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金崎内科医院

〒362-0812 埼玉県北足立郡伊奈町内宿台3-40

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院内報2019年11月1日号を掲載しました

<かぜ情報>

少しづつかぜは増えていますが、まだ多くはない状態です。
マスコミではずいぶん前から(?)今年のインフルエンザは流行の開始が早いと報道されていますが、11月初めの時点ではまだ大流行(パンデミック)の始まる気配はありません。
さすがに12月に始まることは想定しなければいかませんが、年内の大流行となるかはこの11月がどうなるかにかかっていると思います。まだわかりません。
小児で咳や鼻水といった症状の一般的なかぜが増えていますし、今後も増えるでしょう。その他、今のところ特定の流行性の病気はみられません。

<インフルエンザワクチン接種開始のお知らせ>

10月20日よりインフルエンザワクチンの接種を開始しております。
毎年、ワクチンの供給が不足する事態になることと混雑回避を考慮し、予約制とさせていただいでおります。
予約は電話か受付での直接の申し込みのみとなります。ネットでの予約はできません。
当院に慢性疾患で定期通院されている成人に関しては定期受診当日にお申し出があれば予約なしでも接種させていただきます。

<糖尿病教室のお知らせ>

12月7日(土)17:00に恒例の糖尿病教室を開催いたします。
場所は今回も県民活動総合センターになります。
参加ご希望の方は事前の申し込みをお願いいたします。
今回のテーマは糖尿病合併症と高血圧、塩分についてです。奮ってご参加くださいませ。

<診療時間の変更予定のお知らせ>

来年(令和2年)4月より、水曜日と土曜日のいずれも午後の診療は中止とさせていただきます。
ただし、土曜日の午前からの診療は13:00まで延長いたします。どうかご周知くださいませ。

<年末年始の休診のお知らせ>

12月29日(日)~1月3日(金)は年末年始の休診とさせていただく予定です。

<院長早退のお知らせ>

11月9日(土)の午後は院長は早退させていただきます。前院長が代診いたします。

<院長の日記>

今年5月にさきの天皇が退位されて上皇となり、新天皇が即位されました。そして10月22日に即位の礼が行われました。臨時の祝日となりテレビでご覧になった方も多いのでしょう。即位を宣言された間(部屋)に皇族が集まっている映像に接すると、とにかく女性が多いなという実感を改めていだきます。ところが天皇には男性しかなれないという決まり事があります。このままでいくと、秋篠宮殿下のご長男、悠仁さまが次の天皇となる可能性が高いのですが、その悠仁さまに男の子が生まれないときはもう天皇になる人がいなくなってしまいます(悠仁さまにはすごいプレッシャーです)。そこで最近議論になっているのが「決まり」を改め女性天皇を可能にすることです。もし、現在の天皇陛下が在位の間にそのように決まれば、ご長女愛子さまが次の天皇陛下になられます。男女平等の流れに全世界が向かっている現在、日本の皇室もそのように変わっていくのは自然のように感じます。実際、最近行われた世論調査(共同通信)でも「女性天皇」を認めることに82%の人(国民)が賛成と答えています。反対は13%にとどまります。ここまでくると、それに反対する人はかなりの少数で「変わり者」ともみられかねないくらいです。女性天皇に反対するいわゆる保守派の一部の人たちは男尊女卑の考えをもっている、というイメージをもたれるかもしれません。しかし、「女性天皇」に反対の人たちは、本当は「女系天皇」に反対しているのです。これまでも女性天皇がいたのにそれすらも認めず、何がなんでも天皇は男性であるべきだということにこだわっているのではないのです。女系と女性、何が違うのでしょうか。女系を認めないというよりも男系であるべきと考えている、と言ったが方がいいでしょう。つまり、天皇になる人の父方を遡ると天皇でなくてはならないという考えなのです。なぜなら、今まで男系ではない天皇は長い皇室の歴史の中で一人も出ていないからです。女性天皇はいましたが、その子どもが天皇になったのは夫も天皇の場合のみです(この場合「双系」と言います)。男系天皇のみとした場合、皇族以外の男性は決して皇族に入れないという男性差別にもなります。合理的な理由とは言えませんが天皇を権威づけているのはそうした血統であり(天皇個人のお人がらにはあまり重きをおかない?)、逆にそれがなければ天皇の天皇たる由縁がなくなってしまうと考えます。そして、女性天皇や女性宮家を作ると、そのまま女系天皇が誕生してしまうのが女性天皇反対派の危惧するところなのです。(女系天皇を認めないという条件をつければ女性天皇で納得できるかは疑問ですが)。では、女性皇族ばかりの現在をどのように解決するかというとその解決方法の一つが旧宮家の復活です、戦後に多くの宮家が廃止されて民間人となりましたが、その中には男系を残している人がかなりおり、皇族に復活させるというものです。過去にも宮家を頼ってかろうじて男系を継続させた事例はあるようです。ちなみに、記録上、男系の継承が最もあやしいとされているのが大和時代(5世紀)の継体天皇で、その前の応神天皇の五世孫にあたり、今の福井県あたりにいたのを探してきて皇位を継がせた、というものです。五世孫というとかなり遠く、また客観的な記録がほとんどないので正確性を保証するものは何もありません。とにかく男系が続いたという「言い伝え」で十分なようです。では、今の時代に既に民間人になっている、そして民間人として育った、国民のほとんど知らない人物を皇族復帰させ、場合によっては皇位を継がせるということが女性天皇を認めるということ以上に国民に理解を得られるかというとそれも難しい気がします。現在の天皇は国民の象徴であり、国民から尊敬または理解される人物、親しみをもたれることが大切になってきています。「親しみ」になる条件の一つが自分たちの良く知る皇族に近い人、ではないでしょうか。今は天皇の姿はテレビで頻繁に放映されますし、週刊誌のネタにさえなっています。上皇様も「開かれた皇室」を目指されていました。昔のように庶民は天皇の顔を拝むこともできず、話題にすることが不敬とされる時代ではもうありません。個人的に思いついた解決策の一つとして女性天皇には男系旧宮家の人と結婚してもらえばどちらの側の条件を満たすのではないか、というものです。それでも女性天皇には結婚相手を自由に選べないという点では時代にはやはりそぐわないでしょう。上皇陛下、天皇陛下、秋篠宮殿下はいずれも自ら民間人の女性を選んで結婚していますし。もう一つ、外国と比較して日本の皇室もそれに倣ってもいいのではないかという意見もありますが、個人的にそれには賛成しかねます。外国の王室は「王」「王朝」であっても日本の天皇は「王」ではありません。「皇」は「王」の上の存在です。ヨーロッパの王朝は何度も交代していますが日本の皇室は一度も交代したことがないことになっています。ここは多くの人に認識していただきたいところです。王朝は場合によっては(今後はめったにないと思いますが)交代します。女王と女性天皇は意味がかなり異なるのです。もともと歴史好きの私ですが、女性天皇と女系天皇を区別して考えている人はかなり少ないのではと思い、今回長い文章を書かせていただきました。本当はまだ書き足りないのですが。