糖尿病,内科,小児科の事なら北足立郡伊奈町の金崎内科医院へ

金崎内科医院

〒362-0812 埼玉県北足立郡伊奈町内宿台3-40

048-728-8550

メインメニューを開く
2019年4⽉1⽇号
⼀気に暖かかくなると思いましたが案外季節の進みは⾜踏みしているようで、寒い⽇もまだ残るこの頃ですが、4⽉になったらさすがに暖かくなってコートはいらなくなるでしょう。新元号も決まり、平成もあと少しですが、なんとなく落ち着きません。4⽉は新年度でもありいろいろと慌ただしいでしょうが、このまま穏やかに新たな元号に以降し、いろいろありましたが、最後まで平静な平成であって欲しいです。

<かぜ情報>
引き続き、インフルエンザにかかる⼈はほとんどいらっしゃらずB型の流⾏もなくほぼ終息といえるでしょう。それから、まだ⼩児で季節外れの⼿⾜⼝病がみられます。特定の保育園のようですが、昨年夏にあまり流⾏らなかった影響が今頃でているのでしょうか。
2⽉末から花粉症が続いています。今年は花粉量が多いようで受診される⽅も多いです。
3年前から近くに⽿⿐科のクリニックが開業していますので昔にくらべたら少なくは感じますが。

<5⽉初めの⼗連休について>
今年は天皇陛下の即位などに伴い、カレンダーでは⼗連休となります。
当院では4⽉27⽇(⼟)は平常通りの⼟曜⽇時間の診療で、28⽇(⽇)〜5⽉2⽇(⽊)の連続5⽇間を前半の休診とさせていただきます。5⽉3⽇(⾦)の1⽇は通常平⽇通りの診療とさせていただき、5⽉4⽇(⼟)〜5⽉6⽇(⽉)の3⽇間を後半の休診とさせていただく予定です。

<糖尿病コーナー>
今は健康ブームなのでしょうか。テレビなどで健康⾷品が連⽇のように紹介されていますし、健康に関するバラエティー番組も多い気がします。これを⾷べれば瘦せられるとか⾎糖値が下がる、といった感じで様々なサプリメントや⾷品が勧められます。ある⾷品が紹介された途端にその⾷品が売り切れてしまい、店頭からなくなってしまうこともあります。かなり以前には納⾖が紹介され、途端に売り切れ、しかしその後になって健康番組で紹介されたデータが捏造であったことが判明した、なんてこともありました。私たちもそういった番組を鵜呑みにするのではなく、冷静に評価するノウハウ(リテラシーともいいます)を⾝に着けておく必要があります。例えば、ある健康⾷品を10⼈のモニター(実験参加者)に3か⽉間⾷べてもらい、実験の前と後での体重変化を⽐べてみたとします。よくありそうな企画ですね。はたして10⼈中8⼈は体重が減り、そのうち6⼈は3kg以上、ウエストが5cmも減りました。参加者の多くは、結果をみてびっくりするとともに⼤喜びでした。そして、今後もこれを摂り続けたいといいました。さて、この結果からこの健康⾷品は確実に効果があると判断していいのでしょうか?普通に解釈すれば効果があると考えてしまいがちです。しかし、ここではいろいろな疑問が起きます。まず、モニターの10⼈はどういう⼈たちなのか、ということです。やや太り気味で以前からダイエットをしたいと思っていた⼈たちでしょうか。⼀般的には太り気味の⽅の⽅が、痩せ気味の⽅より体重の下げ幅は⼤きくなりやすくなります。80kgの⼈が77kgになる⽅が、50kgの⼈が47kgになるよりも達成しやすいでしょう。また、以前からダイエットしたいと思っていた⼈の⽅が体重が下がりやすいでしょう。さらに、3か⽉後に効果を判定されるということは⼈に⾒られるわけですから、それだけでも⾃然と他の⾷事を控えたり運動を増やすような⾏動をとることが考えられます。ダイエットに効果があるはずのものを摂取して⾃分だけ効果がなかった、というのが⼤勢の⼈がみている前で報告されてしまうのは恥ずかしいと考えると思います。また、3か⽉後に体重に乗って結果を初めて知る前に、⾃分で毎⽇のように体重計に乗ってチェックしてしまうことも⼗分あり得るでしょう。3か⽉後に初めて測って驚いたようなリアクションをしていますが、もしかしたら事前にわかっていてある程度演技をしているかもしれません。まだあります。参加者は事前に番組制作者や健康⾷品の販売会社から何らかの報酬を受け取っていないとも限りません。あるいは効果がでたら、報酬が出るといった契約もしているかもしれません。いかがでしょうか。まだこれだけでも⼀部ですが、これらの疑問が解消されない限りは効果があるとは評価できないはずです。これらの実験を⾒て純粋に楽しむだけならいいのですが、⾃分も試しみようとしてこの健康⾷品を実際に購⼊し、効果がなければ⾦銭の損失という実害にもなりかねません。医療機関で処⽅される薬もはっきり⾔って⽟⽯混交ですが、新薬に関してはより厳密な治験を経て発売が認可されます。そこでは上記の健康⾷品の例で紹介したあいまいなところがすべてクリア―されたデータが求められます。まず、無作為(ランダム化とも⾔います:男⼥⽐や年齢、持病の有無など偏らない)に試験参加者を選びます。そしてその参加者を2つのグループに分けます。⽚⽅のグループの⼈たちには本物の薬を内服してもらい、もう⽚⽅のグループみは本物そっくりだけで中⾝はただの⼩⻨粉でできた「偽薬」を内服してもらいます。内服している本⼈はもちろん、治験の場合には、医者が処⽅しますがその医者も本物か知らされません。わかっているのは治験を管理しているコーディネーターのみとなります。このように内服している患者も医者も実薬かどうか知らないようにするのを「⼆重盲検」といいます。さらに結果の解釈は統計学的に確⽴された⼿法によって解釈します。これで効果があったと認められた場合に初めて認可されるのです。別に健康⾷品がいい加減で医薬品が完璧だと⾔いたいのではありません。実は効果があるお薬と紹介されたとき使われる、数値化されたデータでも厳密に評価すると始めの設定や試験の仕⽅に疑問が⽣じる可能性がたまにありますし、治験や⼤規模試験の背景がすべての⼈に当てはまるとは⾔えないこともあります。ここでは我々医療者のリテラシーが問われます。数字や利益に関わる⼈の話を鵜呑みにせず、お互い厳密に評価していく姿勢をもちたいです。

