048-728-8550

〒362-0812
埼玉県北足立郡伊奈町内宿台3-40

診療予約システム

なっとう通信|糖尿病,内科,小児科の事なら北足立郡伊奈町の金崎内科医院へ

なっとう通信

なっとう通信
Mobile Site
トップページ»  なっとう通信
トップページ»  なっとう通信

なっとう通信

  • 件 (全件)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

2018年8月1日号

7月の厳しい暑さはおそらくこれまで誰も経験したことのなかったレベルではないでしょうか。

しかし、それでも寒がりの私にとっては冬の寒さよりもずっとましでした。空調の効いている部屋で仕事をしていたからそう感じるのでは、という反論もあるかもしれませんがそれは冬も同じです。寒さも含む冬の気候自体がだめなのかもしれません。夏はむしろ空調の寒さがつらいです。このような暑さでも電車にのって外出するときは長袖の上着がないと不安になります。「酷暑」でも寒いよりまし、と思って過ごしている私はおかしいのでしょうか。

 

<かぜ情報>

特定のかぜというわけではありませんが、小児の高熱を初発症状とするかぜが散見されます。

まだ夏が始まったばかりですが、8月初めの時点で、手足口病やヘルパンギーナ、とびひなど夏に流行する感染症が今のところほとんどみられません。これも酷暑の影響かはわかりませんが何か今年は違います。(そういえば、虫刺されで受診される方も少ないです。虫も活動できないくらの暑さなのでしょうか)

 

<夏季休診のお知らせ>

8月11日(土)~815日(水)は夏季休診とさせていただきます。

811日は祝日、12日は日曜です)

 

<糖尿病コーナー>

以前から血糖は冬に上がることが多い、といったお話しをしたことがあります。寒くて運動できないし、年末年始などで飲食の機会が増えるからではないかとも述べました。かつて農村部の病院に勤務していたことがありますが、患者さんは農家の方ばかりのせいか、やはり夏に血糖は下がる人が多かったです。特に田んぼの仕事をしている場合は仕事の量の違いが季節によってはっきり出てきます。ところで、今年は春から当院の患者様の血糖が下がるのが目立ちました。皆さまは農家の方でもないし、お話しを聞いても食事や運動は特に変わってないとおっしゃる方が多いです。そこで考えたのが、これは気温のせいかもしれない、ということです。今年は寒かった冬があっさりと早く終わり春から気温が高い状態が続いています。血糖の高さと季節の変動に研究というのはこれまでのところあまりされていません。しかし、インスリン量の厳密な調整が必要な1型糖尿病では気温によって、インスリンの効きが微妙に変わるといことが本に記載されています。このことは案外知られていないようで、私も恥ずかしながらあまり意識していませんでした。インスリンの効きは「インスリン抵抗性」という言葉で我々は表現しています。インスリン抵抗性が高いということはインスリンの効きが悪いということです。インスリンの効きが悪いということは血糖が高くなりやすいということです。例えば運動をするとインスリン抵抗性が低くなり、血糖が下がりやすくなります。気温が高いと同様にインスリン抵抗性が低くなるようです。気温が高いということは運動したことと程度に違いがあると思いますが似たようなことが起きると考えると覚えやすいかもしれません。そういえば運動すると暑くなって汗をかきますよね。ちなみにインスリンはすい臓から分泌される大切な血糖低下ホルモンです。したがってインスリン注射の治療をしている人だけの話ではありません。科学的なメカニズムは解明されていませんが、熱で産生される特定の蛋白質がインスリン抵抗性を低下させるという説もあります。今年の春からの血糖コントロールの傾向については、気温によってインスリン抵抗性が変わるという風に考えると腑に落ちるような気がします。血圧も夏には明らかにさがります。近年の夏の気温上昇のせいか、夏には血圧の薬を減らすか中止するといった対処をすることが個人的に増えていると思います。血糖の季節変動に関しても気温の変動がより激しくなっているわが国ではこれからはより意識されてくるのかもしれません。ただし、これには個人差もありますので、あくまでも全体的な傾向と捉えるべきです。夏になるとかえって太りやすいという方もいらっしゃいます。また、夏になって汗をかくようになると血糖がいつも下がるようだ、と経験的に自分のことを把握されているかたもいらっしゃいます。
 

<院長の日記>

最近は電子書籍で本を読むことが増えました。ネットでワンクリックで購入でき、購入した瞬間からその場で読むことができます。実際の本は場所をとりますが、そのような心配はもちろんありません。それでも名著と呼ばれる本や難解な本は実際に購入しています。もともと自分の書棚は本でいっぱいなので、時々整理してある程度見切りをつけられる本はブックオフなどで売ってしまいます。本で家の中を狭くする時代ではもうないようです。

電子書籍は立ち読みして内容を吟味してから買うわけではないので、買って後悔するときも時々ありますがやっぱり便利です。軽い内容の新書や雑誌、小説、そして漫画を買って読んでいます。漫画は学生の時まではよく読んでいましたが、電子書籍を使うまではしばらく遠ざかっていました。今、よく読んでいる漫画はゴルゴ13(サーティーン)です。おじさん向けの漫画の定番なので、女性はこのタイトルを聞いただけでがっかりするかもしれません。でも、もう50年以上続いているロングセラーです。おじさんには人気があるんです。若いときはあちこちの病院に当直のアルバイトに行きましたが、どこの病院の当直室にもなぜか必ず置いてありました。ゴルゴ13という超一流スナイパーが主人公のハードボイルド漫画です。一話完結で読みやすいのですが、国際的な要人がターゲットとなることが多いだけにその時々の国際情勢をよく取材して描かれていて話に奥行が生まれています。ゴルゴ13はほとんどしゃべりません。そこがまたカッコいいところです。男が愛の言葉をベラベラしゃべる昨今のライトな漫画とは違います。ちなみにゴルゴ13は愛の言葉なんて絶対にしゃべりませんがなぜか女性にモテます。射撃の名手は当然ですが、絶対不可能と思われる依頼もやってのけます。私が読んだなかで一番すごいと思ったのはある復讐の話です(ここからはネタバレなのでご注意)。有名な女流ミステリー作家がゴルゴ13に挑戦状をたたきつけます。やはりゴルゴ13に恨みをもつ軍の将校の強力を得て、ゴルゴ13をわなにかけて殺そうとしますが、あとちょっとのところで失敗します。今度はゴルゴ13の復讐になるのですが、その女流作家は軍の基地がある小さな島にかくまわれます。島なので船か飛行機でしか近づけません。ゴルゴ13はまず小さな戦闘機と小さな島を買い付けます。そこに飛行場を作り、飛行機の整備士を雇います。そして近くを通りかかった軍の輸送機を乗っ取り、その輸送機の中に改造した小さな戦闘機を格納して女流作家のいる島に向かいます。島を守っている軍は同じ軍の輸送機なので油断して着陸させてしまいます。そのとき輸送機の扉が開いてゴルゴ13の乗った小型戦闘機が飛び出し、ついに女流作家のいる建物をあっという間に攻撃炎上させ目的を果たすのです・・・・。どうですか。ここまでついてこれましたか? すでにおじさんの長話になってますね。この辺でやめておきます。

2018-08-06 08:13:43

コメント(0)

折りたたむ

2018年7月1日号

予想どおり、夏が早く始まってしまいました。長い夏になるのか、早く秋が来るのかはわかりませんが厳しい夏になると思っておいた方がいいでしょう。体調管理、特に熱中症にご注意ください。最近の暑さは「半端ないって」と実感されているでしょう。

 

<かぜ情報>

特定の感染症の流行は7月初めの時点ではみられません。いわゆる一般的なかぜと胃腸炎で受診される方はいらっしゃいます。今後は小児のヘルパンギーナや手足口病が増えるかもしれません。


<夏季休診のお知らせ>

8月11日(土)~815日(水)は夏季休診とさせていただきます。

811日は祝日、12日は日曜です)

 

