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2018年2月1日号

厳しい寒さが続いております。いかがお過ごしでしょうか。寒がりの私には本当にこたえます。特に朝は本当につらいですね。寒がりなりに、いろいろ自分で工夫して乗り切るようにしています。まず、下着は上下ともユニクロの「極暖(ごくだん)」を着ます。ちょっと高いですが。冷たい食べものや飲みものは決して口にしません。朝食時は暖かいスープを飲みます。また、職場の暖房のタイマーをセットして出勤前から電源が入るようにしておきます。手が常に冷たいのでずっとカイロをもっています。特に寒い日は肩のあたりに貼るカイロも使います。ここまでしても特に足などはまだ寒いです。夕方になってようやく冷えがとれるくらいです。厚い靴下に熱いサンダルを履いていますが、時には足に汗をかいているのに冷たいというときもあります。お恥ずかしい話ですが。

 

<かぜ情報>

1月からインフルエンザがかなりの流行となっています。A型とB型が同時に流行するという奇妙な状態でしたが、1月後半からはB型の方が多くなっている印象です。また、この地域では学童で流行が広がりました。小針小、小針北小、小針中の3校が当院でもおなじみの学校ですが、今年は珍しく小針小で大流行となり学校閉鎖にもなりました。例年は小針北小ばかりの流行ですが、今年は逆でした。小針中では例年通りの断続的な流行となっています。小針小はさすがにピークは過ぎだと思います。このまま小針北小で大流行にならないうちにシーズンが終わって欲しいものです。

成人では高熱などのインフルエンザの典型的な症状がなくても検査でインフルエンザが判明することがあります。微熱あるいは平熱でもだるさや寒気が気になる場合や家族などにインフルエンザにかかっている人がいる場合には積極的に検査を受けることをお勧めします。

 

<糖尿病コーナー>

今回はいままでご紹介したことのない新しいタイプの糖尿病のお薬を紹介します。「GLP-1受容体作動薬」と一般的によばれるものです。これは現在わが国で最も広く使われている内服薬「DPP4阻害薬」と似た系統のお薬です。どちらも「インクレチン関連薬」というグループになります。DPP4阻害薬は当院でも数多くの患者様に処方させていただいております。先日も統計をとってみましたが、7割以上の患者様に内服していただいております。この両者の属するインクレチン関連薬は食後のすい臓からインスリンの分泌を促進する働きをもちます。もともとインクレチンは人の消化管から分泌されるのですが、インクレチン関連薬はこのインクチンの働きを強くするようになっているのです。では、同じインクレチン関連薬に属するGLP-1受容体作動薬とDPP4阻害剤の両者の違いは何か、というのが興味深いところだと思います。まず、GLP-1受容体作動薬は注射剤です。また使用開始直後は食欲が低下したり、人によっては吐き気を感じる人もいます。しかし、これらの副作用によって自然と食事量が減ることになりますし、血糖を下げる効果もGLP-1受容体作動薬の方が高いと言われており、また体重減少効果も高いと言われています。インクレチンを介する作用は人の体にとってより自然な形で血糖下げる作用になりますので、両者とも理にかなっており、さらにGLP-1受容体作動薬の方が効果が高いですから、本来であればDPP4阻害剤よりも広く使われてしかるべき薬剤のはずです。ところが発売されて5年以上たちますがわが国では普及がすすんでいませんでした。それはやはり、注射剤であることと副作用が出やすいということが背景にあると思われます。しかし、最近になってより使いやすいGLP-1受容体作用薬が登場しました。このくすりは注射であることは変わりないのですが、1週間に1回の使用だけで効くようになっています。また注射剤なのですが実際には針は見えません。ボタンを押すと数秒間だけ自動的に出てきてすぐに引っ込むようになっています。自分の手で針を扱うことは一切ありません。また、副作用もほとんど感じなくなりました。ここまで改良されると、毎日の内服薬よりもかえって手間が減ったともいえます。当院でも最近になり処方をするようになりましたが、血糖降下作用が思っていた以上に高く、また使用している患者様の感想も良好で、これまで途中で止めた人はいません。ただし、費用については高くなってしまいます。医療機関の窓口でかかるコスト(自己注射管理加算)が3割負担で1か月で約2000円、薬局で支払う薬価が3割負担で1か月4000円代後半となります。ただしDPP4阻害剤との併用はできないことになっていますので、ほとんどの場合DPP4阻害薬を中止することになり、その分の薬価は減ります(3割負担で1か月で1500円くらい)。今後は血糖コントロールがうまくいかない場合などに当方から実際に製剤見本をお見せしながらお勧めするかもしれません。またご自身で興味をもたれた場合にはお申し出ください(最終的な適否については当方で判断します)。

 

 

<院長の日記>

先日、久しぶりにプラモデルを作りました。宇宙戦艦ヤマトに出てくる、「アンドロメダ」という宇宙戦艦です。ヤマトと同じく地球防衛軍の戦艦で、当時はヤマトよりかっこいいと言われていましたが、実際その通りだと思います。小学生の時に作ったことがありますが、バンダイからより大きいスケールのものが発売されていたのでアマゾンで思わず買ってしまいました。1万円もしました。当時のものよりももちろんよりプラモデルとしての作りが精密になり、接着剤なしでも組み立てられるようになっています。果たして完成したものは、というとやはりカッコいいです。内部に電池を内蔵し、エンジンや艦橋にLEDランプがつきますし、波動砲という必殺兵器の発射音と発射光も楽しめます。自分の部屋に飾って悦に入っています。以前、ガンダムのプラモデル「ガンプラ」について書きましたが、子供のころは他にもたくさん作りました。中でも戦艦とお城をたくさん作りました。戦艦などは何十隻も作り艦隊になってしまうほどでした。戦艦のお気に入りは「伊勢(同型艦:日向)、長門(同型艦:陸奥)、空母信濃、重巡洋艦「高雄」などでした。お城のお気に入りは「岐阜城」「和歌山城」「松山城」「高知城」などでした。昔を思い出しているうちにまた作りたくなってしまいました。しばらく忘れていたプラモデルですが、大人になってもこのように気持ちになるとは思ってもみませんでした。でも作るからには子供のときに作ったものよりもよりリアルに上手に作らなければいけないと思います。「大人」が作るものですから。例えば自分で細かい塗装をしたり、バリと呼ばれる部分をきれいに削りとることなどが求められるでしょう。少なくとも人に見せるならそこまでしないといけません。塗装について具体的な例を挙げると、空母の戦闘機を1機づつ、丁寧に仕上げる、お城の石垣や草木の塗装で汚れや経年変化の実感を出す、などです。でも今の私にさすがにここまでできる覚悟はまだありません。せっかく作るなら、と自分でハードルをあげておいてかえって作れなくなる。困ったものです。プラモデル教室などがあれば通いたいです。

2018-02-05 19:40:35

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2018年1月1日号

今年もよろしくお願いいたします。早くも来年の話ですが、平成は31年(2019年)4月で終わることが昨年暮れに決まりました。ということは今年が一年間通して存在する形としては平成の最後の一年、実質最後の平成の年と言ってもいいでしょう。私も含めてある程度の年代以上の人にとっては昭和が終わったことで大きな区切りがついたのを実感しましたが、その昭和の次の年号ももう終わってしまうとは・・・。しかも平成になって30年もたったなんてちょっと信じられません。次の天皇になられる皇太子様は57歳です。既に結構なお年になっていらっしゃいました。とういことは同じようなお年ごろでまた年号が変わるのはやはり30年後くらいでしょうか。その時は皆さま何歳になってどのように過ごされているでしょうか。

 

<かぜ情報>

12月からインフルエンザの流行が始まりました。幼稚園や学校の冬休みが終わるとさらに流行が拡大することが予想されます。ワクチンを接種しても残念ながらかかってしまう場合はあります。流行が終息するまではワクチンを接種したからといっても決して油断せず基本的な予防策を講じていただきたいと思います。特にマスク着用と体力の維持が有効だと思います。

