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金崎内科医院

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院内報2020年1月1日号を掲載しました

今年もよろしくお願いいたします。
今年はオリンピックイヤーということでなんとなく世間が慌ただしくなってきているのを感じます。オリンピックそのものは私達の実生活にはあまり影響ないと思われますが、その後の「オリンピック・ロス」でどうなるのか予想がつきません。経済が後退を始めるとの意見もありますが、とにかく平穏な年でありますように。

<かぜ情報>

12月から本格的な流行が始まっています。当初は急激な流行拡大が懸念されましたが、案外、ゆっくりと広がっている印象です。学校や幼稚園の冬休みあけから第2波のような広がりとなるでしょう。ピークは1月後半あたりになるでしょうか。前回も述べたように、胃腸炎も毎年冬に確実に流行しますが、これも流行始まっているようです。合わせてご注意ください。

<診療時間の変更予定のお知らせ>

今年(令和2年)4月より、水曜日と土曜日のいずれも午後の診療は中止とさせていただきます。ただし、土曜日の午前からの診療は13:00まで延長いたします。どうかご周知くださいませ。

<院長早退のお知らせ>

1月30日(木)の夕方は院長は早退させていただきます。前院長が代診いたします。

<糖尿病コーナー>

12月7日に恒例の糖尿病教室を開催いたしました。今回も多数のご参加をいただきました。今回のテーマは「糖尿病合併症なのに高血圧?(糖尿病から心臓や腎臓を守るために)」でした。ご参加いただけなかった方のために私の講演内容をまとめみました。
糖尿病の合併症には有名な「3大合併症」とも言われる腎症、網膜症、神経症があります。これらは「細小血管症」とも言います。一方で動脈硬化を背景にした疾患、例えば、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞も糖尿病では発症のリスクが高まります。これらを「大血管症」と呼びます。細小血管症は糖尿病特有なものであるのに対し、大血管症は糖尿病がなくても発症します。いずれにしても糖尿病の合併症は血管が大きく関係しているのです。また、細小血管症は血糖の治療(コントロール)を継続することで予防や進行はある程度期待できますが、大血管症は血糖の治療を行ってもその効果が実証されたという研究結果がまだ少ないです(最近、ある特定の糖尿病のお薬で大血管症に対する効果があることがわかってきていますが)。一方で、血圧の管理をしっかり行うことで細小血管症も大血管症もいずれにも予防効果があることは実証されています。血糖のコントロールは現在でもなかなか目標の数値まで管理するが難しいことはわかっているのですが、血圧に関しては血圧を下げるお薬の使用や塩分摂取の管理などにより、ある程度目標とするところまで管理できるようになってきました。ですからたとえ血糖がうまくコントロールできなくても血圧管理によって糖尿病の合併症の予防効果の恩恵が受けられということで、糖尿病の患者さんにとって血圧管理を行わないのはもったいないことなのです。当院に通院されている患者様のうち、高血圧も伴っているために降圧薬も内服されている患者様の割合は約4割でした。現在、高血圧がなくても加齢とともに血圧が高くなっていくことが大きいのですが、お薬以外でも生活習慣の見直しによってある程度高血圧の予防や治療効果が期待できるのが塩分摂取の管理です。塩分の摂取が多いほど血圧は高くなる一方で、塩分を減らすことである血圧を下げることもわかっています。日本人は他国にくらべて塩分摂取量が多いと指摘されています。一日あたり9.9グラムとの調査結果が出でいます。塩分の一日あたりの摂取の上限については様々なガイドラインで提示されていますが、最新の日本高血圧学会のガイドラインでは一日あたり6グラム以下とされています(欧米のガイドラインはもっと厳しいです)。ちなみに糖尿病がある場合の高血圧の管理目標値は診察室血圧で130/80以下、家庭血圧で125/75以下です。日本人の塩分の摂取に多く寄与するものは食材そのものに含まれるものよりも味付けに使われる調味料が多いとされています。自宅で調理する場合には「味付け」を工夫することが塩分摂取管理には効果的です。外食や加工食品にはどうしても塩分が多くなりがちです。しかし、最近では加工食品に塩分摂取量が記載されていることが多くなりましたので常にその数値をチェックする癖をつけることをお勧めします。人間には1日3グラム程度の摂取で十分と言われています。一方で約30年前の調査では日本人の塩分摂取量は15グラムもあったそうです。塩分や糖分に対する味覚はある程度慣れることができると言われています。塩分を減らしても始めは物足りなく感じても必ず慣れます。そうなればそれほど苦にはならないでしょう。今後は塩分に対する興味や意識も積極的にもっていただきたいです。

<院長の日記>

最近、ちょくちょく秋葉原に行きます。馴染みの楽器店とオーディオショップがあるからですが、それ以外はほとんど立ち寄りません。しかし、先日久しぶりに電気街の中心部を歩いてみてその変貌ぶりにびっくりしました。「久しぶりに」というのも、子供の頃、学生の頃には何かと秋葉原に行くことがありました。中学の頃はパソコンのゲームソフトを友達と買いに行きました。高校の時はラジカセを買いに行って、初めて店員に値段交渉をドキドキしながらしたのを覚えています。大学生以降はクラシックCDの専門店(石丸電機のソフト館)にいって貯めた小遣いで沢山のCDを買いだめするのが何よりの楽しみでした。ところが先日電気街を回ってみてびっくり、石丸電機のソフト館がありません。それどころかあんなにたくさんあったお石丸電機の店が一つもありません。かつては一つのビルそのものが石丸電気の店になっていて「何号館」みたいな名前でいくつもありました。石丸電機のテレビのコマーシャルもありましたね。石丸電気同様、サトームセン、ロケット、ヤマギワなどもありません。オノデンはかろうじて残っているようです。ラオックスはあとで調べたところによると、中国の企業に買収されたそうで、かろうじて残っていますがすっかり様変わりしていました(免税店になっていました!)。今の若い人にとっては(こんな言い方をするなんて私も年をとったものです)、秋葉原=電気街といってもそのイメージが全く違うのではないでしょうか。アニメやゲームのソフトも何とか「電気」に関係しますが、電気街といったのは本当に大型の電気店と小さな電気屋がひしめきあっていたからなのですが・・・。小さな電気屋には電気製品の部品がたくさん売られていました。私は自分で組みたてることはしませんでしたが、そのような部品を買いに来たのはおそらくある年齢以上男性だけだったでしょう。つまり秋葉原は「おじさんたち」の街だったのです。食事をする場所もほとんどなかったように記憶しています。今は外食の店がたくさあります。そしてかつての電気屋さんがなくなってしまった代わりに、駅からみて電気街の反対側に巨大なヨドバシカメラができました。そこでたいていの電気製品はそろってしまいます。そもそもヨドバシカメラやビックカメラなどは秋葉原にあるべき店ではなく池袋や新宿のカメラ店プラスアルファといった存在だったはずです。電気店があれほどひしめきあっていたのが異常だったのかもしれませんが最盛期がちょうどバブル経済期を一致しています(私が高校生くらいのとき)。大型電気店はおそらく過剰な拡張をしてしまったのでしょう。私の青春期とも重なるので大げさかもしれませんが自分のとっては故郷のような場所だったんだと改めて気づきました。