<糖尿病コーナー>

623日に恒例の糖尿病教室を開催いたしました。お陰様で、盛況な会となりました。今回のテーマは「災害時の糖尿病」でした。参加できなかった方のため、そこでお話しした内容をまとめてみたいと思います。災害に遭ったときに、まずするべきことは自らの命を守る行動です。当然のことです。これは糖尿病があるかないかに関係ありませんね。幸いにして命が助かり、大きな怪我もしなくて済んだとしてもその後、避難生活を余儀なくされるかもしれません。今回はこの場合を想定します。避難生活で注意すべきことは被災してからの時間経過とともに変わってきます。まず、被災してから3日目くらいの「超急性期」では、食事のバランスや内容はあまり気にせずに、食べられるものをしっかりと食べることです。このときに水分を摂ることが必要です。過去の震災の場合にも水が確保できても、トイレが使えないために水分補給を我慢してりしまう人が多かったそうです。ですから、携帯トイレセットを準備しておくことは食糧の準備と同じくらいに重要です。水分を摂らないとエコノミークラス症候群や脳梗塞などの危険性が高くなります。次に被災してから1週間くらいまでの「急性期」です。避難所で支給される食糧や災害用に保存食だとどうしても炭水化物が多くなりがちです。パンやおにぎり、インスタント食品ばかりとなるかもしれません。栄養のバランスは仕方ありませんが、ある程度適量を把握しておきましょう。例えば、1回の食事ではパン1個とおにぎり1個、さらにジュース1本といった程度です。もちろん、救護や後片付けなど体を動かすことが普段より多い場合はもう少し食べてもいいかもしれません。ストレスが強くなると血糖は上がりやすくなります。炭水化物の多い食事の状況も重なってより高くなりやすい状態かもしれません。すこしでも血糖の上昇を抑えるためにもゆっくりと食べることをお勧めします。被災してから2週目以降の「亜急性期」では、それなり食糧の流通やインフラの復旧が進んでくるかもしれません。食事に関してはなるべく食物繊維の多い食事をとるように心掛けましょう。缶詰やレトルト食品が手に入った場合はごはんと混ぜて食べてみるのも一つのコツです。加工食品では塩分が多くなりがちなので煮汁などは残すなどした方がいいでしょう。もし、火が使えるようになっていれば鍋などにしてみるのもお勧めです。避難生活では様々ことに気を付けなければいけませんが、あへて強調するなら衛生面への配慮でしょう。集団生活で感染が広がりやすくなりますし、冷蔵庫が使えないうえに長期に保存しておくと食品自体が感染の原因となってしまいます。食器にサランラップを敷く、ペットボトルの回しのみをしない、ウエットティッシュを使う、トイレやゴミ捨て場に行くときには特に手洗いやマスクを使うなどの注意が必要です。さて、最後はお薬です。日頃から手持ちのお薬を余裕をもって確保しておくことをお勧めします。2週間くらいあれば安心でしょう。いつもより少し早めに受診する、ちょっと日数を多めに処方してもらうことを23回すれば2週くらいの在庫の余裕はすぐにできるでしょう。1型糖尿病の方は絶対にインスリンをきらさないように手元の在庫の管理は絶対に余裕をもたせておいてください。くすりがなくなって、臨時で他の医療機関で処方を受けざるを得ないこともあるかもしれませんが、このときには薬手帳が多いに役立つと思います。日頃から貴重品と一緒にしておくことをおすすめします。1型糖尿病方やインスリンを多量に必要とする2型糖尿病の一部の患者さん以外はお薬がきれてもすぐに体調に影響する自体にはならないと思います。慌てないでください。紙面の都合でここまでしか書けませんが、何か心配なことがありましたら、受診時に医師や看護師にご相談ください。


<院長の日記>

歴史が好きな人にとって特に人気がある時代は戦国時代と明治維新のようです。戦国時代は確かに面白いですが個人的には今はその前の南北朝から室町時代末期の方に興味があります。そして、明治維新ですが、個人的にもともと苦手でした。西洋列強に遅れをとってはならないと気付いた志士たちが、旧体制の象徴である江戸幕府を倒して日本の近代化の礎を築いた、といったやや美化されたストーリーが一般的でしょう。しかし、あくまでも後世からみたストーリーだと思います。私は大義名分があれば、何をやってもいいという考えは大嫌いです。明治維新はそういう側面があると思います。多くを語らずともわかる人にはわかるでしょう。尊王攘夷の名のもとにテロと戦争を仕掛け、幕府が倒れたら手のひらを返したように西洋文明を取り入れて、古き良きものを捨ててしまう。近代化のもとに、国を強くするために国民の生活を犠牲にする政策と教育の名のもとに国民を洗脳していった元凶は明治維新にあると思います。そもそも日本は太平洋戦争で敗戦となり、その過程で自国のみならず近隣諸国に多くの犠牲者を出しました。戦後は国民みんなで反省するということになりました。しかし、どこの時代までさかのぼって反省したのでしょうか。おおかた満州事変の前後、さらにさかのぼって、朝鮮併合、せいぜい日露戦争直後あたりまででしょう。司馬遼太郎の影響でしょうか、日露戦争あたりまでは良かったがその後に世界と自らを見誤ったという見方が支配的のような気がします(私は「坂の上の雲」のあまりにも自己陶酔的な世界に全くついていけません)。天皇主権で国民が臣民とされる大日本帝国憲法、その思想をさかのぼると明治維新まで自然と行きつくはずです。明治維新を擁護する論として、もし江戸幕府をあの時点で潰さなかったら、日本は中国(清)のように欧米列強に植民地化されていた、というのがあります。近代化と合理化は必要かもしれませんが、あそこまで強引なやり方でよかったという論拠にはならないと思います。最近になって明治維新が過ちであったのでは、といった見方の書籍がいくつか出版されるようになりました。自分が明治維新に抱いていた違和感がようやく腑に落ちるような思いになりました。さらに自分なりに考えてみました。日本人は伝統や和を尊ぶ民族かもしれませんが、一方で自分たちのその非合理的な側面もなんとなくわかっていて、引け目を感じているため、外圧などがきっかけでいったんスイッチが入ると極端な反動を起こすことがある、とでも言うのでしょうか。もともと中国や西洋諸国に対してどうにも抜けきらないコンプレックスを抱いていて、自分たちでも気づかないくらいの不安感がずっと根底にただよっているような気がします。今でも、外国が日本をどう見ているのか、を気にしすぎていると思います。この焦りのような感情と「正義」が結び付くと危険なことになるような気がします。今後も日本はどういう国になっていくか、と考えていくにあたり明治維新を「反省」することから始めるのも方法の一つではないでしょうか。今回は歴史をちょっと熱く論じてしまいました。

2018-07-07 23:10:14

コメント(0)

折りたたむ

2018年6月1日号

今年は梅雨も早く、夏も早く来るのでしょうか。寒がりの私にとっては悪くはない話ですが、やはり雨の日は朝から気分が憂鬱でなんとなく元気がでません。皆さまの前ではなんとか「から元気」でいたいと思います。

 

<かぜ情報>

かぜの流行はまだそれほどでもありませんが、まだ幼稚園や保育園に入園したばかりのお子様が繰り返し風邪をひいているようなケースが多いようです。また、やはり数は多くありませんが、胃腸炎で受診される方もいらっしゃいます。

これからはヘルパンギーナや手足口病といった子供の夏特有の感染症が多くなってくるかもしれません。あくまで予測ですが。

 

<糖尿病教室のお知らせ>

623日(土)17:00から糖尿病教室を開催します。

今回のテーマは災害時の対応についてです。奮ってご参加ください。事前の参加のお申し込みをお願いします。

 

<糖尿病コーナー>

以前から、同じものを食べ、同じくらいの運動量でもあっても食事や睡眠の時間が乱れているだけで血糖は確実に上がり易く、体重が増え易くなります。働き盛りの世代の方にお話しをきくと夕食の時間が不規則、食事は外食やコンビニで買って済ませているといった忙しさからくる生活の乱れや食事を簡単に済ませてしまう習慣の人がとても多い印象をもちます。ほとんどの人が生活リズムに余裕がない状態のようです。生計を維持するためには仕事はしなければならないですし、世間は人手不足でもありさらに忙しくなるのはある程度致し方ないと思います。そのような人に向かって、生活リズムに気を付けましょうといっても具体的に実行できるのは難しいだろうな、とはわかっています。それでもつい「正論」ばかり言ってしまいます。もっと具体的な実現可能な方法を提案したいところです。今回はより納得しやすいかなと思われるお話しをしてみます。