今回はA型だけではなく2割くらいはB型も同時流行しています。ちょっと奇妙な流行りかたです。

 

<糖尿病コーナー>

年末年始を過ごされて、お酒を飲む機会もいつもより多かったかもしれません。お酒、すなわちアルコールは血糖値にどのような影響を及ぼすのでしょうか。以前も触れたことがありますが改めてまとめてみたいと思います。アルコールが血糖に及ぼす影響は複雑です。血糖値を上げることもありありますし、下げることもあります。アルコール自体の直接的な作用として、血糖を上昇させる作用はあります。糖新生といって肝臓が糖を作るのを促しますし、一緒に摂取する食べものの消化や吸収のスピードを上げます。これも血糖を上げやすくします。間接的作用としては、食欲の亢進による食物の過剰摂取、晩酌と称して夜の遅い時間までの食物摂取や、長い時間の食物摂取なども挙げられます。このあたりの行動にはかなり個人差もあるでしょう。アルコール自体にもカロリーとなりますが実際はエネルギー源とはならず、「エンプティ―(空の)・カロリー」と言われています。また長期にわたる過度な飲酒は肝機能の直接的な悪化となり肝硬変に至ってしまうこともあります。肝臓は糖を作だけでなく糖を代謝する大切な臓器ですので血糖値には大きく影響します。アルコールによる膵炎などでも血糖を下げにくくする一因ともなります。

一方で、アルコールの摂取で低血糖を起こすこともあります。アルコールを肝臓で代謝するのに使われる補酵素は肝臓で糖を作る糖新生にも必要です。従って、過剰のアルコールを代謝するときにはその補酵素が足りなくなり、その分糖新生が減ってしまうのです。お酒を飲んだ後にラーメンが欲しくなることがあると思います。人によってはアイスクリームなど甘いものかもしれません。その背景には低血糖が影響しているのです。もし、インスリンや一部の薬で治療をしている場合には予想外の低血糖を起こすことがあり危険です。アルコールで酩酊しているときなどは低血糖に気づけずに重篤な状態に至る可能性もあります。以上、アルコールには様々な作用がありますが、ひとことで言ってしまうと血糖値が乱れやすくなるということです。これには個人差もあります。例えばお酒を控えたら血糖コントロールが劇的に良くなることもしばしばあります。もし、お酒をたしなまれる方であればお酒を試しに控えてみることをお勧めします。私は個人的にはアルコール依存症の場合やアルコール性の重い肝機能障害や膵炎がある場合以外は禁酒までは必要ないと思いますが、人によってはうまく付き合えないこともありますのでそのときはやはりいったん禁酒することをお勧めします。そこそこうまく付き合えるのであればそれでもいいと思います。禁酒によってかえって炭水化物などの摂取が増えすぎてしまう場合もありますし、過度なストレスにもなりかねません。また、最近「糖類ゼロ」や「ゼロカロリー」といった表示のアルコールが販売されていますが、ノンアルコールではない限り、結局は「お酒」です。あまりそれらの表示に意味はないと思います。かえって誤解して多く飲んでしまわないようにご注意ください。年末年始でお酒をたくさん飲んでHbA1cが今月は上がってしまった方は1月、2月はその分を取り返す「キャンペーン期間」くらいに思っていただければと思います。

 

<院長の日記>

人は皆、必ず年をとります。とはいっても年をとるイコール体の衰えと考えてしまうとやはりつらい気持ちにはなります。ご高齢の方からは、やはり体力の衰えや体調の悪化、環境の変化などに対応できないことからくるつらい気持ちを聞かされることが確かに多いです。自分自身も40代なかばとなり、「老い」からくる体調面の変化を実感することが多くなりました。白髪は増えました。肌がカサカサです。書類を手で扱うときについ指先を舐めてしまうことがあります。近くのものが明らかに見えにくくなりました。慢性的な冷えと腰痛になってしまっています。もっと年配の方からすればそれくらい大したことはないと思われるかもしれませんが、それに気づいたときはやはり落ち込みます。しかし、それは受け入れるしかないと思います。むしろ受け入れられない方がつらくなるばかりです。これは一種の「悟り」ではないでしょうか。それとともに心も老いていくのではなく「成長」するのではないでしょうか。そうは言っても同じ年で今と昔を比較した場合、今の高齢者と呼ばれる方たちは身体的にも気持ち的にも明らかに若くなっていると思います。例えば、70歳くらいなら昔はいかにも「おじいちゃん」「おばあちゃん」といった外見のそれなりの恰好でよかったのかもしれません。しかし今の70歳の人の方は明らかに若くなっているようにみえます。でも「若作り」とは違うと思います。「若作り」という言葉は言い得て妙な言葉だと思いますが、昔は年齢に逆らっていつまでも若い恰好をしている人はみっともないことだととらえたのでしょう。巷では「アンチエイジング」とか「美魔女」など年をとることに逆らうことがもてはやされる風潮があるように思います。テレビで「美魔女」などと言われてもてはやされる人をみると私などはちょっと気の毒に見えます。自分の老いから目をそむけているか、認めるのを「先延ばし」にしているようにしか見えません。逆に、若いころはきれいな女優さんが年を重ねてお母さん役やおばあちゃん役を演じているのを見ると別の美しさを感じます。昨年亡くなった野際陽子さんなどは最後まできれいでした。自分の老いを受け入れながら年をとることはつらいかもしれませんが、そのようにして頑張っている方をみるとあこがれの念すらわいてきます。高齢化社会に向かっていると言いますがそれほど暗い世の中ではないかもしれません。若々しい高齢者の多い社会、大いに結構だと思います。年を取ることは誰にでも平等に訪れます。どんな風に老いを受け入れ、どのように年を重ねていくのか、自分たちのかっこいい「先輩」をみて考えることも必要かもしれません。

2018-02-05 19:38:37

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2017年12月1日号

今年も残すところあと少し。毎年、1年が過ぎるのが早いことを実感しますが、その割に無為に時間を過ごし、年だけ重ねていくことに焦りを感じざるを得ません。まあこれが年をとるということなのでしょう。皆さまはどのような年でしたでしょうか。12月は「振り返り月」なのかもしれません。

 

<かぜ情報>

12月初めの時点ではまだほとんどインフルエンザの流行がみられませんが、報道等では今年は流行が早いとの予想がでています。いつもそうなのですが、12月終わりの子供たちの学校や幼稚園が冬休みみに入る前にどの程度流行が始まっているかでかなり変わってきます。インフルエンザワクチンの流通の遅れから今年はワクチン接種の時期が遅くなってしまっています。何とか年内に大流行にならないように祈るばかりです。11月末頃から少しづつウイルス性胃腸炎が増えてきている印象です。不思議とウイルス性胃腸炎とインフルエンザの流行時期は重ならないようです。まだ今年はどちらが先に流行するかはわかりません。

 

<糖尿病教室のご報告>

1118日()に糖尿病教室を開催いたしました。

多数のご参加をいただきありがとうございました。少しで体も動かしいただき、運動というより体を動かすということは楽しいということを実感していだけたのではないかと思います。

また別のテーマで企画しますのでその時はまたよろしくお願いします。

 

 

<インフルエンザ予防接種について>

ご存じのようにインフルエンザワクチンの流通の遅れで11月はワクチン接種や予約受付を一時中断せざるを得ない状況となりました。その期間はワクチン接種を受けるつもりでいらした方にはご迷惑をおかけいたしました。1118日からまたワクチン接種と予約受付を再開しています。いまのところはこのまま再中断ということにはならないと予想していますがもしまたご迷惑をおかけするようなことがありましたらご理解いただきたいと存じます。そうならないようにスタッフがワクチンの入荷予測と予約の配分を日々調整しております。

 

