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2018年11月1日号

2018年11月1日号

ようやく秋らしくなってきました。特に朝が寒く感じられるようになりました。でも10月末の時点ではまだ紅葉はあまりみられません。近年は夏が終わったと思ったらすぐに冬になってしまうような気候が続いているように感じます。せめて11月くらいは秋らしい気候のままであって欲しいです。

<かぜ情報>

やはり気温の低下とともにすこしずつ風邪で受診される方が増えています。

いまのところ特定の感染症の流行はありません。やや胃腸炎のかぜが増えてきているかもしれません。気温が変わりやすいので、着衣をこまめに調整するなどして体を冷やさないようにしていただきたいです。

 

<インフルエンザワクチン接種のお知らせ>

10月下旬からインフルエンザワクチン接種を開始しました。予約制です。電話か窓口で予約を承ります。ネットでの診療予約ではワクチン接種の予約は受け付けておりません。

当院に定期的に通院されている成人の患者さまにつきましては、予約なしでも受診日にお申し出いただければ、その日に接種をいたします。

 

<糖尿病コーナー>

先日、この地域の近くに天皇陛下の心臓バイパス手術を執刀した天野篤先生が講演に来られたので聞いてきました。ご存じの方も多いと思いますが、天野先生は蓮田市出身です。物事をはっきりおっしゃる先生で、逆にきれいごとはおっしゃいません。ヘタな外科医の話や外科医の素質についてもお話しされており、なかなかあそこまで言える人はいないと思います。そして実力と自信に裏付けられているのでしょうか、とても勇敢でもあると思いました。天皇陛下の心臓の手術なんて日本の歴史始まって以来のことだと思います。東大の先生が執刀するものだと思っていましたが、宮内庁にとっては外様の立場の天野先生が指名されたというのは余程の実力だったのでしょう。そしてその手術も自分の考案した新しい方法を実践されたようです。失敗したときのことを考えるとオーソドックスな方法をとりがちだと思いますがそうではないようです。心臓バイパス術は心臓の筋肉を養う冠動脈を再建します。冠動脈の内腔が狭くなったりつまったりすると心筋梗塞や狭心症を発症しますが、本来はまず内科的(循環器内科などで)カテーテル治療がおこなわれます。それでも治療が困難な場合は心臓血管外科による心臓バイパス術が行われます。糖尿病は狭心症や心筋梗塞の危険因子です。しかし、網膜症、腎症、神経症の3大合併庄とは違って、糖尿病の治療をしてもかならずしも予防に至らなかったのがこれまでのジレンマでした。最近になって登場した一部の血糖降下薬にこれらの心臓血管疾患の予防効果が期待できるデータがでてきています。しかし、お薬で狭心症や心筋梗塞の発症を予防する効果がはっきりと証明されている薬はコレステロールを下げる薬に分類される「スタチン」という薬です。糖尿病があってもなくても効果が証明されています。コレステロールを下げる作用とは別に心臓の血管内のコレステロールのこぶのようなものを安定化させる作用があると言われています。ですから、実際のコレステロールの値に関係なく、狭心症や心筋梗塞の他のリスクがある場合や、1度でも狭心症や心筋梗塞を発症した場合の再発予防(二次予防といいいます)として広く使われています。欧米ではいったんこの薬を始めたらコレステロールが下がっても薬を止める根拠にはならず、コレステロールなんて測らなくてもいいとされているくらいです。天野先生も著書のなかで、自分が手術をして助かった場合でもその再発を予防し、患者さんが健康的な生活を送るためにはスタチンによる管理が大切であることは強調されています。一方でコレステロールは患者さん本人とっては検査数値上の話だけであって痛くもかゆくもないので血圧のくすりなどと違って内服を始める、あるいは継続することの大切さが実感しにくい薬です。また、一部の報道などで、コレステロールは低いと健康に悪い、とかスタチンを製造する製薬会社の策略ではないか、と疑う人もいます。確かに健康状態が悪くなり栄養状態も悪くなるとコレステロール下がることはありますが、その逆の因果関係は証明されていいません。またスタチンは発売からすでに年月が経過しているため現在はわが国でもジェネリック薬品がほとんどです。つまり大手の製薬メーカーにとっては収益に関係ないくすりになっています。それでもスタチンへの推奨は全く変わっていません。糖尿病も心臓の血管病変の危険因子です。少なくともコレステロール値も高い場合にはスタチンの内服が強く推奨されます。

 

<院長の日記>

最近英語の勉強をしていて、”truther”という言葉を知りました。英語の中でも新語のようです。

“truth(真実)”+ “er(~する人)で真実の(を言う?)人、とも取れますが、実際の意味は、一般的に流布されている情報をそのまま受け取らず、それは嘘で必ず別の裏があるといつも信じている人、何かにつけてマスコミの情報を信じずに陰謀があると疑っている人、を指します。「陰謀論者」とも言います。たとえば2001911日のアメリカ同時多発テロをアメリカ政府の自作自演だと主張する人たちがその典型です。他にも、ケネディ大統領の暗殺はCIAと軍需産業が手を組んで実行した、とか、アポロ11号の月面着陸は実は嘘で、あの映像は作り物だ、などと唱える人たちも含まれるでしょう。ここまでではなくても何かと真実とされていることの裏や背景を面白おかしく脚色して話す人は周りにもいるよう気がします。報道やマスコミの情報をそのまますべて鵜呑みしてしまうのもどうかと思いますが、「自分だけが知っている」かのような話をする人も厄介です。そもそも根拠が表に出てこないのですから、議論のしようがありません。しかし、日本の政治の現場、国会でもこのような議論に近いものが行われているように感じます。嘆かわしいことです。政府を批判する方に多い気がしますが、野党を批判する側にももちろんあると思います。週刊誌の記事にもそのような「ストーリー」が多くみられます。多くはネタになった人の悪い部分を誇張するように使われているようですが、ネタになった当時者やその関係者はたまったものではありません。また、自分が困っているときにその背景をもっともらしく語って自分に近づいてくる人もいます。あなたが今悪い状況にあるのは・・・・のせいなのです、といった感じです。そもそも根拠が希薄なので反論しようがないのですが、多くの人が信じてしまうようで、案外私たちはそのようなストーリーに飛びつきやすい気質をそもそももっているのかもしれません。何か自分(たち)に受け入れがたいものがあったとして、そこにもっともらしい背景やストーリーを語る人がいるとそこに多くの人が流されてしまうというのは時として危険なことにもなりかねません。この場では具体的な事例を挙げるは控えますが、情報を受け取る側には一定のバイアスがどうしてもかかってしまうということをある程度自分で理解しておくこと、物事をなるべく偏見なくとらえようとする「情報リテラシー」がますます必要になってくる時代だと思います。

2018-11-05 21:23:25

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