病院など入院施設のある医療機関では糖尿病の教育入院というのもがあります。およそ2週間入院して糖尿病についての勉強をしていただきながら、血糖コントロールを改善させる治療をしていくものです。2週間だけでは完全に血糖コントロールが改善するのは難しいのですが、それでもほとんどの場合、確実にコントロールが改善の方向に向かいます。やはり3食とも完全に管理した食事が与えられ、間食も摂りにくい環境であることに起因すると思われやすいのですが、もう1点、大事な環境の変化があります。それは、睡眠と食事のタイミングが規則正しくなることです。例えば、朝7:00に起床し、7:30に朝食、そして昼食は1200ちょうど。夕食は6:00にとり、消灯は9:00。睡眠時間は十分です。食事の内容は、主食のごはんがむしろ多く感じるときもあります(糖尿病食の場合、カロリーの半分は炭水化物でとっていいのです)。極端な炭水化物制限をしなくてもこの生活リズムの規則化で良くなってしまうのです。日常生活では実行可能でないにしてもこの入院生活を少しでもイメージしていただくといいと思います。まず、食事ですが、宅配の糖尿病食など短期間でもいいですから活用してみてはいかがでしょうか。1ケ月のうちの1週間でもいいかもしれません。食費が割高のイメージがありますが、コンビニや外食よりは高くないです。昼食も宅配食をお弁当にして職場にもっていくのです。夕食が遅くなってしまう場合は夕食の炭水化物を半分くらいに減らしましょう。また入院のパターンをまねするのであれば、やはり朝食を定時にバランスよくとるようにします。このように、入院生活を真似するというイメージをもっていただくことがポイントだと思います。「プチ入院」です。実行できればおそらく体調も良くなるのも実感できるかもしれません。

 

<院長の日記>

こう見えても学生のときは体育会系でした。中学と高校はバドミントン部で最後まで辞めずに続けたことが少ない自慢の一つです。中学のときはレギュラー選手には1回もなれませんでしたが、とにかく練習は休まず参加しました。当初は何十人もいた同学年の部員も最後はその3分に1くらいになっていました。高校でも入部当初は37人いた部員が最後は7人になりました。それでも残りました。中学の時は部活の顧問の先生が厳しかったですが、あまり理不尽な指導は受けた記憶はありません。その代わり先輩がとても厳しく、「鍛えられ」ました。高校の時は顧問の先生はいましたが形だけで、実質学生だけで活動していました。やはり先輩が厳しかったです。スポーツ理論的に今では全く無意味とされる指導をたくさん受けました。ひたすらうさぎ飛びをさせられました。夏の暑い日に閉めきった体育館のなかで、「シゴキ」を受け、水分を摂らせてもらえませんでした。怠けているとみられる人がいると「全体責任」として練習を止めさせてもらえませんでした。夏合宿になると、どこからか怖いOBがやってきてさらにシゴキを受けました。当時は体育会系というのは美化されていた風潮があったと思います。体育会系は我慢強く、体力があり、挨拶ができ、チームワークを重視する、従って就職の時には会社からはもてはやされる、といった感じでしょうか。今になってみれば会社や組織に従順な都合のいい人間ということだとわかります。このような体育会系は少なくとも明治時代あたりからの日本の伝統的な教育の名残のようです。明治時代にはひたすら国家に従順な人間をつくるというのが教育の方針でした。「体育座り」というのを覚えているでしょうか。地面に座るときに膝を胸の前に立てて、両腕で膝を抱く姿勢です。あれは自分で自分の身体を拘束するためのもので、まさに自制を促す象徴的なものなのだそうです。戦後も軍隊の士官をしていた人たちが教育の現場で活躍し、まさに体育会系が受け継がれていく背景になったそうです。運動部はスポーツクラブとは言えないような日本独特の集団になってしまいました。私はどちらかというと宗教に近いと感じます。疑う者は排除され、信じてついていく者だけ残ります。日大のアメフトの危険行為が連日報道されています。これを見て、体育会系だった人の中には、程度の差はありますが、自分たちが経験してきたことの異常さに改めて気づく人がいるのではないでしょうか。やっぱりちょっと異常だったかも、と。スポーツや教育のために子どもを鍛えることは時には必要かもしれません、理不尽な暴力や言動を使わない教育方法を探る時代にそろそろ日本もなってきているのかもしれません

2018-06-01 19:28:43

コメント(0)

折りたたむ

2018年5月1日号

早く春が来たな、と思ったらもう今年は暑い日が多くなる予感が・・・。うまくいかないものです。

ところで半年前くらいまではもしかしたら戦争?などと危惧されていたのが、事態が一変しました。いい方に向かっているので、まずはやれやれといったところですがこのあまりにも急な態度の変化には何があったのでしょうか。むしろ何を考えているのか余計わからなくなり不気味です。

 

<かぜ情報>

新学期、新年度が始まり、少しかぜが増えています。特に幼稚園や保育園に入園したばかりのお子様が繰り返し風邪をひいているようなケースが散見されます。

花粉症はようやくピークは過ぎたようですが、ヒノキやイネ科に反応しやすい体質の場合はまだしばらく続きそうです。今年はスギが多かったのですが、ヒノキも多いようです。

 

<院長休診のお知らせ>

525日(金)の院長の診療は学会出張のため休診となります。前院長が代診いたします。

 

<糖尿病教室のお知らせ>

623日(土)17:00から糖尿病教室を開催します。

今回のテーマは災害時の対応についてです。奮ってご参加ください。

 

<糖尿病コーナー>

前回は「カーボカウント」についてご紹介しました。カーボカウントは炭水化物の数量を把握し、1日の決められた量を越えないようにうまく摂取するという考え方です。1型糖尿病患者さんなどインスリンが絶対的に必要になっている場合には、予め今から摂取する食事の炭水化物量を評価し、その量によってインスリンをうつ量を決める「応用カーボカウント」という方法があります。しかしこれはとても高度なもので一部の患者さん向けですのでここではご紹介しません。今回はもっと基本となる「食品交換表」について簡単にお話しします。食品交換表はわが国の糖尿病の食事療法の基本となるものとして長年にわたり推奨されてきました。かつては教育入院した患者さんは必ずこの方法による食事療法を実践するように指導されました。いまでも食品交換表は改訂を重ねており決して昔のものになっているわけではありませんが、実際に指導の場で使われることは減っています。なぜ減っているかは後述するとして、やはりこれはとてもよくできた素晴らしいものですのでまずは概略だけでも説明させていただきます。食品交換表はまず、食べものや6つの食品「表」と調味料に分類します。例えば、炭水化物をおもな成分とするもの、例えばご飯やパンや麺類は「表1」に分類されます。同じように果物は「表2」、お肉屋や魚、豆類など蛋白質を主な成分とするものは「表3」、乳製品などは「表4」、油を多く含むものは「表5」、そして野菜や海藻は「表6」となります。さらに、摂取するカロリー量を簡単に計算するために、80キロカロリーを「1単位」とします。各表には1単位の食事がどのくらいのものなか記載されています。例えば表1ではごはん50g、つまり小さいお茶碗の半分くらいが1単位と書かれています。つまり食品交換表とはすべての食事をカロリー量で示す「単位」に交換するものなのです。具体的な使用方法ですがまず一日の摂取カロリーを決めます。活動量、身長、ダイエットの必要性などを考慮して決められますが、ここでは仮に1600キロカロリーとしていみます。食品交換表では80キロカロリーが1単位なので1日20単位となります。単位が決まったらどの表に単位を割り振るか決めます。大雑把にいって主食となる表1に半分を割り当てると表1110単位を割りあてます。次に肉や魚など主菜となる蛋白質の多い「表3」さらにその半分5単位前後となり、残りを表2、4、5、6で割りあてます。ちなみに脂肪の多い表5は主に調味油について記載されています。単位の割り当てが決まったらさらにそれを朝昼夕の3食に3等分します。「交換」の意味はもう一つあり、同じ表のなかでは食品を交換できます。例えばごはんお茶碗軽く1杯と食パン6枚切り(表12単位同士)といった感じです。このようして出来上がった献立は栄養バランスが良く、また品数が多くなり「理想的」な食事となるのです。実際に食品交換表に乗っているサンプルの食事の写真を見るとほんとうにおいしそうです。こんな食事が毎日3食摂れたらそれだけで幸せかもしれません。しかし、ここまで読んで感じたと思われますが、この方法を実際に実践するは大変だと思います。夫婦共働きの世帯で仕事に追われて忙しいときにいったい誰が作るのか、仮に専業主婦だとしても毎日これを続けるのをすべての人に求めるは無理なことでしょう(多少の慣れは出てくるようですが)。そこがあまり使われなくなった理由でしょう。しかし、あくまでも理想でも知っておいて悪いことはないと思います。冒頭にわが国だけで推奨されていると書きましたが、これは和食の文化を背景にしたものであることは間違いありません。和食が世界無形文化財に登録されましたが、栄養学的に推奨されるだけでなく、文化的な食事は心まで豊にするのだと思います。

