2026/10/05
ずっと雨に降られています。台風もよくきます。夏がよくわからないうちに終わった感じです。
10月こそは秋らしい日が多くなって欲しいです。
<かぜ情報>
かぜ症状で受診される方は多くなっています。インフルエンザは確かに徐々に増えてきているようです。
新型コロナが陽性になる人もそれなりにいらっしゃいます。発熱外来で受診された方には両方の検査をせざるを得ないことが多いです。
今年はインフルエンザが9月から増えてきているので流行のピークは今月末から11月にかけてになるかもしれません。
<伊奈町特定検診について>
10月いっぱいまでが伊奈町の特定検診の時期です。
毎年、10月末に駆け込みでの申し込みが多くなりますが予約でいっぱいとなりがちですのでやはり早めの予約をお勧めいたします。
<キャッシュレス決済機の導入について>
7月末から、キャッシュレス決済機を導入しています。
医療機関ではまだ導入されていないところが多いと思いますが今や多くのお店では普通になってきています。
診察券に付いているバーコードを機械にかざすだけで、精算額が表示されますので、あとは現金、クレジットカード、バーコード、電子マネーいずれでもお支払いいただけます。
おかげさまで、導入から2か月の時点でも特にトラブルなくスムーズに運用できています。
<インフルエンザワクチン接種の開始>
10月1日からインフルエンザワクチンの接種を開始いたします(昨年と同様です)。
9月半ばから予約の受付も始めています。今年もワクチンの供給に今のところ問題は起きていないので希望しても受けられないということにはならないと思います。
経鼻タイプ(対象者が2歳~19歳未満)も可能ですが、供給量が少ないようですぐには受けられない可能性があります。
当院に慢性疾患などで定期的に受診されている方には定期受診の日に希望されれば予約なしでも接種をいたします。
これも例年と変わらない体制です。
<糖尿病コーナー>
糖尿病と一言でいっても実は各個人で状況はかなり異なっています。まず、1型と2型に大きく分類されます。
1型はインスリン治療が必要で、特に1型と言われていなければ2型と思っていただいて結構です(申し訳ありませんが本来はこちらで「2型」とまではっきりお伝えしておかなければいけないのですが)。
厳密には他にも「膵性」「妊娠」「ステロイド」といったものによるものがあります。
ほとんどの人が2型であったとしてもやはり人によってかなり状況(病態)が異なります。
いわゆる「メタボ」タイプでインスリンの効きが悪いタイプ、痩せ気味でインスリンのすい臓からの分泌が特に少ないタイプ、遺伝的な要素が強いタイプ、特にインスリンの分泌能が弱くて1型に近いタイプ、そしてこれらの複数のタイプの組み合わせのタイプ、などです。
ですから2型糖尿病は単一の「病(びょう)」ではなく「症候群」とも言えるでしょう。
最近の研究ではこれらのタイプごとに合併症の起きやすさが違ってくることが分かってきました。
たとえばメタボではないタイプでは網膜症の発症と関連しやすい一方で、メタボタイプでは腎症や心臓血管症が発症しやすい、といったことが分かってきています。
今後は遺伝的な背景も含めた分類ができ、さらにその分類にふさわしいお薬や治療法が決まってくるかもしれません。
もちろん現在でもある程度はタイプの推測ができて、それにあった処方はしておりますがもっと体系化された厳密な治療、いわば「オーダーメイド」治療が実現するかもしれません。
お薬だけではなく、運動でも人によって効果が異なることが考えられます。ある人は運動がとても効果があるかもしれませんし、同じ運動でも有酸素運動(歩行やジョギングなど)よりもレジスタンス運動(筋トレなど)がより効果がある人がいるかもしれません。
どれに効果があるかはやってみなければ分からないのですが、今後は遺伝子検査などでより正確に分かるようになってくるかもしれません。
食事についても同様です。効果だけではなく自分にとって続けやすいものであるかも重要でそれもいろいろトライして見つけていくしかないかもしれません。
これについてはその人の嗜好(好み)や性格も反映するでしょう。
