうれしく、次の快感を得るためにまた続けてしまうのです。このときには実際に脳内で報酬系を刺激する脳内伝達物質のドーパミンが分泌され、もっと次の快楽を求めるように人を駆り立てます。「気の持ちよう」や「理性」の問題ではなく、科学的に説明できる生理現象なのです。また、この生理現象の強さには個人差もあるかもしれませんし、また、状況にもよる(ストレスや不安感など)かもしれません。だから恐ろしいものなのですが、私自身妙に納得、といいますか腑に落ちたのを今でも覚えています。そういえばあの時は現実から離れてリラックスし、開放的な気分にもなっていました。だからあんなゲームをしたのかもしれません。たまにはああいう状況もいいかもしれませんしむしろ早くそういうことができるような状況になって欲しいものです。