 

<院長の日記>

年をとるにしたがって時間が経つのが早く感じるのは誰もが経験することでしょう。それとは別に、ある程度長い時間が経ってみてどのくらい環境や自分の考えかたが変わったかというのはある程度自分の暮らしている社会情勢によって違ってくるのではないでしょうか。例えば30年たってどれだけ暮らしが変わったでしょうか。30年前というと私はちょうど中学生か高校生でした。バブル経済の真っ只中でした。そしてそのさらに30年前はどうだったでしょうか。今からちょうど60年前なので1958年頃、終戦後まだ13年くらいしかたっていません。東京オリンピックまではまだ約6年あり、安保闘争の直前くらいになります。ここで私の父に登場してもらいましょう。私が高校生くらいにその30年前、父は大学生になるかならないかくらいだったでしょう。当時はまだテレビが白黒で、まだ各家庭に普及しているというほどではなく、服装も大学生はまだ詰襟の学ランを着ていたことは父から聞いたことがあります。高校生の私にとってはそれは全く別の国とも言えるくらいの違った環境で想像しにくい世界です。今度は私の長男に登場してもらいましょう。今から30年前のバブル期の日本は今とそれほど劇的な変化があったとは思えません。今の子供たちと同じようにコンピューターゲームで遊んでいました。テレビが生活の中に深く浸透していました。多少のトレンドの変化もあるでしょうが、こどもの私がその30年前の状況を振り返ったときの異質感を息子はそれほど感じないのではないでしょうか。ネットの普及が最も大きな変化かもしれませんが、現在、自分の息子が30年前の自分とそれほど違った生活をしているようには見えません。同じように中学に登校し、部活をし、ゲームをしていました。時代の変化はどんどん早くなり、年をとるにつれてついていくのが大変と感じる方も多いかもしれませんが、この60年間を振りかえってみると少なくとも今の日本は劇的な変化が起きなくなってきており、安定した状態を享受しているとも言えるのではないでしょうか。社会に劇的な変化をもたらすものはやはり戦争でしょう。また、戦争ほどではないでしょうが、自然災害も社会の変化にある程度、影響するでしょう。戦争を起こさず、また自然災害は避けようがないにしても備えを怠らなない、どちらも難しいことかもしれませんが、社会としてこの2つを目指すことが最優先事項となるではないでしょうか。

2018-05-12 23:29:13

コメント(0)

折りたたむ

2018年4月1日号

寒い冬があっという間に終わり、桜もあっという間に咲いてしまいました。もうちょっとゆっくり春になっても良かったのですが。あのインフルエンザの大流行はなんだったのでしょうか。

まぶしい日差しが苦手なので、春もおとなしく過ごしたいと思うこのごろです


<かぜ情報>

暖かくなってからかぜで受診される方も少なくなりました。代わりに今年は花粉症が多いです。

花粉の飛散量が多いようで、例年と同じお薬でも効果が実感できず、薬の追加や増量が必要になるケースが今年は多いです。花粉症は当たり前ですが原因がはっきりしています。とにかく花粉からの防護が基本です。薬はあくまでも症状を抑える二次的な治療です。そのあたりの心がけをお願いしたいところです。

 

<院長休診のお知らせ>

524日(金)の院長の診療は学会出張のため休診となります。前院長が代診いたします。

 

<糖尿病教室のお知らせ>

623日(土)17:00から糖尿病教室を開催します。

今回のテーマは災害時の対応についてです。奮ってご参加ください。

 

<糖尿病コーナー>

「カーボカウント」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「カーボ」とは炭水化物のことです。カロリー(エネルギー量)を適正量摂取し、かつ、カロリーを炭水化物、脂質、蛋白質の3大栄養素でバランスよく配分するのがわが国で推奨されている食事療法の基本です。ところが適正な栄養量をバランスよく実際に維持することはなかなか難しいところです。そこで、炭水化物の量の適正化により重点を置くのがカーボカウントです。「炭水化物(糖質)制限」が最近よく言われますが、ちょっと違います。カーボカウントは制限ではなく適正量を目指すものです。ただし、日本人は炭水化物の摂取量が多くなりやすいため、カーボカウントを意識すると実際には炭水化物制限になる場合が多いです。例えば、仕事で忙しい男性に多くみられるパターンで、朝食はコンビニのおにぎりとパン、昼食はカップラーメンや外食の麺類、夕食は丼もの、といった場合、炭水化物の比率が多いのが一目瞭然です。では、実際にカーボカウントはどうすればいいかというと、まずは、実際の食品に含まれる炭水化物の量を自分で把握するのです。例えばごはん軽く1杯(白米120g)では、炭水化物は約48g、食パン6枚切り1枚だと炭水化物30g、ゆでうどん1玉だと炭水化物48g、といった感じです。またコンビニやスーパーで売っている加工食品には炭水化物の量が記載されているので、その量を確認します。慣れればすぐに1日の炭水化物の総摂取量は把握できるようになります。そして1日の炭水化物の総摂取量が適正量に収まっているか確認するのです。1日の炭水化物の総摂取量は1日に適正なカロリー量を設定し、その概ね半分を炭水化物と設定すると自動的に算出されます。例えば1日の栄養摂取を2000キロカロリーとし、その半分を炭水化物とすると、1日に適正炭水化物の量は2000×1/2×1/4(炭水化物は1g4キロカロリー) = 250gとなります。朝昼夕の3食で均等にカロリー摂取し、間食やジュースなどは一切とらないとすると、250÷3 = 83g1食当たりの炭水化物となります。これが基本です。ちなみに理想的な配分の食事の場合、副食に含まれる炭水化物の量は摂取カロリーに関わらず1食あたりおよそ20gとなりますので、残りが一食の主食でとれる炭水化物となります。また、当然のことながら間食などをした場合は、その分の炭水化物量を食事で減らす必要があります。いろいろ数字が出てきて難しいと感じるかもしれませんが、ご自身の食事がどの程度の炭水化物量かを実際に調べてみることをお勧めします。尚、炭水化物と糖質の違いですが、以前もお話ししたことがあるように炭水化物=糖質+食物繊維 となります。ただし炭水化物に含まれる食物繊維はおおよそ5%程度と少ないことから、実際の計算では炭水化物=糖質としても大きな違いはありせん

 

<院長の日記>

近頃、AIという言葉をよく聞くようになりました。Artificial Intelligence=人工知能のことですが、AIによって私たちの生活は今後どう変わっていくのでしょうか。自動運転車や、その他ロボットなどによって、今まで人がしてきた仕事が減っていくかもしれないと言われています。ちょうど最近、SF小説を読むことが多くなりました。そこで、未来の医療の世界はどうなるのかと自分なりに勝手に空想し、小説仕立てで書いてみました。

20XX年、XX日の朝、圭人(けいと)は朝目覚めたときから、だるさと寒気を感じていた。嫌な予感、というよりもまず間違いなくかぜをひいたなとの実感があったが、それをまだ認める気になれず、オフィスに出勤した。今日は週に1度の出勤日だからである。圭人の仕事も他の仕事と同じく、ほとんどは自宅や旅先で済ませる仕組みになっていた。オフィスに出勤したときにはだるさは否定できないものになっていて、オフィスの自動体温計測装置で案の定、38℃の高熱を指摘され、すぐに帰宅するとともに「医療サービス」を受けるようにとの音声による勧告を受けてしまった。帰宅後、自分専用の通信端末に付属した自動バイタル測定アプリで全身をスキャンし、その情報とともに自分の症状を入力し、公的医療サービスネットワークに送った。ただちに、返信があり、診断名は「かぜ」となっていた。医療センターを受診する必要はなく、自宅安静の指示と漢方のかぜぐすりを至急、公的運送サービスによって宅配するとのことであった。また、漢方以外の処方を希望する、医療クリニックに直接行きたい、などの要望があれば「次のステップへ」のボタンを、診断結果を受け入れる場合は「了承」ボタンを押すように、との記載があった。いつものようにすぐに「了承」ボタンを押し、自分の想定範囲内の結果に安堵し、ベッドに入って休むことにした。圭人の健康情報はあらかじめ公的医療サービスに登録されており、過去の病気はもちろん、家族の病気、疾患に関係する一部の遺伝情報、漢方処方に必要な体質の情報(これはいまだに特殊な言い回しによる情報だが)が登録されており、医師の判断をいっさい経ることなく速やかな診断と処方がなされたのである。ここ、50年ほどは医療技術の進歩はほとんどなく、かわりにネットワークサービスとAIの導入、それに国民の健康意識の変化によって、かつての医療費による国家財政の逼迫という事態はほとんど解消されている(数十年前にこの国は一度国家財政が破綻したがそのときに国の負債も消滅した)。医師の必要数も圧倒的に減少した。一時の高齢化の進行も終わり、今では高齢者の比率は減少の一途となっている。何より、高齢により自分の身体の限界を感じると、自らの意志で医療サービスを受けるのは最小限にするといった意識が浸透し、医療サービスも本人の苦痛を取り除くとともに尊厳ある最期を迎えるようなサポートに特化するようにきりかわるシステムになっていた。国民もまだ若いころから自分の最期を常に意識するよう教育されていた。癌はいまだに死亡原因のトップであったが、遺伝子情報から個人に最適な治療法が選択されるようになっていた。当然、遺伝子情報から治療によるメリットがないと判断されたときには治療は行われないことになっている。圭人の祖父も昨年自宅(地域共同住宅)でかぜをきっかけに体調をくずしてから10日くらいで自宅にて息をひきとった。88歳であった。圭人もそのように最期を迎えたいとむしろうらやましく思った。

