当院では原則として、毎月の血糖検査とHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー、グリコヘモグロビン)の測定、及び検尿、体重測定を行います。
特にHbA1cは1~2カ月間の血糖の状態をよく反映し、将来の合併症の危険性を予測するのにも有効な検査です。
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糖尿病について
糖尿病とは血糖が上がってしまう病気、つまり『高血糖病』なのです。
長期間にわたり高血糖の状態が続くと全身に合併症が進行します。
糖尿病治療の目的は合併症を起こさないようにする事、もしくは合併症の進行を食い止める事です。
定期的な検査を
検査による負担の軽減
当院では患者様の負担を軽減する為、HbA1c及び血糖値の測定は通常の静脈採血ではなく、微少穿刺具による少量の血液のみで行います。
血液は『1滴』以下の量で十分です。また、結果は数分で出ますので、その日の診察中に結果をご説明します。
合併症の評価
糖尿病の3大合併症は腎症、網膜症(眼)、神経症です。
しかし、動脈硬化性の疾患である、狭心症や脳卒中のリスク(危険因子)でもあります。糖尿病に長くかかっている場合や上記の兆候がある場合には上記疾患の専門科と連携するなど早めの対処を行って参ります。職場や自治体の検査(検診)でも診断のきっかけになることがありますので定期的に受けてください。
眼科の受診
糖尿病が進行すると網膜症という、眼の合併症を引き起こします。
視力低下などの自覚症状が出現した時はかなり進行した状態である場合が多く、自覚症状が出る前から定期的に受診する事をおすすめします。
当院では、近隣の眼科への紹介を行います。かかりつけの眼科医をもってください。
栄養指導
当院では栄養士による、直接の食事療法指導をご提案致します。予約制で行っていますので少しでも食事療法に不安がある場合は何度でも受講する事をおすすめします。
全ての糖尿病患者様へ
糖尿病は自覚症状がほとんどありませんが、通院を継続していく必要があります。糖尿病の合併症でつらい思いをする一番の要因は治療や検査を中断してしまうことだと言われています。たとえ、血糖が安定していたとしてもやはり油断はできません。一方で、長い間ずっと通院を継続するのは簡単なことではないと思います。当院に長年通院されている患者様には医療者としてむしろ尊敬の念さえ覚えます。
当院では血糖コントロールの良し悪しに関わらず通院を継続できる環境づくりとサポートを最優先に努めて参りたいと存じます。決して「頑張って!」とは言いません・・・。
初めて受診される患者さまへ
まず、以下の項目について問診させていただきます。
- いつから糖尿病あるいは血糖が高いと指摘されているか。
- 他の医療機関で既に治療を受けている場合、どのような薬やインスリンを処方されていたか。
- 現在の自覚症状:足のしびれ、体重減少、のどの渇きや頻回の尿意、だるさ など。
- 血縁者に糖尿病の人はいるか。
- これまでの最大体重。
- 高血圧や高脂血症、心疾患、腎疾患の有無
- 現在の食事の摂り方(食事時間、外食や弁当購入の頻度、間食やアルコール、などについて)
上記の問診のあと、一般的な内科診察をさせていただきます。
次に、身長および体重の測定、最後に血液検査(血糖、HbA1c、脂質、腎、肝機能など)および検尿をお願いします。初診時は通常の静脈採血となります。
また、初診時は、血液中の自己のインスリン分泌量を反映する項目や尿中の微量のタンパク(アルブミン)など専門的な項目を測定させていただく場合があります。
特にHbA1cは1~2カ月間の血糖の状態をよく反映し、将来の合併症の危険性を予測するのにも有効な検査です。