<糖尿病コーナー>

当院に糖尿病で通院中の患者様には、毎回診察の前に血糖とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の測定、および検尿を実施しています。血糖値は食後の時間や食事の内容によって大きく変動しますがそれでもそれらの情報を勘案してみれば十分な情報になります。また、HbA1cはご存じのように約1か月前から現在までの血糖の平均的な指標になります。あくまでも平均であり決して万能な指標ではないのですが、簡単に測定でき、現在の糖尿病診療には最も有用な検査です。そこで毎回、皆さまはその数値に一喜一憂されていると思います。こちらとしては治療方針の確認や食事や運動のアドバイスをする上で参考にしていますが、ご本人にも一緒に見て確認していただきます。そしてその数値をもとに受診前までの生活を振り返っていただきたいのです。数値が上がってしまって、つらい思いもするかもしれませんが、明日からの行動に生かしていただければそれだけで意義があります。私の経験からすると、数値の増減についてほとんどの患者様は自分である程度その理由がお分かりになっているようです。「ああ、やっぱり」とい感想を述べられる方が多いです。つまり、こちらからあれこれ言う前に自分のなかで結論が出ている場合が多いのです。そして数値化したことである程度納得されて帰っていかれるようです。毎月数値化したものを突き付けられるのはつらいことでもあるかもしれませんが、食事や運動に関係ないことでもここ約1~2か月の自分の生活を振り返るきっかけと思っていただきたいです(糖尿病で通院していなければこのような「貴重な」機会はあまりないと思います)。こちらも、それをもとにご本人がお話しされることは貴重なものだと思っています。時にはどこどこに旅行に行った、など楽しいお話しを聞かせいただくこともあれば、膝を悪くして動けなかった、などつらい話を打ち明けていただくこともあります。これも含めて診療となっています。数値化して自分を振り返り次の行動にまたつながるのであれば、この検査すること自体が治療の手段にもなっていると言えるのではないでしょうか。

 

<院長の日記>

先日、宮沢賢治を特集したテレビ番組をたまたま視ました。彼の思想や行動の際立った孤高性は時代を経ても忘れられることはないようです。私にとっても以前から気になる存在でした。といってもその思想に共感するわけではありません。むしろその逆ですらあります。ひとことで言うと「ついていけない」です。それでも気になるのですから不思議です。童話作家としては間違いなく一流だと思います。特に最後の長編童話「銀河鉄道の夜」は圧倒的だと思います。完全に童話の範囲を越えています。私も子供の頃に2回くらい読んでみましたがよくわかりませんでした。年を重ね、ある時、朗読のCDを買って聴いてはじめてその深い世界に気づきました(CDをわざわざ買って改めて聴いたくらいですからどこか気になっていたのでしょう)。しかし、やはり最後はついていけません。何がついていけなのか。それは「自己犠牲」とい考え方です。主人公の内向的な少年ジョバンニは大好きな親友カンムパネルラと銀河鉄道に乗っていますが、カンムパネルラこそ自己犠牲を体現した存在であり、カンムパネルラとの永遠の別れが銀河鉄道で過ごした夜でした。宮沢賢治自身も自己犠牲を実践し、短い生涯を終えました。ちなみに自己犠牲をよりストレートに描いた童話に「グスコーヴドリの伝記」があります。ここまでくると完全についていけません。「本当の幸い」は何かという困難な問いのこたえにこの思想があるようですが、果たしてこれが「本当の幸せ」なのかはわかりません。私には厳しすぎると思います。でも、やはり気になるから不思議です。きっとついていけないと思う自分に「やましさ」のような感情があるからなのでしょうか。今回のテレビ番組でも議論されていましたが、きっと彼は天から与えられた使命感のようなものをもっていたのではないか、という見方が紹介されていました。おそらくこれまでも自己犠牲を使命感に生きた偉大な人がいたかもしれませんがここまで豊かにそれを表現できた、そこに彼の特殊性があったのでしょう。「銀河鉄道の夜」はファンタジーの作品としても一級品です。例えば独特な擬態語は音楽的ですらありますし、「天気輪の柱」などの表現は絵画的、宗教的ですらあります。ちなみに大人用の童話としサン=テグジュペリの「星の王子様」も人気がありますが、銀河鉄道の夜の方がずっと深遠だと思います(「星の王子様」は作者によるイラストとミステリアスな最期がより話題性に貢献しているように思います)。

2017-12-10 10:38:52

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2017年11月1日号

今年は夏も雨が多く、秋もそのような日が続いています。夏→梅雨→冬となりそうで、秋らしい日がないまま冬になってしまうのでしょうか。でも秋はもともと天候不順の日が多く、日本にやってくる台風も夏より多いはずでした。ちょっとでもいつもと天候が違うと何かとても不安な気持ちになるのは人間のおごりでしょうか。

 

<かぜ情報>

咳を伴うかぜが多くなっています。中には秋の吸入高原によるアレルギー性の咳も混在している印象です。

10月初めの時点ではまだ流行がみられませんが、これからはインフルエンザとウイルス性胃腸炎の流行への警戒が必要です。最近はインフルエンザよりウイル性胃腸炎の流行が先にくる傾向にあるようです。手洗いに努めていただきたいです。

 

<糖尿病教室の開催のお知らせ>

1118日() 17:00 から糖尿病教室を開催いたします。

今回は運動療法がテーマです。

場所は当院待合室です。事前の参加申し込みをお願いします。奮ってご参加ください。

 

 

<糖尿病コーナー>

糖尿病の新しいくすりについて最近の話題をご紹介します。3年ほど前に「SGLT2阻害薬」という薬が新たに使われるようになりました。この薬については以前もご紹介しました。血糖を下げるために血液中の糖を尿から体の外に出してくれる薬です。当院でもこれまで約150人の患者さまに処方しています。実は市販直後からいくつかの注意事項がつけられていました。尿の量が多くなるので脱水になりやすいというのです。確かに内服開始当初は尿が近くなったと感じる場合が多いですが、やがてそれも治まるようです。また、特に脱水を警戒して水分を多くとらなくてもほとんど脱水症状はみられないようです。一方で、尿に糖が多く含まれる、つまり甘い尿になるため膀胱炎や腎盂腎炎など尿路の感染症や女性の陰部の感染のリスクは指摘されています。たしかにこれらの副作用は少ないながらみられます。もともと女性の方が尿路感染を起こしやすいので今後ともこの薬を内服されている女性は特に陰部の清潔に努めていただく必要はあります。以上は私の処方した経験からの実感でもあります。市販直後はこのように注意事項にばかり目が向けられていましが、その後予想もしなかったようなデータが発表されました。それは心臓病の発作や心筋梗塞を予防する作用があるというものです。糖尿病は心筋梗塞や狭心症や脳卒中などの発症の危険性が高くなるのですが、これまで血糖を下げる薬やインスリンでもこれらの疾患の発症を抑えられたとする証拠のデータは得られていませんでした。ところが昨年発表された、もともとこれらの動脈硬化性のある患者群に、この薬の有害作用がないかを確認する大規模試験で、有害作用がないどころか発症を明らかに減らす作用が確認されたのです。これは世界に衝撃をあたえました。なぜこのくすりだけが心臓病などの発症を抑えてくれるのか、血糖を下げる以外にも副次的な効果があるのかなどはわかっていません。発売当初はやや評判が低く、時間とともに評価されるようになっている珍しいくすりです。
 