いかがでしたでしょうか。異論もあることでしょうがただの空想です。お許しください。

2018-04-11 07:40:09

コメント(0)

折りたたむ

2018年3月1日号

今年は寒い日が続きましたが、寒がりの私でも2月の中旬頃から寒さにそれなりに慣れてきた気がします。寒いのは変わらないのですが、それを精神的に受け入れられるようになったというか、寒さを淡々としのぐことができるようになった気がします。ようやく慣れたと思ったら、もうすぐ春です。春もそれなりに苦手です。結局落ち着く季節なんかないんです。どうしてこんなにネガティブなのでしょう。


<かぜ情報>

2月途中まではインフルエンザの流行が凄まじかったです。学童については1月に小針小で学校閉鎖となりましたが、それでは終わらず、その後にやはり小針北小で流行が拡大しました。シーズン前にそうならなければいいな、と悲観的に予想したことがすべて現実化したと感じです。それでも、2月後半からは急に落ち着きました。インフルエンザウイルスもある程度広がるともう行き場がなくなるようです。代わってウイルス性胃腸炎がやや増えてきました。また学童で水痘が多くなっています。

ところで先日、北里メディカルの小児科の先生の講演をききましたが、肺炎球菌による髄膜炎が近年はほとんどみられなくなったとのことです。これは間違いなく、小児で数年前から開始された肺炎球菌のワクチンのおかげだそうです。ところが、肺炎球菌のうち、髄膜炎を起こす毒性の強い「莢膜型」は減ったのですが、代わりに別の「無莢膜型」が少し増えているとのことです。無莢膜型は感染性や毒性が弱いとされており、その理由でワクチンの対象から外れたのですが、どうやらその無莢膜型でも重篤な肺炎が起きた報告があるようで今後注意が必要かもしれません。ワクチンと細菌やウイルスとの戦いには終わりはないようですが、肺炎球菌ワクチンの効果は今後もしばらく期待できると思われますので、定期接種の対象になっているお子さんには受けていただきたいです。ちなみに子供に免疫ができると、家族への感染のリスクが減ることも期待できます。

 

<糖尿病コーナー>

前回ご紹介した注射薬GLP-1アナログの補足です。注射剤とはいえ、1週間に1回だけで自分では針を扱わないタイプが発売されて使いやすくなったこと、同じインクレチン関連薬のDPP4阻害薬よりもどうやら効果が高いことをお話ししました。さらに追加することとして、最近になり新たな報告が出ました。それはこの薬で、心血管イベント(心臓発作などのこと)のリスクが減るというものです。多くの患者さんを対照とした海外での大規模臨床試験の結果です。血糖を下げる薬は血糖を下げる効果があれば(当たり前ですが)、糖尿病の3大合併症の発症のリスクをある程度下げることは期待できます。問題なのは心血管イベントです。心血管イベントの発症を抑えるか、ではなく、そのリスクをかえって高めてしまうのではないかという危惧を払拭するデータが近年ではアメリカで求められるようになりました。そこで行われた大規模臨床試験においてリスクを高めるどころか、発症を抑えることが証明されたのです。心血管イベントの発症を抑える効果が証明された薬は実は多くありません。このGLP-1アナログと最も新しい薬「SGLT2阻害薬」(以前ここでも紹介した尿から糖を排出させる薬)と古くからあるメトホルミンの3種類だけです。各個人に合っているかや、副作用のリスクは別ですが、このような不都合なことが予想されない限りにおいてこの3種類の薬を使うことは議論において反駁することはなかなかできないくらいになりました。

 

<院長の日記>

平昌の冬季オリンピックが終わりました。私はそれほど一生懸命視聴したわけではなく、ニュースやダイジェスト版で見た程度です。むしろちょっと冷めた目で見ていたかもしれません。もちろん日本の選手が活躍してメダルをとったことはとても嬉しいのですが、競技そのものが特殊に見えるものばかりでそちらの方に興味が惹かれました。まず、冬季の競技は、当たりまえかもしれませんが、みんな「滑って」います。雪か氷の上をひたすら滑っています。つまりいかに雪か氷の上をうまく滑るか、が勝負を大きく左右します。今回はあまり日本で注目されていませんでしたがボブスレーやリュージュ、スケルトンなどは、言ってみればそり滑りです。そうきいただけでも楽しそうです。もちろん実際にはものすごい高速スピードで、滑り方にもいろいろあるのでしょうから、真面目にやっている選手には大変失礼な言い方かもしれません。そういえば、長野オリンピックのときの当時の長野県知事がスケートをみて「水すまし」みたいだと言ってしまい、マスコミにたたかれたことがあります。私はそういう見方は面白いと思うのですが。そもそも「滑走する」ということ自体は人間にとって楽しくて気持ちいいことだと思います。私もスキーをやって楽しいと感じましたし、スケートもちょっとやったことがありますがちょっとうまく滑れただけで、それはそれは楽しかったのを覚えています。氷や雪ではありませんが、子供も滑り台やウオータースライダーで嬉々として滑っています。また、「ジャンプ」という競技があります。あれはジャンプといいますが、別に鳥になれるわけではなく、したがって、飛んでいるのではなく「落ちている」のだそうです。どれだけ遠くに落ちるか、という競技なわけです。競技レベルではとても大変なことかもしれませんが、はじめは遊び感覚で楽しいものだったかもしれません。滑るだけではなく高いところから落ちる、これは楽しかったでしょう。選手も始めはヤミツキになるほど楽しんだのではないでしょうか。さて、今回女子が銅メダルをとったカーリングは中でも特殊なスポーツです。私の知るかぎり、このスポーツだけは自分が滑るのではなく、ものを滑らせています。実はいまだによくルールがわかりません。本当にわかっている人はどれだけいるのでしょうか。カーリングを全く知らない人に言葉だけで情景がリアルに浮かぶことを最優先に説明するとこんな風になるのではないでしょうか。「ツルツルに磨いた漬物石みたいなものを氷の上で滑らせて、その後デッキブラシで頑張って氷をゴシゴシ磨いて進路やスピードを調節する。そして円が描いてあるところのなるべく中心に近いところにちょうどうまく漬物石が止まるようにする。その時にビリヤードみたいに相手の漬物石をはじきとばしていい。また、女子選手はみなきれいにメイクをして半そでを着ているので、観客の中にはそういう目で見ている人もいる」。大変に失礼かつ、的確な表現ではないでしょうか。もし私が有名人ならたちまちバッシング受けるでしょう。有名人でなくてよかったです。でもこの競技、日本人に向いているように見えます。銀メダルも同じアジア人の韓国でした。他にも日本の女子がメダルをとったスピードスケートの「チームパシュート」や「マススタート」も不思議な競技です。仲間を置いてけぼりにした韓国の選手が猛烈なバッシングにあったこともありました。置いてけぼりにして、しれっとした発言をした選手もなかなか変わっていますがそれに対して署名までしてムキになって怒るなんて。ちなみにその後の順位決定戦は露骨なくらいにゆっくり滑走してみんなで一緒にゴールしていました。今回のオリンピックでもっと印象的な光景でした(金メダルをとった日本人選手、ごめんなさい)。

2018-03-04 17:53:42

コメント(0)