<院⻑の⽇記>
⼤相撲の今回の春場所ではやはり⽩鵬が強かった、優勝しました。モンゴル出⾝⼒⼠が平成の後半を席捲しました。しかし、そろそろその勢いが落ち着くかもしれません。両横綱がモンゴル⼈ですがもういい年です。その下に続く⼒⼠は⽟鷲、逸ノ城あたりでしょうか。逸ノ城はまだ不気味ですがその下となるとあまり⾒当たりなくなりました。ひと昔前はハワイ出⾝⼒⼠がやはり席捲しました。⾼⾒⼭、⼩錦、曙、武蔵丸あたりは覚えているでしょう。さらにその前は北海道や⻘森出⾝が横綱⼤関に多くいました。これからはどのような勢⼒が出てくるでしょうか。おそらく、埼⽟栄⾼校出⾝の⼒⼠が⼀つの時代を作ると思います。もう既に始まっています。⼤関に昇進が決まった貴景勝、既に⼤関になって久しい豪栄道もいるので⼤関2⼈が埼⽟栄出⾝です。さらに若くて勢いのある北勝富⼠、元気のある⼤栄翔、ベテランで相撲巧者の妙義⿓が幕内に定着しています。他にも新⼊幕を果たしたばかりの⽮後、⼗両の常幸⿓、明瀬⼭、英乃海、剣翔、翔猿もそうです。未知数ですが幕下にいる⼤鵬の孫の納⾕、⼤相撲⼊りが決まったばかりの斎藤という逸材もいます。彼は⼤きな体と学⽣時代の実績(学⽣横綱)、そして⽢いマスクで⼤いに期待がもてます。彼らに共通しているのは出⾝地は別の都道府県でも埼⽟栄出⾝であることを常に意識し、誇りにしているようです。ちなみに貴景勝は⼟俵⼊りの化粧まわしに埼⽟栄の校訓「今⽇学べ」の⽂字が刺繍されていますし、昨年優勝を決めた直後に⾼校にすぐにやってきて祝賀パレードが開かれました。ちなみに北勝富⼠と⼤栄翔は埼⽟県出⾝でもあります(それぞれ所沢市と朝霞市です)。皆さんで郷⼟(?)出⾝⼒⼠を応援しませんか。

2019-04-09 16:47:13