<院長の日記>

「遠くの親戚より近くの他人」という言葉があります。これからの世の中、血縁者よりもご近所さんどうしの助け合いがより求められことになるでしょう。しかし一方で、近いものほど仲が悪くなりやすいということもあります。地政学的にも昔から紛争は隣国ともっぱら行われてきました。日本も中国や韓国とはどうもうまくいきません。日本がこれらの国にしてしまったことは背景にあるかもしれませんがやはりそれだけではないかもしれません。日本国内でもあります。もちろん戦争になるようなものではありませんが、近くて仲が悪いのには枚挙にいとまはありません。青森と弘前は仲が悪いそうです。静岡と浜松も有名です。松本と長野にも遺恨があるそうです。そしてこの埼玉では浦和と大宮です。私は浦和の出身なので大宮のことはこころよく思っていませんでした。高校の時に浦和と大宮からそれぞれ通っている友達同士でよくけなしあっていました。浦和の側からは、県庁がある、国立大学がある、東京により近い、うなぎがおいしい、サッカーが盛ん(当時はまだ浦和レッズはありませんでした)、伊勢丹がある、などを主張しました。文化的に恵まれていることをアピールしたかったのです。かたや、大宮の側からは新幹線が止まる、そごうがある、など生活の便利さを主にアピールしていました。そういえば氷川神社もありますね。まあ、はたから見ればどうでもいいことなのですが、実は両者の対立はそれなりに歴史的な遺恨があったようです。特に県庁をどこに置くかでかなりもめたと聞いています。結果的に浦和が勝ちましたが。そんな2つの市があろうことか私が大学生のときに合併してしまいました。間にある与野市が一番特をしたような気がしてこれも納得いかないのですが、浦和市が消えてしまうのはさびしかったですし、どうも大宮は感情的に好きになれません。最近でも湘南新宿ラインが浦和駅に停まることになったときに、大宮側でぶつぶつ言って反対する人がいたらしいのです。曰く、浦和駅に停まることによって新宿に着くのが1~2分遅くなったそうなのです。これを聞いて、大宮の奴らはなんて度量が狭いんだ、大宮が埼玉の代表みたいな顔をしているからいつまでたっても埼玉はバカにされるんだ、と言ってやりたくなりました。今、一番納得いかないのは自分の車が大宮ナンバーだということです。選べるなら春日部ナンバーの方がずっといいです。

2017-11-05 20:56:16

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2017年10月1日号

朝晩の寒暖差が多い季節になりました。日によっても気温の差が出やすい季節でもあります。毎日何を着ようか、と迷うことも多くなりました。季節の変化でも暖かい気温から寒い気温、つまり気温が低い方にぶれる時期は油断すると体を冷やしてしまうことになりやすいです。冷えは体の免疫機能には悪く、また、気温が低い方が感染しやすいウイルスも多くなります。迷ったら暖かい恰好をする方が間違いはないと思います。暑ければ脱いで調節できます。寒がりで冷え症の私からのメッセージです。
 

<かぜ情報>

いわゆる「かぜ」が増えてきています。

小児ではRSウイルスが多い印象です。9月にあちこちでインフルエンザが発症したとの散発的な情報がありますが、10月初旬の時点で流行には至っていません。実は毎年、早い時期からのインフルエンザの流行ではない散発的な発症はみられます。おそらくインフルエンザのキットのおかげでインフルエンザの診断の精度や感度が確保されていることによるものだと思われます。キットのおかげで「診断しすぎ」という事態が起きているのだと思います。

風邪ではありませんが9月にO-157の食中毒による死亡者が近隣の県で出てしまいました。食中毒は報道されているよりずっと多いと思われます。子供やお年寄りなど体力がない人が感染すると命に関わることもあります。生の肉は子供にはなるべく食べさせないようにしていただきたいです。お魚の刺身も生ですが、最近では牛肉や鶏肉でも生に近いものを食する傾向があるようです。数年前に牛の「ユッケ」を食べて死亡した事件がありました。子供にはリスクだと親は自覚していただきたいです。

 

<糖尿病教室の開催のお知らせ>

1118日() 17:00 から糖尿病教室を開催いたします。

今回は運動療法がテーマです。

場所は当院待合室です。事前の参加申し込みをお願いします。奮ってご参加ください。

 

<糖尿病コーナー>

食欲の秋といいますが、運動の秋ともいいます。日頃から運動不足を実感し、いつかはと思いながら秋を迎えた方も多いのではないでしょうか。私は日頃から改めてスポーツのような運動はしなくても日常生活の動作、例えば仕事や家事の活動量をちょっと増やし、じっと座っている時間を少なくする方が実践しやすいと申し上げています。それもやはりは運動できればそれに越したことはありません。血糖を下げる効果や減量、筋力や体力の向上も期待できます。運動をなかなか始められない場合はちょっとお金をかけて「形から」始めることをお勧めします。例えばスポーツウエアをまず買ってみてはどうでしょうか。今はかっこよくオシャレで着心地の良いスポーツウエアがたくさん販売されています。大きなスポーツショップもたいていのショッピングモールにあります。スポーツウエアを着るだけでなんだか本当にスポーツマン(あるいはウーマン)になった気がします。

今はアスリートとも言いますね。着心地もよく動きやすいので体を動かしたくなります。小学生の男の子をお持ちの家庭ではお子さんがスポーツウエアを欲しがるのではないでしょうか。確かにかっこいいです。実際に自分で着てみるとその気持ちがわかります。例えばアンダーアーマーやナイキなどのブランドはちょっと高いですが普段着として使っても十分オシャレです。市道をスポーツウエアを着て走っている人はかっこよく見えますよね。女子ゴルフの選手もとてもオシャレです。少なくとも着ることによって見た目は同じになります。見る人は誰も形だけだとは思いません。私もスポーツクラブに頻回ではないものの定期的に通っています。たまには飽きてしまい足が遠のいてしまうこともあります。今までもクラブを退会しかけたことがありましたが、そんなときは新しいスポーツウエアやシューズを買って気持ちを切り替えてまた通い始めることにしています。形から入ると後から気持ちがついてくることはあります。試してみてください。


<院長の日記>

男性に聞きます。あなたはトイレでおしっこをするときに立ってしますか。それとも座ってしますか。男性でも座って用を足す人が最近は増えているようですが、私も10年くらい前から座ってしています。便座のある便器、つまり大でも小でも用が済ませる便器はそもそも座って用を足すことに対応していて、立って用をたすことには決してそぐいません。ですから小でも座って用を足すべきで、これが「正しい」ことなのです。そもそも立って用を足すこと、これにはいくつかのデメリットがあります。まず、必ず尿がはねて床に飛び散ります。どんなにうまく「ターゲット」に行っても跳ねて便器の外に飛び散ります。これを掃除する人の身になってください。私は10年前に家を新築しましたが、2階のトイレはほぼ自分と子供専用となり、家内からある程度は自分でトイレ掃除をして欲しいと言われました。するとトイレの掃除をする立場になっていかに自分が今までトイレを汚していたかを実感させられました。中学生の息子にも今はなるべく座ってするように促していますが実行してくれているかは不明です。トイレの汚れが感染などの原因にもなります。さらに男性泌尿器の構造的特性でいうならば、座った方が自分の下着やズボンも汚すことが少なくなります。立って小便をするとたまにあそこの先にわずかに尿が残ってしまうことがあります。これを落とすためにちょっとあそこを振ることをする人も多いでしょう。これは周囲に尿を飛散させる原因にもなります。そのまま構わずに「終了」として、パンツをはくとそこに必然的に尿が染み込むことになります。夫の白いパンツの黄色いシミを目にする奥さんも多いでしょう。お互い気分のいいものではないはずです。さらにその残り尿が思っていたより多い場合、下着ではなくズボンにもついてしまいます。トイレ直後にあのあたりがちょっと濡れているのを人に見られるは恥ずかしいことです。座って用を足せばこの心配は無用です。トイレットペーパーでちょっと拭いてあげればいいのです。姿勢を変えたり、ズボンや下着を脱いだり、という手間はたしかにあります。立ってすることからすればこれは面倒くさいかもしれませんが、慣れればなんということはありません。実際、人類の半分に相当する女性はそのようにしているのですから。公衆トイレや学校、職場では立ってする便器があり、トイレの混雑なども考えれば立ってすることはやむをえないでしょう。せめて自宅では座ってすることをすべての男性にお勧めします。これは反論の余地のない「正義」だと思います。


 