折りたたむ

2018年2月1日号

厳しい寒さが続いております。いかがお過ごしでしょうか。寒がりの私には本当にこたえます。特に朝は本当につらいですね。寒がりなりに、いろいろ自分で工夫して乗り切るようにしています。まず、下着は上下ともユニクロの「極暖(ごくだん)」を着ます。ちょっと高いですが。冷たい食べものや飲みものは決して口にしません。朝食時は暖かいスープを飲みます。また、職場の暖房のタイマーをセットして出勤前から電源が入るようにしておきます。手が常に冷たいのでずっとカイロをもっています。特に寒い日は肩のあたりに貼るカイロも使います。ここまでしても特に足などはまだ寒いです。夕方になってようやく冷えがとれるくらいです。厚い靴下に熱いサンダルを履いていますが、時には足に汗をかいているのに冷たいというときもあります。お恥ずかしい話ですが。

 

<かぜ情報>

1月からインフルエンザがかなりの流行となっています。A型とB型が同時に流行するという奇妙な状態でしたが、1月後半からはB型の方が多くなっている印象です。また、この地域では学童で流行が広がりました。小針小、小針北小、小針中の3校が当院でもおなじみの学校ですが、今年は珍しく小針小で大流行となり学校閉鎖にもなりました。例年は小針北小ばかりの流行ですが、今年は逆でした。小針中では例年通りの断続的な流行となっています。小針小はさすがにピークは過ぎだと思います。このまま小針北小で大流行にならないうちにシーズンが終わって欲しいものです。

成人では高熱などのインフルエンザの典型的な症状がなくても検査でインフルエンザが判明することがあります。微熱あるいは平熱でもだるさや寒気が気になる場合や家族などにインフルエンザにかかっている人がいる場合には積極的に検査を受けることをお勧めします。

 

<糖尿病コーナー>

今回はいままでご紹介したことのない新しいタイプの糖尿病のお薬を紹介します。「GLP-1受容体作動薬」と一般的によばれるものです。これは現在わが国で最も広く使われている内服薬「DPP4阻害薬」と似た系統のお薬です。どちらも「インクレチン関連薬」というグループになります。DPP4阻害薬は当院でも数多くの患者様に処方させていただいております。先日も統計をとってみましたが、7割以上の患者様に内服していただいております。この両者の属するインクレチン関連薬は食後のすい臓からインスリンの分泌を促進する働きをもちます。もともとインクレチンは人の消化管から分泌されるのですが、インクレチン関連薬はこのインクチンの働きを強くするようになっているのです。では、同じインクレチン関連薬に属するGLP-1受容体作動薬とDPP4阻害剤の両者の違いは何か、というのが興味深いところだと思います。まず、GLP-1受容体作動薬は注射剤です。また使用開始直後は食欲が低下したり、人によっては吐き気を感じる人もいます。しかし、これらの副作用によって自然と食事量が減ることになりますし、血糖を下げる効果もGLP-1受容体作動薬の方が高いと言われており、また体重減少効果も高いと言われています。インクレチンを介する作用は人の体にとってより自然な形で血糖下げる作用になりますので、両者とも理にかなっており、さらにGLP-1受容体作動薬の方が効果が高いですから、本来であればDPP4阻害剤よりも広く使われてしかるべき薬剤のはずです。ところが発売されて5年以上たちますがわが国では普及がすすんでいませんでした。それはやはり、注射剤であることと副作用が出やすいということが背景にあると思われます。しかし、最近になってより使いやすいGLP-1受容体作用薬が登場しました。このくすりは注射であることは変わりないのですが、1週間に1回の使用だけで効くようになっています。また注射剤なのですが実際には針は見えません。ボタンを押すと数秒間だけ自動的に出てきてすぐに引っ込むようになっています。自分の手で針を扱うことは一切ありません。また、副作用もほとんど感じなくなりました。ここまで改良されると、毎日の内服薬よりもかえって手間が減ったともいえます。当院でも最近になり処方をするようになりましたが、血糖降下作用が思っていた以上に高く、また使用している患者様の感想も良好で、これまで途中で止めた人はいません。ただし、費用については高くなってしまいます。医療機関の窓口でかかるコスト(自己注射管理加算)が3割負担で1か月で約2000円、薬局で支払う薬価が3割負担で1か月4000円代後半となります。ただしDPP4阻害剤との併用はできないことになっていますので、ほとんどの場合DPP4阻害薬を中止することになり、その分の薬価は減ります(3割負担で1か月で1500円くらい)。今後は血糖コントロールがうまくいかない場合などに当方から実際に製剤見本をお見せしながらお勧めするかもしれません。またご自身で興味をもたれた場合にはお申し出ください(最終的な適否については当方で判断します)。

 

 

<院長の日記>

先日、久しぶりにプラモデルを作りました。宇宙戦艦ヤマトに出てくる、「アンドロメダ」という宇宙戦艦です。ヤマトと同じく地球防衛軍の戦艦で、当時はヤマトよりかっこいいと言われていましたが、実際その通りだと思います。小学生の時に作ったことがありますが、バンダイからより大きいスケールのものが発売されていたのでアマゾンで思わず買ってしまいました。1万円もしました。当時のものよりももちろんよりプラモデルとしての作りが精密になり、接着剤なしでも組み立てられるようになっています。果たして完成したものは、というとやはりカッコいいです。内部に電池を内蔵し、エンジンや艦橋にLEDランプがつきますし、波動砲という必殺兵器の発射音と発射光も楽しめます。自分の部屋に飾って悦に入っています。以前、ガンダムのプラモデル「ガンプラ」について書きましたが、子供のころは他にもたくさん作りました。中でも戦艦とお城をたくさん作りました。戦艦などは何十隻も作り艦隊になってしまうほどでした。戦艦のお気に入りは「伊勢(同型艦:日向)、長門(同型艦:陸奥)、空母信濃、重巡洋艦「高雄」などでした。お城のお気に入りは「岐阜城」「和歌山城」「松山城」「高知城」などでした。昔を思い出しているうちにまた作りたくなってしまいました。しばらく忘れていたプラモデルですが、大人になってもこのように気持ちになるとは思ってもみませんでした。でも作るからには子供のときに作ったものよりもよりリアルに上手に作らなければいけないと思います。「大人」が作るものですから。例えば自分で細かい塗装をしたり、バリと呼ばれる部分をきれいに削りとることなどが求められるでしょう。少なくとも人に見せるならそこまでしないといけません。塗装について具体的な例を挙げると、空母の戦闘機を1機づつ、丁寧に仕上げる、お城の石垣や草木の塗装で汚れや経年変化の実感を出す、などです。でも今の私にさすがにここまでできる覚悟はまだありません。せっかく作るなら、と自分でハードルをあげておいてかえって作れなくなる。困ったものです。プラモデル教室などがあれば通いたいです。

2018-02-05 19:40:35

コメント(0)

折りたたむ

2018年1月1日号

今年もよろしくお願いいたします。早くも来年の話ですが、平成は31年(2019年)4月で終わることが昨年暮れに決まりました。ということは今年が一年間通して存在する形としては平成の最後の一年、実質最後の平成の年と言ってもいいでしょう。私も含めてある程度の年代以上の人にとっては昭和が終わったことで大きな区切りがついたのを実感しましたが、その昭和の次の年号ももう終わってしまうとは・・・。しかも平成になって30年もたったなんてちょっと信じられません。次の天皇になられる皇太子様は57歳です。既に結構なお年になっていらっしゃいました。とういことは同じようなお年ごろでまた年号が変わるのはやはり30年後くらいでしょうか。その時は皆さま何歳になってどのように過ごされているでしょうか。

 

<かぜ情報>

12月からインフルエンザの流行が始まりました。幼稚園や学校の冬休みが終わるとさらに流行が拡大することが予想されます。ワクチンを接種しても残念ながらかかってしまう場合はあります。流行が終息するまではワクチンを接種したからといっても決して油断せず基本的な予防策を講じていただきたいと思います。特にマスク着用と体力の維持が有効だと思います。

今回はA型だけではなく2割くらいはB型も同時流行しています。ちょっと奇妙な流行りかたです。

 

