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金崎内科医院

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院内報2021年7月1日号を掲載しました

いよいよオリンピック・パラリンピックが始まりますね。ただでさえ新型コロナウイルスへの対応で余裕がないのにさらに大きな難問を背負ってしまったかのような雰囲気になっています。しかし、終わったときのことを考えるとそのときは大きな安堵感、一区切りついたような気分になると思います。本当に始まるのか実感がわきませんがいったん始まれば毎日のようにオリンピックの中継やニュースになるのでしょう。当たり前ですがテレビ観戦なら感染予防に気を使うことはありません。海外から選手や関係者がやってくることがリスクとして挙げられていますが、それについては大多数の国民は気をつけようがありません(実施当局の責任となります)。こういうときの心境をなんといったらいいでしょうか。なるようにしかならない・・?どうでしょうか。

<かぜ情報>

季節のせいもあってか風邪症状で受診される方は少ない状況が続いています。テレビではどこそこの人出がこれだけ増えたなどと報道されますが、すくなくとも風邪は増えてないのでやはり感染対策をそれほど緩むことなく続けられているように思います。

<休(祝)日の変更について>

ご存じない方もいるかもしれませんのでお伝えします。今年の7月と8月は現在印刷されているほとんどのカレンダーとは別の休日に変更になっています。オリンピックの影響です。今年のカレンダーが出回ってからの変更なのでこのようになっています。
まず、7月は19日(月)が祝日となっていましたが、22日(木)と23日(金)に変更になり、19日は平日となっています。ちなみに23日はオリンピックの開会式です。また8月は11日(水)が山の日となっていましたが山の日は8日(日)に移動し、9日(月)が振替休日となっています。当院でもこの新たな祝日の日を休診とさせていただきます。もし、オリンピックが中止になったら、という問い合わせには誰も答えられないと思います。そもそも国がその質問を想定していないのは皆さんご存じだと思います。本当は想定可能なのにその想定にいっさい触れないというのも異様ですね。

<伊奈町特定検診の開始のお知らせ>

7月から毎年恒例の伊奈町の特定検診が始まりました。例年より開始時期はやや遅くなりました。伊奈町在住の国民健康保険証か後期高齢者証をお持ちの方が対象です(オプション検査となっている胸部レントゲンや大腸がん検診:便潜血などは社会保険に加入の方でも受けられます)。今年は11月末までです。昨年ほどではありませんがそれでも以前よりは期間は長めです。待合室の密を避けるために、今年も1日あたりの受診予約枠を少な目とさせていただいております。期間が長めですので余裕をもった計画で予約できるとは思います。それでも秋以降は予約がとりにくくなる可能性もありますので早めの受診をご提案します。