2017-10-05 17:30:04

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2017年9月1日号

猛暑という事前の予想に反して8月は気温が高い日が少なく、すでに秋が早くやってきそうな気候です。天気の長期的な予報というのは大変難しいらしく、やはりはじめからあまり信じない方がいいのかもしれません。天気(気象)や地震はそれに関わる要因が多すぎるため予報や予知というものははじめからなじまないものと言われています。これは経済や人生も同じで、このようなものを「複雑系」と言うそうです。予知が難しい場合には悪いことが起きた時のために日頃から備えておくか、リスクを回避する行動を心掛けるしかないと思います。

 

<かぜ情報>

8月は小児の夏風邪の定番ともいえる手足口病とヘルパンギーナが多かったです。

そのほかの特定の感染症の流行は9月初めの時点ではまだそれほどみられません。

秋が早く訪れるとすれば、対策を講じる前に気温が早く下がり、体がついていけず風邪をひきやすくなるかもしれませ。今から体を冷やさないようの心掛けていただきたいです。

 

<伊奈町特定検診のお知らせ>

6月から例年と同様に伊奈町の特定検診が始まっています。対象の方には町から案内が郵送されていると思います。予約制です。期間は9月までですが、毎年期間の終わりごろに予約が殺到しますので早めの予約と受診をお願いいたします。

 

<糖尿病コーナー>

糖尿病は「疾患」として捉えられ、医師が治療の中心であるべき、というのがかつての考え方でした。確かに糖尿病の診断や薬の処方は医師にしかできません。医師は当然勉強して最近の知識を身につけておくべきです。そしてそれを患者様に還元してくことで高い治療効果を目指すべきです。しかし、ご存じの通り、糖尿病は生活習慣病としての側面も大きく、患者様自身の行動が治療に大きく反映されます。ですから、糖尿病は患者中心であるべきというのが最近の考え方になってきています。また、患者様と医師だけではなく患者様を含めたチームで治療にあたるということが世界的にもスタンダードになってきています。チームというくらいですから、患者様と医師だけではなく、看護師、栄養士、薬剤師なども治療に「参加」してもらいます。医師の役割は案外大きくないのかもしれません。そこで糖尿病療養指導士という資格制度がわが国にも存在し、糖尿病医療を専門にしている医療機関を中心に大いに活躍されています。糖尿病療養指導士は看護師、栄養指導士あるいは薬剤師の資格をもち、さらに糖尿病に関わる研修、試験を受けてのちに資格を取得することになっています。資格取得後も定期的に講習や研修に参加、さらには糖尿病治療の現場で活躍することで資格単位の維持が求められます。医師と患者をつなぐ役割だけではなく積極的に「チーム」を引っ張っていくことも求められます。当院でも今年になり1名の看護師がこの資格を取得し、日々頑張っています。患者様に食事や運動、そのほかの生活面のアドバイスをさせていただいたり、お薬やインスリンの使いかたについても必要に応じてお話しできるようにしたりしています。また医師には言いだしにくいことについてもお話しをうかがわせていただきますので、どうか気軽にお話しください。糖尿病療養指導士の数はわが国では糖尿病患者数に比べればまだまだ少ないのが現状です。そこでそれを補うべく都道府県単位で「地域糖尿病療養指導士」の制度があり、埼玉県でも昨年からスタートしました。先ほどの糖尿病療養指導士の他に当院でも2名の看護師が資格を取得しています。当院でも今後は糖尿病教室の開催(一時中断していましたが)、院内でのカンファランスなどチーム医療を少しずつ発展させていただきたいと考えております。よろしくお願いいたします。あくまでも中心は患者様ですので、こうしたい、ああしたい、という希望がありましたらお申し出いただきたいですし、決してこちらから一方的に押し付けるような医療はしないように心掛けます。

 

<院長の日記>

「おばあさん仮説」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは人類の発展を説明する真面目な学問的用語です。我々が「人類」として繁栄している生物種は「ホモ・サピエンス」と分類されますが、多様な霊長類の中でもこの生物種がここまで発展した理由として様々なものが挙げられます。脳の容積の増加、二足歩行が可能になる骨盤の形態の変異とそれに伴って前足が「手」として自由に使えるようになったこと。さらに言葉を使用することと、それによりお互いのコミュニケーションが可能になるとともに抽象的な思考が可能になったことなどです。ここまでは聞いたことがあるでしょう。さらに登場する重要な存在が「おばあさん」です。いきなりおばあさんと言われても違和感を覚えるかもしれません。あらゆる動物種のなかで生殖年齢を過ぎてもさらに長く生きることができるのは人間の女性のみと言われています。人間の女性はもともと持っている卵子の一部のみを使った時点で閉経となり生殖機能がなくなってしまいます。これは実は不思議なことなのです。ところが生殖をあきらめることによるメリットがあります。ひとつは出産自体が母親自体の生命のリスクになるのですが、これを回避できることになります。また、自分の娘が母親になった(あるいは息子が父親になった)ときにその育児をサポートできます。実は、人間の育児というのは多くの労力を必要とします。生まれてすぐに自分で立ち上がることができる動物もいる一方で、人間の子どもが独力で生きていけるようになるためには多くのコストと年月がかかるのです。ただし、成長した人間というのは他の動物種に比べて知能の優位性は圧倒的です。つまり、産まれたばかりの状態と成長した状態での差が最も大きいので成長過程における「伸びしろ」が大きく、その分コストもかかるのです。そこに登場するのがおばあさんです。おばあさんという存在の出現により、子供の成長や教育の補助、母親世代への生活の知恵の伝承が可能になったのです。これにより人類は出産後の環境が劇的に改善し、より繁栄できるようになった、これが「おばあさん仮説」です。結構説得力のある仮説です。「おばあさん」をより拡大解釈すると、子供は共同体でみんなで育てるということが理想ともいえます。ある政治家が「女性は子供を産む〇〇」だ、と発言して物議をかもしたことがありますが、人類学という学問的な観点からすればまったくの的はずれな意見となります。女性は閉経後も社会的に大いに貢献しているのです。また、女性一人であるいは核家族で子供を育てることは並大抵なことではないのです。さらに、結婚や出産をしていなくても人類という生物においては種、あるいは共同体の繁栄に大いに貢献できるのです。子供は共同体の宝ですし、それを母親にばかり押しつけるのはそもそも無理があるのです。やっぱりおばあさんの作るお味噌汁はおいしいですよね。

2017-09-05 15:38:23

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2017年8月1日号

やはり今年の夏は7月から暑い日が続いています。今年は熱中症や、そこまでではなくても夏バテのようになって体調を崩してしまう方が多い印象です。特にご高齢の方には注意が必要です。ありきたりの言い方ですが適切に空調を使っていただき、水分補給をしていただきたいです。トイレに行くのが億劫で水分補給を控えるかたもいらっしゃいますが、ご家族の方でも注意して見守っていただきたいです。子供や障害のある方が自動車のなかで熱中症で亡くなったといったいたましいニュースもありました。それだけ暑さが殺人的なものと理解していただきたいです。学校の部活動を指導監督している先生にも十分な配慮を求めたいです。
 

<かぜ情報>

小児の夏風邪の定番ともいえる手足口病とヘルパンギーナが増えています。

また、そのほかにも発熱が主症状のかぜも多いです。これも夏風邪としていよくみられるタイプで多くはウイルス性であり、高熱のわりに比較的元気で咳や鼻水はあっても軽度の売がほとんどです。抗生剤がなくても治ることがほとんどです。
 

<伊奈町特定検診のお知らせ>

6月から例年と同様に伊奈町の特定検診が始まっています。対象の方には町から案内が郵送されていると思います。予約制です。期間は9月までですが、毎年期間の終わりごろに予約が殺到しますので早めの予約と受診をお願いいたします。
 