<糖尿病コーナー>

年末年始を過ごされて、お酒を飲む機会もいつもより多かったかもしれません。お酒、すなわちアルコールは血糖値にどのような影響を及ぼすのでしょうか。以前も触れたことがありますが改めてまとめてみたいと思います。アルコールが血糖に及ぼす影響は複雑です。血糖値を上げることもありありますし、下げることもあります。アルコール自体の直接的な作用として、血糖を上昇させる作用はあります。糖新生といって肝臓が糖を作るのを促しますし、一緒に摂取する食べものの消化や吸収のスピードを上げます。これも血糖を上げやすくします。間接的作用としては、食欲の亢進による食物の過剰摂取、晩酌と称して夜の遅い時間までの食物摂取や、長い時間の食物摂取なども挙げられます。このあたりの行動にはかなり個人差もあるでしょう。アルコール自体にもカロリーとなりますが実際はエネルギー源とはならず、「エンプティ―(空の)・カロリー」と言われています。また長期にわたる過度な飲酒は肝機能の直接的な悪化となり肝硬変に至ってしまうこともあります。肝臓は糖を作だけでなく糖を代謝する大切な臓器ですので血糖値には大きく影響します。アルコールによる膵炎などでも血糖を下げにくくする一因ともなります。

一方で、アルコールの摂取で低血糖を起こすこともあります。アルコールを肝臓で代謝するのに使われる補酵素は肝臓で糖を作る糖新生にも必要です。従って、過剰のアルコールを代謝するときにはその補酵素が足りなくなり、その分糖新生が減ってしまうのです。お酒を飲んだ後にラーメンが欲しくなることがあると思います。人によってはアイスクリームなど甘いものかもしれません。その背景には低血糖が影響しているのです。もし、インスリンや一部の薬で治療をしている場合には予想外の低血糖を起こすことがあり危険です。アルコールで酩酊しているときなどは低血糖に気づけずに重篤な状態に至る可能性もあります。以上、アルコールには様々な作用がありますが、ひとことで言ってしまうと血糖値が乱れやすくなるということです。これには個人差もあります。例えばお酒を控えたら血糖コントロールが劇的に良くなることもしばしばあります。もし、お酒をたしなまれる方であればお酒を試しに控えてみることをお勧めします。私は個人的にはアルコール依存症の場合やアルコール性の重い肝機能障害や膵炎がある場合以外は禁酒までは必要ないと思いますが、人によってはうまく付き合えないこともありますのでそのときはやはりいったん禁酒することをお勧めします。そこそこうまく付き合えるのであればそれでもいいと思います。禁酒によってかえって炭水化物などの摂取が増えすぎてしまう場合もありますし、過度なストレスにもなりかねません。また、最近「糖類ゼロ」や「ゼロカロリー」といった表示のアルコールが販売されていますが、ノンアルコールではない限り、結局は「お酒」です。あまりそれらの表示に意味はないと思います。かえって誤解して多く飲んでしまわないようにご注意ください。年末年始でお酒をたくさん飲んでHbA1cが今月は上がってしまった方は1月、2月はその分を取り返す「キャンペーン期間」くらいに思っていただければと思います。

 

<院長の日記>

人は皆、必ず年をとります。とはいっても年をとるイコール体の衰えと考えてしまうとやはりつらい気持ちにはなります。ご高齢の方からは、やはり体力の衰えや体調の悪化、環境の変化などに対応できないことからくるつらい気持ちを聞かされることが確かに多いです。自分自身も40代なかばとなり、「老い」からくる体調面の変化を実感することが多くなりました。白髪は増えました。肌がカサカサです。書類を手で扱うときについ指先を舐めてしまうことがあります。近くのものが明らかに見えにくくなりました。慢性的な冷えと腰痛になってしまっています。もっと年配の方からすればそれくらい大したことはないと思われるかもしれませんが、それに気づいたときはやはり落ち込みます。しかし、それは受け入れるしかないと思います。むしろ受け入れられない方がつらくなるばかりです。これは一種の「悟り」ではないでしょうか。それとともに心も老いていくのではなく「成長」するのではないでしょうか。そうは言っても同じ年で今と昔を比較した場合、今の高齢者と呼ばれる方たちは身体的にも気持ち的にも明らかに若くなっていると思います。例えば、70歳くらいなら昔はいかにも「おじいちゃん」「おばあちゃん」といった外見のそれなりの恰好でよかったのかもしれません。しかし今の70歳の人の方は明らかに若くなっているようにみえます。でも「若作り」とは違うと思います。「若作り」という言葉は言い得て妙な言葉だと思いますが、昔は年齢に逆らっていつまでも若い恰好をしている人はみっともないことだととらえたのでしょう。巷では「アンチエイジング」とか「美魔女」など年をとることに逆らうことがもてはやされる風潮があるように思います。テレビで「美魔女」などと言われてもてはやされる人をみると私などはちょっと気の毒に見えます。自分の老いから目をそむけているか、認めるのを「先延ばし」にしているようにしか見えません。逆に、若いころはきれいな女優さんが年を重ねてお母さん役やおばあちゃん役を演じているのを見ると別の美しさを感じます。昨年亡くなった野際陽子さんなどは最後まできれいでした。自分の老いを受け入れながら年をとることはつらいかもしれませんが、そのようにして頑張っている方をみるとあこがれの念すらわいてきます。高齢化社会に向かっていると言いますがそれほど暗い世の中ではないかもしれません。若々しい高齢者の多い社会、大いに結構だと思います。年を取ることは誰にでも平等に訪れます。どんな風に老いを受け入れ、どのように年を重ねていくのか、自分たちのかっこいい「先輩」をみて考えることも必要かもしれません。

2018-02-05 19:38:37

コメント(0)

折りたたむ

2017年12月1日号

今年も残すところあと少し。毎年、1年が過ぎるのが早いことを実感しますが、その割に無為に時間を過ごし、年だけ重ねていくことに焦りを感じざるを得ません。まあこれが年をとるということなのでしょう。皆さまはどのような年でしたでしょうか。12月は「振り返り月」なのかもしれません。

 

<かぜ情報>

12月初めの時点ではまだほとんどインフルエンザの流行がみられませんが、報道等では今年は流行が早いとの予想がでています。いつもそうなのですが、12月終わりの子供たちの学校や幼稚園が冬休みみに入る前にどの程度流行が始まっているかでかなり変わってきます。インフルエンザワクチンの流通の遅れから今年はワクチン接種の時期が遅くなってしまっています。何とか年内に大流行にならないように祈るばかりです。11月末頃から少しづつウイルス性胃腸炎が増えてきている印象です。不思議とウイルス性胃腸炎とインフルエンザの流行時期は重ならないようです。まだ今年はどちらが先に流行するかはわかりません。

 

<糖尿病教室のご報告>

1118日()に糖尿病教室を開催いたしました。

多数のご参加をいただきありがとうございました。少しで体も動かしいただき、運動というより体を動かすということは楽しいということを実感していだけたのではないかと思います。

また別のテーマで企画しますのでその時はまたよろしくお願いします。

 

 

<インフルエンザ予防接種について>

ご存じのようにインフルエンザワクチンの流通の遅れで11月はワクチン接種や予約受付を一時中断せざるを得ない状況となりました。その期間はワクチン接種を受けるつもりでいらした方にはご迷惑をおかけいたしました。1118日からまたワクチン接種と予約受付を再開しています。いまのところはこのまま再中断ということにはならないと予想していますがもしまたご迷惑をおかけするようなことがありましたらご理解いただきたいと存じます。そうならないようにスタッフがワクチンの入荷予測と予約の配分を日々調整しております。

 

<糖尿病コーナー>

当院に糖尿病で通院中の患者様には、毎回診察の前に血糖とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の測定、および検尿を実施しています。血糖値は食後の時間や食事の内容によって大きく変動しますがそれでもそれらの情報を勘案してみれば十分な情報になります。また、HbA1cはご存じのように約1か月前から現在までの血糖の平均的な指標になります。あくまでも平均であり決して万能な指標ではないのですが、簡単に測定でき、現在の糖尿病診療には最も有用な検査です。そこで毎回、皆さまはその数値に一喜一憂されていると思います。こちらとしては治療方針の確認や食事や運動のアドバイスをする上で参考にしていますが、ご本人にも一緒に見て確認していただきます。そしてその数値をもとに受診前までの生活を振り返っていただきたいのです。数値が上がってしまって、つらい思いもするかもしれませんが、明日からの行動に生かしていただければそれだけで意義があります。私の経験からすると、数値の増減についてほとんどの患者様は自分である程度その理由がお分かりになっているようです。「ああ、やっぱり」とい感想を述べられる方が多いです。つまり、こちらからあれこれ言う前に自分のなかで結論が出ている場合が多いのです。そして数値化したことである程度納得されて帰っていかれるようです。毎月数値化したものを突き付けられるのはつらいことでもあるかもしれませんが、食事や運動に関係ないことでもここ約1~2か月の自分の生活を振り返るきっかけと思っていただきたいです(糖尿病で通院していなければこのような「貴重な」機会はあまりないと思います)。こちらも、それをもとにご本人がお話しされることは貴重なものだと思っています。時にはどこどこに旅行に行った、など楽しいお話しを聞かせいただくこともあれば、膝を悪くして動けなかった、などつらい話を打ち明けていただくこともあります。これも含めて診療となっています。数値化して自分を振り返り次の行動にまたつながるのであれば、この検査すること自体が治療の手段にもなっていると言えるのではないでしょうか。