<糖尿病コーナー>

新型コロナウイルス感染症では国ごとの違いが浮き彫りになりました。数字で比較してわかりやすいのは感染者数や死者数です。東アジアは欧米よりも人口当たりの感染者数が少ないのですが日本は東アジアの中では多めとなっています。背景としては政治や医療提供体制の違いが挙げられています。自虐的な論調になりがちなわが国ですが、新型コロナウイルスからいったん離れて日本が世界で第一位のものがあります。平均寿命です。2021年時点でも世界一位の84.3歳です。(参照:https://data.oecd.org/healthstat/life-expectancy-at-birth.htm)なんだかんだ言っても世界で一番の長生きを達成してしまっていることの凄さをもう少し実感してもいいような気がしますが、手放しで喜べないとみなさんわかっているのも事実ではないでしょうか。 長生きしても多くの高齢者が健康を維持できているかは別です。最近では「健康寿命」という言葉が聞かれるようになりました。高齢化による介護の問題や高齢化特有の疾病や健康障害が出現し昔とは状況が様変わりしています。高齢化社会特有の疾病としては具体的には認知症、骨粗鬆症などを背景とした骨折や身体機能の低下、脳梗塞や心不全などが挙げられます。そして糖尿病の病態も様変わりしてきました。例えば、糖尿病の有名な合併症である腎症です。糖尿病性腎症についてはここでも繰り返し述べてきました。尿に蛋白が出はじめ、その後は腎機能が次第に低下しさらに進行すると腎不全となり人工透析が必要となります。様々な慢性の腎臓病がありますが糖尿病性腎症の場合、蛋白尿が多いなどの理由で全身のむくみ(「浮腫」)が特徴的です。といいますか特徴的でした。最近では糖尿病性腎症の症状も様変わりしています。典型的な全身の浮腫はあまりみられないまま、ゆっくりと腎機能低下が進んでいくパターンが増えています。原因については一概には言えませんが例えば治療薬の進歩で尿たんぱくが以前より出にくくなった、血糖コントロールのお薬も進歩した、などが挙げられますが、重要な背景として高齢化が挙げられます。加齢とともに病気ではなくても腎機能は少しずつ低下していきます。これに高血圧などが加わればさらに腎機能は低下しやすくなります。いわば腎臓の動脈硬化ですが、これらの病態の進行は比較的遅く、透析になることはあまりありませんでした。そこに至るまでに天寿を全うしていたのでしょう。ところが高齢化で寿命が延びると腎臓がそこまでもたなくなり、先に腎不全になってしまうというストーリーです。糖尿病性腎症においてもそのようなケースが増えてきたのかもしれません。そこまで行くと糖尿病特有の合併症といはいえず、糖尿病プラス加齢による腎不全といえます。最近では糖尿病性腎症という言葉を使う代わりに糖尿病を合併症した腎臓病、つまり糖尿病性腎臓病(「症」ではありません)という呼び名にかわって来つつあります。加齢や動脈硬化による腎不全ではあまりむくみは目立ちません。このあたりが病像が様変わりした背景と思われます。寿命が延びたことでの様変わりはこんなところにもでてきています。

<院長の日記>

我が家でのシャンプーの話です。私と息子と娘の3人は同じシャンプーを使い、家内は別のシャンプーを使っています。家内のシャンプーは明らかに「クオリティが高そうなの」を使っています。あまりよくはわからないのですが、少なくとも高級そうないい匂いがします。いずれも詰め替えで補充します。3人対1人なので、当然こちらの方が早く使いきってしまいます。使い切ってしまうと自然と3人とも家内の方を使ってしまいます。すると、シャンプーの減りが早いのに気づいて私達に自分のシャンプーを使っていることを問いただしてきます。こちらの方が使いきったら自分たちで補充すればいいところですが、買いだめしてあるストックを勝手に使うとこれも注意されます。どうやら使う順番があるようなのですがこちらにはよくわかりません。結局こちらでは補充できず、家内のシャンプーに手を出してしまうということになります。家内のシャンプーを使っているのがばれてから素直に謝って家内が補充することになります。ところが先日、子供たちはそのシステムに納得できないと言い出しました。曰く、お母さんだけ特別のシャンプーを使っているのはおかしい、と。それに対しいったんは特別なものでないと反論しますがそれは明らかに嘘なので結局認めたうえで、女性は髪のケアに手間がかかるんだ、とのこと。そうすると中学生の娘が私も女子なのに、とまた反論。するとまた家内は3人にだってそれなりのを使っているということでした。それでも納得できない子供たちに最後は本音が出てしましました。「あなたたちのどうでもいいシャンプーとは違うんだからとにかく私のは使ってはだめ!」と。どうでもいい、と言ってしまってさすがに失敗したと思ってようでその先は笑っていました。結局解決策として、3人の方のシャンプーが切れそうになったらそのボトルを浴室の外に出しておく、そうすれば家内が補充するということになりました。つい先日私がそのようにしたところ家内がその補充を忘れて結局また3人で1日だけ家内のシャンプーを使用。匂いでまたばれて気まずくなったという悪いことの繰り返しとなりました。子供たちも成長してきて私がおかしいなと思っても口に出せないようなことを遠慮なく言ってくれますがあまりはっきり言われて気まずくなるのもやはり避けたいところです。