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金崎内科医院

〒362-0812 埼玉県北足立郡伊奈町内宿台3-40

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2019年2⽉1⽇号
1⽉はずっと乾燥していました。寒いだけではなく乾燥対策も必要になってきています。
寒がりの私にとっては最⼤の試練の⽉、それが2⽉です。誕⽣⽇も2⽉なのですが、⼦供のときは2⽉が楽しみでしょうがなかったのになんという変わりようでしょう。
(私なりの寒さ対策は「院⻑の⽇記」で書いてみました)

<かぜ情報>
ご存じの通り、インフルエンザの⼤流⾏が年明けから続いています。2⽉初めの時点では、⼦供よりも⼤⼈の⽅がインフルエンザにかかる多い印象です。近隣でもあまり学級閉鎖の報告はないようです。学級閉鎖は実際にこれから増えてくるかもしれませんが、⼤⼈がまず家庭にインフルエンザを持ち込まないように注意していただきたいです。具体的にはなるべく⼈ごみには⾏かない、通勤時など多くの⼈と接するのがやむを得ないときにはマスクをする、体調が悪いなと感じたら決して無理をしない、などでしょうか。体⼒が落ちたり他の⾵邪にかかったりするとインフルエンザにかかりやすいと思われます。
⼩規模ながらウイルス性胃腸炎の流⾏もみられます。下痢や嘔吐などの症状にご注意ください。
⼩児では昨年暮れからリンゴ病(正式名称:伝染性紅斑)がちらほらみられます。ほとんどは発疹だけの軽症で済むのですが、たまに⼤⼈がかかると⾼熱が続くなどつらい症状になるときがあります。

<糖尿病コーナー>
いきなり質問です。「⼈は体の中で糖を作ることができる」。○でしょうか、×でしょうか?答えは○です。私たちの体は⾃分で糖を合成することができます。糖を合成することを「糖新⽣」と呼び、主に肝臓で⾏われています。ではインスリンは糖新⽣にどのようにかかわるのでしょうか。ゆっくり考えてみればわかります。インスリンは⾎糖を下げる働きをもつことはご存じのことと思います。糖を下げる⽅向に働くので、やはりインスリンは糖新⽣も抑えるのです。糖新⽣の材料になるものはいろいろありますが、代表的なのは3⼤栄養素の残り2つ、タンパク質と脂肪、それにグリコーゲンなどが挙げられます。3⼤栄養素と区切られていますが、体の中でそれぞれ作り変えることができるのです。インスリンはこれら糖の合成の材料となるものを糖に作り変える働きすなわち糖新⽣を抑えるのです。しかし、タンパク質や脂肪から糖を合成するにはいろいろな経路が必要なために時間がかかります。そこで、すぐに糖に作り変えることができる材料が必要となります。それがグリコーゲンです。グリコーゲンはすぐに糖に作り変えられますし、逆に糖はすぐにグリコーゲンに変えることもできるのです。グリコーゲンは糖の材料としての貯蔵量は決して多くありませんが、瞬時に糖が必要なときにはとても便利なものなのです。さて、糖新⽣はどんなときに必要か、というと、答えは簡単、⾎糖が低くなりそうな時です。つまり空腹時です。インスリン注射の量が多すぎたときや強い⾎糖降下薬を使っているという場合以外は、⽣体は低⾎糖になることはほとんどありません。それは糖新⽣で⾎糖を微調整しているからです。⼀⽇のうちで、糖新⽣が盛んなのは⾷事をしない夜間になります。このときは逆にインスリンの分泌量は低下しています。糖尿病はインスリンの分泌量やインスリンの効き⽬が低下する病態です。つまり、糖尿病が進⾏すると糖新⽣が抑えられなくなり、このことも⾎糖値が上昇しやすい原因になるのです。糖尿病のお薬で糖新⽣を抑えるくすりもあります。世界で最も使われているお薬、メトホルミンです(メトグルコという商品名も同じです)。ちょっと難しかったでしょうか?最後に、糖新⽣がキーワードの⾖知識をひとつ。お酒を飲むとラーメンを⾷べたくなる、と⾔われています。なぜでしょうか。それはアルコールを分解する酵素の⼀つが糖新⽣にも必要だからです。アルコールを分解するほうにその酵素が使われてしまうため、糖新⽣が低下し⾎糖が下がりやすくなります。⾎糖が下がるからお腹がすいてラーメンを⾷べたくなるのです。なぜラーメンなのかはわかりませんが(個⼈的にはアルコールによる利尿作⽤で脱⽔にもなるので汁ものの⾷べ物が欲しくなるのかも、と思っています)。アルコールでかえってお腹がへって⾷べる量が増えてしまうのは糖尿病には逆効果です。アルコールが⾎糖コントロールを乱す背景となります。