以前、お酒(アルコール)が飲めるかについての遺伝的体質を唾液で調べることができるとお話ししました。
保険診療でできるものではなく個人で3,000円程度でネットで検査キットを購入することなどで実施できます。そのタイプの拡張版で体質や、嗜好、能力、病気のリスクなど多くの項目で調べてくれるキットがあります。
私自身も試してみたことがあります。アルコールのときと同じで腑に落ちるところもあり参考になった気がします。
ただし、あくまでも参考でありエビデンスの裏付けはないのでそのあたりはご注意が必要です。現時点では試行錯誤を続けていただくしかないと思います。
<院長の日記>
シルバーウイークを利用して一人で和歌山に旅行にいってきました。目的は和歌山城です。
以前、自分の一番大好きな城が和歌山城であることを書いたことがありましたが、まだ一度も見たことがありませんでした。
そもそもこれまで旅行すること自体が少なかったのですが、今回思い切って行ってきました。城に興味がある家族も友達もいませんし、自分のペースで見るのが一番と考え一人旅となりました。
東京駅から早朝の新幹線で新大阪まで行き、特急くろしお号に乗り換えて和歌山市まで約1時間です。昼には着いて、そのまま和歌山城に直行です。やはり立派な城でした。
御三家である紀州徳川家の居城ですから立派でないわけがないのですが、憧れの城を見た感動がひとしおでした。
和歌山城を最初に建てたのは、今、大河ドラマの主人公になっている豊臣秀長です。兄の秀吉が圧倒的な力で紀伊、大和(奈良)、伊勢(三重)と平定していきましたが、もともとこの辺りは特定の戦国大名が治めていたわけではありません。
紀伊のあたりは雑賀衆とよばれる自治組織が治めていました。鉄砲の生産などでも有名でした。
そのため力だけで治めることは難しいとされていました。秀吉は自ら和歌山と名付けた地に秀長に城を築かせたのです。
やがて徳川の時代になると関ヶ原の戦いで功のあった浅野幸長が城主となりました。
ちなみに浅野氏は秀吉の正妻の北政所の親戚です(幸長の父の長政は寧々の妹の婿)。浅野氏はやがて安芸(広島)に転封となり明治まで続く大藩となりますが、その後を受けて家康の十男の徳川頼宣(よりのぶ)が移ってきて徳川御三家の一つとなりました。
虎伏山という丘の上に作られた平山城で、天守閣は下から仰ぎ見るようになります。多くの建物は太平洋戦争の空襲で消失してしまいましたが残った石垣から創建当時の城郭の構造がよくわかります。
その石垣ですが、豊臣、浅野、徳川の3代で継続して拡張され、それぞれの時期で石の形や大きさ、積み上げ方に特徴があります。いわばハイブリッドになっているのです。
石垣をみればどの時期に作られたかがわかって興味深いです。
天守閣は他の3つの櫓(やぐら)とともに四隅を形成してその間を渡り廊下(多門櫓)でつないでいます。連立式と呼ばれるもので私が大好きなものです。連立式と言えば姫路城が有名ですがあそこまで立派ではなく和歌山城の天守閣は3層とやや地味に見えます。
天守閣だけではなく他の櫓と一体となって形成している郭(くるわ)が私にはたまらなくかっこよく見えるのです。その天守閣は戦後に鉄筋コンクリートで再建されたため中に入ると当時の面影はありませんがその大きさや外の眺めだけでも十分楽しめます。
おなじ御三家の名古屋城や江戸城は平地に建てられた御殿(宮殿)のようで剛健さは感じられないですが、和歌山城は戦国時代の城の雰囲気も残しています。和歌山市は和歌山県の北に位置しており大阪にとても近いところにあります。当時の仮想敵は大阪にいた豊臣家であったことを考えれば和歌山城がより実戦的なつくりになっている理由も納得できます。
和歌山城を半日かけて堪能したその晩は和歌山城の目の前のホテルに泊まりました。ホテルの部屋からライトアップされた和歌山城を見ることができました。
翌日は前日に見切れなかったところを見るため、もう一度和歌山城に行き、その後紀州徳川家にゆかりのある紀三井寺と紀州東照宮に寄って帰りました。台風が関東に接近して新幹線が止まるかと冷や冷やしましたがそのような事態にはならず特にトラブルにならずに帰ることができました。
それと、和歌山城の敷地に小さな動物園がありました。ヤギもいました。大変いい鳴き声のヤギでした。