 

<院長の日記>

先日、宮沢賢治を特集したテレビ番組をたまたま視ました。彼の思想や行動の際立った孤高性は時代を経ても忘れられることはないようです。私にとっても以前から気になる存在でした。といってもその思想に共感するわけではありません。むしろその逆ですらあります。ひとことで言うと「ついていけない」です。それでも気になるのですから不思議です。童話作家としては間違いなく一流だと思います。特に最後の長編童話「銀河鉄道の夜」は圧倒的だと思います。完全に童話の範囲を越えています。私も子供の頃に2回くらい読んでみましたがよくわかりませんでした。年を重ね、ある時、朗読のCDを買って聴いてはじめてその深い世界に気づきました(CDをわざわざ買って改めて聴いたくらいですからどこか気になっていたのでしょう)。しかし、やはり最後はついていけません。何がついていけなのか。それは「自己犠牲」とい考え方です。主人公の内向的な少年ジョバンニは大好きな親友カンムパネルラと銀河鉄道に乗っていますが、カンムパネルラこそ自己犠牲を体現した存在であり、カンムパネルラとの永遠の別れが銀河鉄道で過ごした夜でした。宮沢賢治自身も自己犠牲を実践し、短い生涯を終えました。ちなみに自己犠牲をよりストレートに描いた童話に「グスコーヴドリの伝記」があります。ここまでくると完全についていけません。「本当の幸い」は何かという困難な問いのこたえにこの思想があるようですが、果たしてこれが「本当の幸せ」なのかはわかりません。私には厳しすぎると思います。でも、やはり気になるから不思議です。きっとついていけないと思う自分に「やましさ」のような感情があるからなのでしょうか。今回のテレビ番組でも議論されていましたが、きっと彼は天から与えられた使命感のようなものをもっていたのではないか、という見方が紹介されていました。おそらくこれまでも自己犠牲を使命感に生きた偉大な人がいたかもしれませんがここまで豊かにそれを表現できた、そこに彼の特殊性があったのでしょう。「銀河鉄道の夜」はファンタジーの作品としても一級品です。例えば独特な擬態語は音楽的ですらありますし、「天気輪の柱」などの表現は絵画的、宗教的ですらあります。ちなみに大人用の童話としサン=テグジュペリの「星の王子様」も人気がありますが、銀河鉄道の夜の方がずっと深遠だと思います(「星の王子様」は作者によるイラストとミステリアスな最期がより話題性に貢献しているように思います)。

2017-12-10 10:38:52

コメント(0)

折りたたむ

2017年11月1日号

今年は夏も雨が多く、秋もそのような日が続いています。夏→梅雨→冬となりそうで、秋らしい日がないまま冬になってしまうのでしょうか。でも秋はもともと天候不順の日が多く、日本にやってくる台風も夏より多いはずでした。ちょっとでもいつもと天候が違うと何かとても不安な気持ちになるのは人間のおごりでしょうか。

 

<かぜ情報>

咳を伴うかぜが多くなっています。中には秋の吸入高原によるアレルギー性の咳も混在している印象です。

10月初めの時点ではまだ流行がみられませんが、これからはインフルエンザとウイルス性胃腸炎の流行への警戒が必要です。最近はインフルエンザよりウイル性胃腸炎の流行が先にくる傾向にあるようです。手洗いに努めていただきたいです。

 

<糖尿病教室の開催のお知らせ>

1118日() 17:00 から糖尿病教室を開催いたします。

今回は運動療法がテーマです。

場所は当院待合室です。事前の参加申し込みをお願いします。奮ってご参加ください。

 

 

<糖尿病コーナー>

糖尿病の新しいくすりについて最近の話題をご紹介します。3年ほど前に「SGLT2阻害薬」という薬が新たに使われるようになりました。この薬については以前もご紹介しました。血糖を下げるために血液中の糖を尿から体の外に出してくれる薬です。当院でもこれまで約150人の患者さまに処方しています。実は市販直後からいくつかの注意事項がつけられていました。尿の量が多くなるので脱水になりやすいというのです。確かに内服開始当初は尿が近くなったと感じる場合が多いですが、やがてそれも治まるようです。また、特に脱水を警戒して水分を多くとらなくてもほとんど脱水症状はみられないようです。一方で、尿に糖が多く含まれる、つまり甘い尿になるため膀胱炎や腎盂腎炎など尿路の感染症や女性の陰部の感染のリスクは指摘されています。たしかにこれらの副作用は少ないながらみられます。もともと女性の方が尿路感染を起こしやすいので今後ともこの薬を内服されている女性は特に陰部の清潔に努めていただく必要はあります。以上は私の処方した経験からの実感でもあります。市販直後はこのように注意事項にばかり目が向けられていましが、その後予想もしなかったようなデータが発表されました。それは心臓病の発作や心筋梗塞を予防する作用があるというものです。糖尿病は心筋梗塞や狭心症や脳卒中などの発症の危険性が高くなるのですが、これまで血糖を下げる薬やインスリンでもこれらの疾患の発症を抑えられたとする証拠のデータは得られていませんでした。ところが昨年発表された、もともとこれらの動脈硬化性のある患者群に、この薬の有害作用がないかを確認する大規模試験で、有害作用がないどころか発症を明らかに減らす作用が確認されたのです。これは世界に衝撃をあたえました。なぜこのくすりだけが心臓病などの発症を抑えてくれるのか、血糖を下げる以外にも副次的な効果があるのかなどはわかっていません。発売当初はやや評判が低く、時間とともに評価されるようになっている珍しいくすりです。
 

<院長の日記>

「遠くの親戚より近くの他人」という言葉があります。これからの世の中、血縁者よりもご近所さんどうしの助け合いがより求められことになるでしょう。しかし一方で、近いものほど仲が悪くなりやすいということもあります。地政学的にも昔から紛争は隣国ともっぱら行われてきました。日本も中国や韓国とはどうもうまくいきません。日本がこれらの国にしてしまったことは背景にあるかもしれませんがやはりそれだけではないかもしれません。日本国内でもあります。もちろん戦争になるようなものではありませんが、近くて仲が悪いのには枚挙にいとまはありません。青森と弘前は仲が悪いそうです。静岡と浜松も有名です。松本と長野にも遺恨があるそうです。そしてこの埼玉では浦和と大宮です。私は浦和の出身なので大宮のことはこころよく思っていませんでした。高校の時に浦和と大宮からそれぞれ通っている友達同士でよくけなしあっていました。浦和の側からは、県庁がある、国立大学がある、東京により近い、うなぎがおいしい、サッカーが盛ん(当時はまだ浦和レッズはありませんでした)、伊勢丹がある、などを主張しました。文化的に恵まれていることをアピールしたかったのです。かたや、大宮の側からは新幹線が止まる、そごうがある、など生活の便利さを主にアピールしていました。そういえば氷川神社もありますね。まあ、はたから見ればどうでもいいことなのですが、実は両者の対立はそれなりに歴史的な遺恨があったようです。特に県庁をどこに置くかでかなりもめたと聞いています。結果的に浦和が勝ちましたが。そんな2つの市があろうことか私が大学生のときに合併してしまいました。間にある与野市が一番特をしたような気がしてこれも納得いかないのですが、浦和市が消えてしまうのはさびしかったですし、どうも大宮は感情的に好きになれません。最近でも湘南新宿ラインが浦和駅に停まることになったときに、大宮側でぶつぶつ言って反対する人がいたらしいのです。曰く、浦和駅に停まることによって新宿に着くのが1~2分遅くなったそうなのです。これを聞いて、大宮の奴らはなんて度量が狭いんだ、大宮が埼玉の代表みたいな顔をしているからいつまでたっても埼玉はバカにされるんだ、と言ってやりたくなりました。今、一番納得いかないのは自分の車が大宮ナンバーだということです。選べるなら春日部ナンバーの方がずっといいです。

2017-11-05 20:56:16

コメント(0)

折りたたむ

  • 件 (全件)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5