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金崎内科医院

〒362-0812 埼玉県北足立郡伊奈町内宿台3-40

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院内報2020年10月1日号を掲載しました

こんなご時勢でも季節はめぐります。長い梅雨もありました。夏も格別に暑かったです。そんなことを忘れたわけではありませんが、秋も確実やってきたようです。さすがに気持ちが疲れてきているかもしれませんが、今は決して悪い状態ではないです。空を見上げてみてもいいのではないでしょうか。

<かぜ情報>

ずっと、風邪などの流行性の疾患が少ない状態が続いています。気温が下がってくると、インフルエンザをはじめとしていろいろな感染症が流行し始めるのが常ですので、これからどうなるかはやはり気になるところです。是非、体を冷やさないようにしていただきたいです。

<当院での新型コロナウイルス感染対策の取り組みについて>

新型コロナウイルスの院内での感染防止のため、以下のような体制をとらせていただいております。
まず、発熱や息苦しさ、味覚嗅覚などの異常がみられた場合には院内に入る前に受付に外からお電話をしていただきます。準備ができましたら隔離室にご案内いたしますがそれまでは車内にて待機していただきます。自動車はなるべく奥の駐車場にとめていただくようにお願いいたします。隔離室にご案内する際にも通常の正面玄関ではなく別の通用口から入っていただくようにご案内いたします。尚、症状によっては車内で診察させていただく場合もあります。また、車での来院ではない場合にはなるべく速やかに別室に誘導いたします。受診の予約ですが、発熱などの症状がある場合にはネット予約は使わず、直接当院にお電話いただくようにお願いいたします。他の患者様と接触が少ない時間をご案内いたします(午前は11:00台、午後は16:00台)。
特に症状がなく定期受診で来院された際も受け付けの手前に設置してあるアルコール消毒液で手の消毒をお願いすると同時に非接触型体温計にて体温をチェックさせていただきます。
院内は定期的な消毒と換気を行います。職員の毎朝の検温を実施いたします。

<ホームページで当院の混雑状況確認ができるようになりました>

待合室での密を避けるため、ホームページにて当院の待合室にいらっしゃるおおよその人数がリアルタイムで確認できるようにしました。また、予約なしで受診される場合のおおよその待ち時間も表示しています。どうしても予約なしで受診されるという場合には、受診前にチェックしていただくことをお勧めします。

<糖尿病コーナー>

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ではなんらかの「持病」(基礎疾患)があると良くない、と漠然と言われています。特に糖尿病についてもそのような懸念がきかれます。患者様の中にも不安に感じたり、あきらめの心境を吐露されたりする方もいらっしゃいます。果たして本当に糖尿病は新型コロナウイルス感染症に不利なのでしょうか。実はまだその点については確たる「エビデンス」(証拠)がまだありません。私なりに調べた限りでは以下のことが分かってきました。まず、糖尿病があると新型コロナウイルスに感染しやすいのか?という点ですが、欧米ではそのような報告がみられますがアジア人(少なくとも東アジア)ではまだそこまでのエビデンスはありません。確かに糖尿病では感染症に対する免疫力が抵抗することはこれまでも言われてきましたが、COVID-19については不確定です。また、いったんかかってしまった後の重症化のリスクについても懸念があります。確かに治療にあたっては血糖が高いことはリスク(危険性)が高いことは容易に想像できます。COVID-19についても確かに発症時点、あるいは治療の段階における高血糖が重症化のリスクにはなっているようです。ところが興味深いエビデンスが出ています。感染時に高血糖状態にあるのはリスクになりますが、それまで糖尿病にかかっていたか、という点についてはまだ明確な関連はないというのです。つまりそれまで糖尿病があったとしてもCOVID-19に感染した時点で血糖が高くなければリスクはあまりないとも言えるかもしれないのです。ここからは、やはり今こそ血糖の管理が大切であるということが言えますし、糖尿病だからといってあきらめたり悲観したりするのはもったいないです。ただし、新型コロナウイルス感染拡大の終息が見えないなか、もっと血糖管理を厳しくするのは精神的にかなり負担になるでしょう。そこでお願いしたいのは定期通院を継続し、検査によるチェックを受けることはなんとか続けていただきたいのです。さて、4月から5月の約1ケ月半にわたって緊急事態宣言が発令されましたが、その前後の当院に通院されている患者様のHbA1cの変化をこのたび集計してみました。まず、全体の平均ですが、緊急事態宣言中、そして終了後とも全体のHbA1cは下がっている傾向がみられました。また、個々の患者さんの変化についても、下がった人の方が上がった人よりは多かったです。その要因はやはり個々の事情もあり様々かもしれませんが、結局、皆さまよく自己管理をある程度続けることができていたのかもしれません。もっと頑張って、とは決して言いませんのでなんとかこれを続けていただきたいと思います。「継続は力なり」、です。「一病息災」という言葉もあります。

院長の日記

11月には4年に1回のアメリカ大統領選挙があります。個人的も大いに関心をもって注目しています。アメリカは日本にとっても最も緊密な国ですし、なにより世界最大の軍事および経済大国でもあるため無関心ではいられませんが、それとはまた別にアメリカという国のありように最近は興味をもつようになりました。知れば知るほど面白いです。大統領選挙はその集約ともいえる一大イベントなのです。私なりに今回の争点を3つ挙げるとすれば、トランプ、郵便投票、民主党になります。まず、トランプ(大統領)。はっきり言って私達の感覚からすればトンデモない人物です。アメリカ人の多くの人にとってもトンデモない人のはずでした。でも大統領になっています。そこがアメリカの面白いところです。表だって唱えられる正しいこと、いわゆる「正義」に反することをしていますが、実はその「正義」自体があやしいこと、多くの人が実は陰では疑問をもっていることをトランプ大統領は体現しているのだと思います。環境保護、自由貿易、ダイバーシティー・・、民主党寄りの耳障りのいい理想や理念ですが逆に嫌悪感を持っている人が大勢いることを理解できていない人がさらに多い、まさにここが「分断」のもとになっている気がします。トランプについてはすでに多くのスキャンダルが報道されてきましたがそれでもここまで来ました。あまりに多いので今更新たなスキャンダルがでても変わらない気さえしてきます。また、前回の選挙と同じく大手メディアが予想できない結果になるという可能性が最後まで払拭できないのではないでしょうか。次に郵便投票です。別に今回から導入された新しい制度というわけではありません。ここに影響しているのはやはり新型コロナウイルス感染症です。感染拡大防止のため今回は郵便投票が特に呼びかけられています。州によっては方法を簡素化しようとしているところもあります。一方でもともと民主党は低所得者やヒスパニック系に支持者多いとされています(それとは全く反対の富裕層にも支持者が多いですが)。彼らにとっては投票場に行って実際に投票するための様々な手続きはこれまで大きな障害でした。それに対して郵便投票はより簡便でもあるため民主党はチャンスとばかりに郵便投票を呼び掛けているのです。トランプは郵便投票が増えたら自分が不利とわかっているので、不正が行われやすい方法なので止めるべきだと主張しているのです(相変わらず根拠がありませんが)。そして最後は民主党です。紙面の都合であまり書けませんが私も民主党の主張にはどこかしらキレイごとが多いように感じることがあります(例えば黒人差別問題への対応も言っているわりには具体的には見えてきません・・・)。今回はその民主党がどこまで支持を回復させるかにもかかっていると思っています。他にもいろいろな対立軸があってとっても「奥が深い」のです。