<夏季休診のお知らせ>

810日(木)~815日(火)は休診とさせていただきます。
 

<糖尿病コーナー>

暑い季節にはジュースやアイスが欲しくなる方が多いでしょう。しかし私は以前から糖尿病の患者様にはジュースとアイスには十分注意してください、とか、控えてください、と申し上げています。以前にも説明させていただきましたが、今回も改めてまとめてみたいと思います。ポイントは糖の吸収のスピードです。糖尿病とは自分で血糖が下げられなくなる状態をいいますが、食べ物や飲み物をとることで体に消化吸収された糖を下げるスピードも遅くなります。下げるスピードが遅いのに吸収が早い糖が体に入ってくるとますます対応しきれなくなり、結果として著しく血糖が上がってしまうのです。最も消化と吸収が早いのはやはり糖そのものです。逆に糖に消化されて吸収されるまでの時間が遅いほうが血糖は自分で下げやすくなります。ジュースやアイスは糖が水に溶けているだけ、とも言えます。体調が悪くて消化する力が落ちていたり、食欲がないときにはジュースは栄養摂取には極めて有用なのですが、そうではないときには糖の「毒性」がストレートに発揮されると思っていただきたいです。糖の消化や吸収が遅くなる条件として、例えば糖以外の添加物が混ざっている場合、あるいは糖そのものが入っていなかったり、分解されてはじめて糖になるものが含まれている場合などです。お米は炭水化物として認識されていますが、糖そのものは含まれていません。分解、消化されて糖に変わるデンプンを含むのです。また多少の食物繊維を含みます。ですからジュースよりは多少は消化吸収のスピードがおくれます。ちなみに、炭水化物 = 糖質 + 炭水化物 と定義されます。炭水化物は糖(質)よりも消化吸収は遅いですがそれでも糖になりますのでやはり摂りすぎには注意が必要です。ごはんを口のなかで噛み続けると唾液に分解されて糖になるので甘く感じるはずです。食物繊維以外にも糖の吸収を遅らせるものはあります。例えば油です。油は胃腸の動きや働きも抑えます。ごはんにカレーをかけて食べると糖の消化と吸収がさらに遅くなります。カレーには油を多く含むためです。昼にカレーライスを食べると夕方あたりに血糖上昇のピークがくることがあります。カレーライスがいいというわけではありません。カレーをかけると食べると結局はごはんの量が増え、つまりは糖の摂取量が増えることになります。インスリン注射で治療している場合にはインスリンの効果のタイミングがずれやすくなり注意が必要です。糖そのものは甘くてリラックス効果もありますが「毒」ともなりえます。そして毒に何も手を加えずにそのままストレートに体に入れるのがジュースだと思ってください。ちなみに微糖の缶コーヒーやスポーツ飲料にも多量の糖が含まれています。それぞれコーヒーの風味や酸味で甘さを和らげてスッキリ感が出るようにしていますがこれもジュースだと思っていただきたいです。
 

<院長の日記>

前回の続きです。昔と違って、今は睡眠を削って遅い時間まで仕事をしていることが必ずしも美徳とは言えいないという風潮になってきました。また、睡眠不足や睡眠サイクルの不均衡により様々な健康被害がもたらされることにも触れました。しかし、いくら個人で努力しても限界があるのも事実です。糖尿病の患者様に「早く寝るようにしてください」と言っても仕事が終わらなければ、なかなか実行できませんし、そもそも夜勤などをしている場合にはどうにもなりません。私も自分で言っておきながら達成不可能なことを思うと絶望的な気持ちになります。これは社会全体で変えていくしかないと思います。そもそも日本人は先進国のなかでも睡眠時間が最も少ないと言われています。言い換えれば睡眠を最も軽視している国となります。様々な要因があるかもしれませんが、国を挙げて早く寝る環境を作らなければなりません。ここからは私の考えた勝手な構想です。そもそも日本の夜は明るすぎるのです。特に都会は本当に明るいです。コンビニは24時間営業していますし、公共交通機関も深夜まで運行されています。深夜に幼い子供をコンビニやファミレスで見かけることもあります。そこで、まずは国や自治体が深夜の営業を制限するのです。そもそもセブンイレブンはその名の通り7時から11時までの営業でした。深夜の営業は日本人が得意の行き過ぎたサービスなのです。完全に制限しないにしても地域で深夜に営業できる店の数を制限するのです。これから人口が減る日本ではただでさえ働き手の不足が懸念されています。深夜営業を制限すれば日中の就労者の供給が増えることが期待されます。公共交通機関もより早くに運行を終わりにします。すると否が応でも通勤者は早く帰るようになるでしょう。テレビも23:00くらいで放映は終わり。これらの施策により日中の眠さからくる作業効率の低下が防げるでしょう。みんな昼間に元気に仕事をするのです。夜間の消費電力も節約できます。夜に買い食いすれば太り易くなりますがそれも避けられるかもしれません。いいことずくめだと思います。ただし、これには今までの便利すぎた生活をあきらめるという覚悟が必要になります。買い物は日中に済ませておくしかありません(考えてみればこちらの方が当たり前かもしれません)。サービス産業の縮小による経済規模の縮小が懸念されるかもしれませんが、コンビニが24時間営業しているのは先進国では日本くらいです。以前、学会でドイツのベルリンに行ったことがありますが、首都ですら23時を過ぎると営業している店はごく限られたところだけでした。夜にコンサートを聴ききに行き、その後どこかで夕食をとろうとしてもなかなか営業しているお店が見つからなかったのを覚えています。それでもドイツはヨーロッパでは圧倒的な経済大国です。もちろん夜勤をなくすことができない職種も一定数存在しますが、そこに人材を供給するためにも他の職種は可能な限り日中に仕事をしてもらうのです。夜は暗く静かにしてさあ、みんな寝ましょう、という国は素敵だと思いませんか?

2017-08-10 13:10:55

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2017年7月1日号

今年は猛暑になるとの予想がでています。7月初めの時点ではまだ梅雨が始まったばかりの気候ですし、今年は今のところは暑い日は少ない印象なのでまだ猛暑の予想にはピンときません。近年は梅雨の時期の水害が多いのでそちらの方が心配です。
 

<かぜ情報>

下痢や嘔吐などの胃腸炎症状と発熱を伴うかぜが小児を中心にやや多いです。

また、小児の夏風邪のヘルパンギーナが増えてきているようです。

その他の特定の流行性疾患はそれほどみられません。

これから夏になるとともに上述のヘルパンギーナや手足口病が増えると思われます。

全国的にも今年は手足口病が多くなりそうとの推測がでています。

 

<伊奈町特定検診のお知らせ>

6月から例年と同様に伊奈町の特定検診が始まりました。対象の方には町から案内が郵送されていると思います。予約制です。期間は9月までですが、毎年期間の終わりごろに予約が殺到しますので早めの予約と受診をお願いいたします。

 

<夏季休診のお知らせ>

810日(木)~815日(火)は休診とさせていただきます。

 