<院⻑の⽇記>
寒がりなりに寒さ対策はしております。それでも寒さを克服できていないので参考にはならないかもしれませんが。⼀番⾟いのはやはり朝です。もともと朝⾃体が苦⼿なのも相まって通勤してからしばらくの間は本当にキツイです。まず、服装ですが、ユニクロのヒートテックを上下とも着⽤します。贅沢な話ですが、ヒートテックは2年毎くらいに新しいのに買い替えています。その理由ですが、ヒートテックは毎年機能が進化していること、それにどうして経年劣化を感じることの2点からです。私にとってヒートテックなしの冬は考えられません。靴下はやはりユニクロの「⼀番分厚いやつ」を履きます。どんなに頑張っても⼿⾜の先は朝はずっと冷たいままです。本当は朝はちょっと運動するなりすれば温まるのかもしれませんが、朝はどうにも動けません。情けない話ですが。ですから時に朝は靴下を2枚履きすることもあります。通勤の時に靴下を2枚履くと靴が履けなくなるので出勤してからにします。⼿先についてはこれはもうカイロを使うしかありません。最近「マグマ」という名前のカイロを⾒つけました。開封してすぐ温まりますし、その名の通りちょっと熱いくらいです。カイロを⾸の後ろにあてるとものすごく気持ちいいです。温泉に⼊った瞬間と同じくらいに感じるときもあります。⾸ではないのですが、下着の上から肩に貼るカイロも時々使います。肩にカイロがあたっているのにさらに⾸に⾃分でカイロを温める、⾃分でも何をやっているんだ、とあきれることもありますが、これが気持ちいいのです。⾸を温めるのはとても⼤切だと思います。とういより⾸を冷やさないようにするのです。外出時はマフラーかハイネックのコート、プライベートの時間のときはタートルネックの服を着るようにしています。余談ですが、⾸を冷やさないことと、ノドを乾燥させないことは⾵邪の予防や⾵邪にかかったときにも有効だと思います。あまり根拠のないことは⾔ってはいけない⽴場ですが、⾵邪については案外客観的なデータというものはないのです。寒いと⾵邪をひきやすいのはなぜか?という疑問に答える正確な根拠はありません。インフルエンザなどウイルス⾃体が低温と乾燥で感染⼒が⾼まりやすいということも⾔えませんが、寒さにより⼈の免疫⼒が弱まりやすいのではないかと思っています。そもそも、⾵邪にかかって発熱がみられるのは、体温が⾼いほうが、病原体を排除する免疫⼒が⾼まるためでもあります(実際には病原菌⾃体が発熱誘因物質ともなっているのですが)。⾷べ物や飲み物にも注意しています。私は1年を通じて冷蔵庫に⼊っている飲み物をそのまま飲むことはあまりしません。ましてや冬には絶対に冷たいものは飲みません。コーヒーは⼤好きなのですが、温かいコーヒーも朝はあまり飲まないようにしています。コーヒーを飲むとトイレが近くなる、ということを経験される⽅も多いのではないでしょうか。私などはもともと尿が近いのですが、コーヒーをのむとさらに近くなります。尿を出すと、少し寒くなる気がします(実際に排尿後に無意識に体がブルっと震えるのは下がった体温上げるための体の不随意運動といわれています)、尿が多く出て体の⽔分が失われるのは肌やノドの乾燥の原因にもなります。結局つらつらと書きましたがお役に⽴てるような内容とは思っていません。ただの愚痴になってしまったかもしれませんが私の毎⽇の奮闘ぶりをご理解いただければ幸いです。
2019-02-19 14:26:28