<糖尿病コーナー>

当院では糖尿病の患者様にはなるべく眼科も受診していただくことをお勧めしております。特に糖尿病で初めて受診された場合はほぼ全員に眼科の受診をお勧めし近隣の眼科やかかりつけの眼科に紹介状を書かせていただいております。糖尿病の3大合併症、すなわち、腎症、神経症、網膜症についてはこれまでもこのコーナーで繰り返しご紹介してきました。網膜症については眼科の先生に診ていただくしかありません。さて、眼科を受診していただく意義は3つほど挙げられると思います。まず一つ目はやはり網膜症があるかないか、あった場合どれほど進行しているかを診てもらうためです。もちろん進行した糖尿病であれば眼科的な治療をお願いします。これは誰もが思いつくことでしょう。2つ目は網膜症の程度によって糖尿病にかかっている年数や治療の経過、また、他の合併症の進行度合いをある程度推定するためです。網膜症はある程度の期間、血糖コントロールが悪い時期が続いたことによっておきます。従って、これまでの糖尿病の経過についての具体的な情報がなくても網膜症の程度からある程度類推できるのです。網膜症は糖尿病の経歴を可視化して捉えることができるという側面もあるのです。また、3大合併症はたいていは同時に進行します。神経症は自覚症状と進行度は必ずしも一致せず、可視化して進行度をとらえるのはやや煩雑です。また、腎症もかなり進行してから腎機能の低下が始まりますし、よほど腎不全が進行しない限り、むくみなどの自覚症状は現れません。検尿による尿たんぱくや尿アルブミンがそれまでの腎症の進行度を反映した指標にはなりますが、検尿の異常だけではいまいちご本人もピンとこないようです。眼科である程度進行した網膜症が判明した場合は他の合併症も進行していると考えて間違いないでしょう。3つ目は、ご本人の糖尿病治療の動機づけの一助になるということです。糖尿病はご存じのように進行しないと自覚症状がでませんし、長い期間治療を続けると、治療への動機が維持できなくなる場合が少なくありません。そんな時に眼科で網膜症を指摘されると、やはり現実を直視するきっかけになる場合が多い印象をもちます。また、眼科医といういつもとは別の医師から糖尿病について指摘された方がかえって心に響くようです。これはうまく説明して思いを伝えきれていない内科医の技量不足もあるかもしれません。初診時ではなくても、しばらく眼科を受診していなかった、ずっと血糖コントロールが悪い状況が続いてしまった場合などでもこちらから紹介状をお渡ししますので是非受診してみてください。こちらからの勧めがなくても眼科受診の希望をお申し出いただければもちろん紹介状を書かせていただきます。


<院長の日記>

最近、「ブラック企業」とか「サービス残業」などが問題になってきています。日本がバブル期の頃に「モーレツ社員」とか「24時間戦えますか」といった言葉が流行していましたが、そのときと比べると隔世の感がします。会社や組織で身を粉にして働くということの方が美談となり、欧米から日本人は働きすぎでおかしいと指摘されても全く理解できませんでした。私もそうでした。かつて大学病院で研修をしていたときに自分の所属している医局ではありませんが、ある専門科の医局の先生たちはみんな遅くまで残っていました。数日帰宅しないのも当たり前だったようです。夜の当直帯にその科の医師に診てもらった方がいいような事態になり、相談をしたところ、ぞろぞろと大勢の先生がやってきました。応援を要請したわけですからとても心強いと思った反面、こんな時間まで大勢で何をしているのだろう、と複雑な心境になったのを覚えています。学生実習でみてきた頃から感じていましたが、夜遅くまで残って仕事をしている医師は、早くに仕事を切り上げてさっさと帰ってしまう他の医局をちょっと見下しているようにみえました。前置きが長くなりました。労働問題を取りあげているのではなく、日本人は夜に起きている人が多すぎる、ということを改めて指摘したかったのです。夜にしっかり寝ないと、血糖が上がるのはもちろん、さまざまな健康への悪影響が想定されます。院内報の糖尿病コーナーでもたびたび睡眠の大切さを書きました。また、睡眠不足だと当然日中は眠くなりやすいですし、本人は意識していなくても日中の作業能率は低下します。感情のコントロールがきかなくなるともいわれています。そのような状態ではやはり仕事も終わらず、また夜遅くまで仕事をしてしまうという悪循環にもなります。夜遅くまで仕事をするということが美談とされると、かえって効率が低下するのでは明らかにおかしいです。もちろん、夜にどうしても仕事をしなければいけない仕事はあります。医療機関や介護の現場では誰かが起きていなければいけません。他にもシステムの監視や一部の公的なサービスに従事するひとには起きていてもらわなければなりません。しかし、それ以外のお仕事はなるべく早く仕事を終わらせるように社会全体を変えていかなければならないと思います。睡眠が嫌いな人はいないと思います。でもつい疎かにしてしまいがちです。医学的な観点から最近は睡眠の大切さが見直されていますが、睡眠を通して社会の在り方が見えてくるような気がします。

結構大きなテーマなので続きは次回にしたいと思います。

2017-07-07 16:34:50

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2017年6月1日号

戦争のリスクが迫っていると先月書いてから1か月が過ぎました。北朝鮮は相変わらずミサイルを発射していますが、幸か不幸か、何も大きなことは起きていません。ここまで頻回にされるとこれが日常になってしまうようでちょっと恐ろしいです。案外これが均衡がとれた状態としてアメリカをはじめ近隣諸国は静観することになるのでしょうか。国境を接している韓国は冷静なようで、慌てているのは日本だけなのかもしれません。

 

<かぜ情報>

特定の病気の流行は今のところありませんが、いわゆるかぜで受診される方は一定数いらっしゃいます。これから暑くなるにつれて子供を中心にヘルパンギーナや手足口病、プール熱などの流行が増えてくることが予想されます。

 

<伊奈町特定検診のお知らせ>

610日から例年と同様に伊奈町の特定検診が始まります。対象の方には町から案内が郵送されていると思います。予約制です。期間は9月までですが、毎年期間の終わりごろに予約が殺到しますので早めの予約と受診をお願いいたします。

 

<糖尿病コーナー>

2型糖尿病は遺伝的な素因と環境因子の両方が原因となって発症すると言われています。

遺伝的素因とはいわば親から受け継いだ体質のようなもので自分の努力や心がけではどうにもなりません。環境因子とは自らの行動、つまり後天的な要素です。過食や肥満、ストレス、睡眠リズムの乱れなどいったもので、これはおわかりのことと思います。ただし、遺伝的素因と環境因子がどの程度の比率で発症に関わっているかは個人により異なります。遺伝的素因が少なくても、生活習慣の乱れなどが著しくて2型糖尿病を発症する場合もありますし、生活習慣は人並みのことをしていても遺伝的素因が強くて糖尿病を発症してしまう場合もあります。しかし、平均的には糖尿病の遺伝率はおよそ6割という報告があります。これは糖尿病の発症の6割に遺伝的素因が寄与しているという意味です(遺伝的素因をもつ人の6割が糖尿病を発症しているという意味ではありません)。身長も遺伝率が6割程度とされています。親が背が高いとその子供もたいていは背が高いということは皆さまも感覚的にわかると思います。糖尿病も身長と同じくらいの遺伝率と考えるといかに遺伝的素因が大きいのかがわかるのではないでしょうか。しかし、昔の日本人は今の日本人よりは明らかに小柄でした。日本人の平均身長が伸びているのは遺伝的素因だけでは説明がつかないのは明らかです。糖尿病も同様に考えればわかりやすいでしょう。日本人では糖尿病が増え続けているのはやはり生活環境の変化が明らかにかかわっているのです。糖尿病で初めて受診される場合に必ず家族歴といって血縁者にも糖尿病がいないかをおききしますが、親兄弟みんな糖尿病という方もいらっしゃいます。その方に遺伝的素因が大きくかかわっているのは明らかで、他の人と同じ食生活をしていても糖尿病を発症してしまうのはつらいことだと思います。それでも治療は続けなければいけません。はじめは糖尿病という病気をなかなか受け入れられない場合もあるでしょう。しかし、半分以上は親のせいにして結構だと思います。むしろそちらの方が気が楽になる場合もあるかもしれません。その上でこの病気を受け入れて付き合っていただくしかないです。自分の気持ちを楽にするために親に責任の半分は押しつけて受け入れる、それでもいいと思います。今の時代、なんでも機会が平等で自分の努力や自己責任が強調される時代ですが、人間はそもそも平等ではないはずです。

 

 

<院長の日記>

特に体重はずっと変わっていないのですが、以前から時々「痩せましたか?」と聞かれることがあります。「太りましたか?」と言われるよりはいいのかもしれませんが、痩せたように見えるはやつれて(疲れて?)見えるからなのでしょうか。それはさておき、ここ8年くらい、私の体重はほとんど変わっていません。61kgから62kgで推移しています。その前は6567kgくらいはありましたが、スクワットと腹筋の筋トレを始めたところすぐに体重が5kgくらい減りました。そしてそのまま現状をキープしています。なぜ筋トレがそこまで効いたのかは自分でもわかりませんが、余程の運動不足と筋肉量の低下があったのかもしれません。しばらくは多くの人に筋トレを勧めていましたが、やはり効果の出方には個人差があるようですし、それぞれ筋トレに対する好みもあるでしょうから、最近ではそればかりを言うのはやめました。現状をキープしているのにはそれなりに理由があると思います。まず、今の食事量および食事内容と身体活動が現状維持にちょうどいいようです。また、体自体、本来は現状をキープしようとする力が働くようです。科学的裏づけは少ないかもしれませんが、食事を取りすぎると、本来は自然と体が食欲を減らしたりしてそれ以上に食べないようにさせる力があると思います。また逆に、人は飢餓のような状態に耐えようとして、栄養を消費せず、蓄えようとする方向に調節するようなのです。ダイエットが難しいのはこのあたりにも理由があるとおもいます。では、なぜ、太る方が簡単なのでしょうか。それは人間の行動(食事や運動)が体からのわずかなサインというか警告のようなものを無視してしまうためなのかもしれません。この体からのサインはとても弱く、聞き取りにくいものなので例えば、ストレスがあるときとか、他のことに関心が移っているときは聞こえにくくなってしまうのでしょう。私個人の体験をお話しすると、およそ0.5kg増えるとなんとなく体が重く感じ、お腹のあたりが出てきたように感じます。それは不快な感覚で、それで食べることをセーブしようという気になりますし、食欲も自然と落ちます。このようなときに空腹を感じるとそれがとても貴重な時間に思えて満足感が得られます。また、なんとなくズボンがきつくなるなどの兆候も重大視します。以上のようには半分は意識して、半分は無意識のうちに体重を調節するようにしているようです。週に1回スポーツジムに行きますが体重は毎回そこで測定します。予想よりも体重が多いときもあれば少ないときもあって、そのときに自分の感覚を修正しています。全く科学的ではなく、個人的な体験に基づく話ですが、頭で考えるだけでなく体の声のようなものに耳を時々傾けてあげるような感覚は必要かもしれません。

2017-05-31 20:31:33

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2017年5月1日号

本当に戦争が起きるのでしょうか。あくまでも最悪の想定だそうですが、北朝鮮からミサイルや核弾頭が日本に飛んでくる可能性がないわけではありません。このような緊張をはらんだ情勢の一方で、私たちの暮らしは特に変わる様子もなく平和です。怖がってもキリがありませんし、それに私たちにはたとえミサイルが飛んできてもどうしようもない、ということなのでしょう。

 

<かぜ情報>

新学期、新年度が始まってから終息しかけていたインフルエンザがまた少し増えてきました。もう5月だというのに今年はしつこいです。高熱、だるさなど典型的な症状で受診されたときや、周囲にインフルエンザがいるという場合にはインフルエンザの検査をする必要がまだありそうです。

4月に保育園に通うようになった1歳くらいのお子さんのかぜが多いです。この時期は毎年同じような現象がみられます。あまり風邪の免疫のないお子さんが集団生活でとたんにかぜをもらう機会にさらされてしまうため、いたし方ないことなのでしょう。毎週のようにお子さんが風邪を繰り返すと、お母さんはがっかりでしょうが、今が辛抱のときだと思っていただきたいです。

 

<院長休診のお知らせ>

520日(土)は、学会出張のため院長は休診となります。

前院長が代診を行います。

 

<糖尿病コーナー>

糖尿病治療の基本は食事や運動、睡眠などの生活習慣の是正が基本ですが、お薬による治療がどうしも必要となってくる場合が多いです。お薬と言っても万能ではないため何種類も併用しなければならないことも珍しくありません。そこで問題となってくるのがお薬代などの医療費です。健康はお金には代えられないとの信念で皆さまも薬代を払っていることでしょう。私たちのような医療を提供する側は正しい治療をすればよく、お金のことはあまり考えなくてもいいというのがこれまでの風潮でした。私自身も以前はそうでした。大学病院にいるときはジェネリック医薬品など処方したことがありませんでしたが(私立大学ではなかったという背景もあるかもしれません)、別の市中病院にアルバイトにいったときにジェネリック医薬品を処方することを病院側に勧められ、大いに抵抗感を感じていました。ジェネリック医薬品とは発売から一定の年月を経て、その薬の特許がきれた後に開発したメーカーとは別のメーカーが同じ成分の薬を作って安い値段にして販売されたものです。同一成分のはずですが、開発して販売した先発メーカーの薬とは違ってなんとなく信用が置けず、そんな薬を「安いから」という医学とは関係ない理由で使うことが理解できなかったのです。実際はジェネリック医薬品だからということで問題になったことはこれまでのところ皆無です。また、私たちはこれまでどうしても先発品メーカーの営業マン(正確にはMRといいます)と接する機会が多いためやはり心情的に先発メーカーの方に肩入れしてしまいがちです。でも、そんなことは患者さんには関係のないことです。もちろん、巨費を投じて開発を行ってきた先発メーカーがあるからこそ新しい薬の恩恵を受けられるわけですから、先発メーカーには敬意を払うべきです。ご存じのようにわが国の財政赤字の要因の一つが医療費です。患者さんそれぞれのふところ事情だけではなく国家の財政にも我々医療者は配慮すべき時がきていると思います。抗ガン剤の新薬によって国家財政が破たんする可能性すら最近では指摘されています。国民皆保険を維持するためには使う側の我々の意識変革も求められると思います。医療や健康にお金の問題を持ちだすのは少なくとも若いころの私にはタブーでしたが、やはり背に腹は代えられないと思います。健康とお金のどちらかを優先するのではなくどちらも大切なはずです。少なくともお金は大事です。私もずいぶん変わりました。年を取ったということでしょう。

 

<院長の日記>

冒頭でも書きましたが、日本のすぐ近くで大きな紛争が起こりかねない事態となりました。

アメリカと北朝鮮はどちらも何をするのかわからない指導者同士ですので先が読めない不安があります。私は団塊ジュニアのちょうど真っ只中の世代に生まれました。平和な時代を享受してきました。親の世代は戦中か戦後生まれ、祖父母の時代は戦争を体験している世代ですので自分の身内には戦争や戦後の混乱を体験している人がいるのですが(私の母方の祖父は南方戦線からの引き上げ兵です)、今の若い世代は祖父母の世代でも戦争を知らない世代が多くなってきているのではないでしょうか。平和な時代に育ったといいましたが、私が子供の時は米ソの冷戦の時代でした。こんな仕事をしていますが子供のころから歴史や政治に関心がありましたので子供ながらに日本がいつ東西の核戦争に巻き込まれてもおかしくないという空気は感じていました。今となっては社会主義陣営が一方的に崩壊して冷戦を「本当の戦争に至らなかった戦争」という目で見てしまうかもしれませんが、あの時、戦争はリアルなのものとして感じられていました。第三次世界大戦という言葉もよく耳にしました。2度あることは3度あるという言い方もされていました。あるテレビの討論番組を父が夜の遅い時間に見ていたので私も一緒に見たのを覚えています。米ソの大学生をそれぞれの国のスタジオに集めて衛星でつないで討論していました。司会者からの、近い将来第三次世界大戦が起こると思いますか?という質問に双方の学生とも半分以上がイエスと答えていました。私には衝撃的でした。臆病な性格だったのかもしれません。でも、日本も戦争に巻き込まれれば、自分や家族も兵隊にとられるかもしれないし、などと本気で心配しました。どちらかが戦争を起こそうと本気で思ったときに戦争が起きるのだと思います。北朝鮮の指導者の方が若くて戦争の怖さを知らないようにも思えますが、アメリカの方が戦争やむなしと思っているように見えます。実際、アメリカは今までもずっと戦争をしてきました。戦争に慣れている国です。戦争のプロフェッショナルです。北朝鮮の誇張した軍事訓練の映像より、アメリカの空母が航行している画像のほうがはるかに迫力があります。相手を追いこんでおいて先に手を出させるという手段はかつて日本にも使いました。やはり嫌な予感がします。

2017-05-13 12:14:32

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